元祖長崎の道!草創期の長崎の歴史が息づくさるくコースを歩く
令和2年の大みそか、"長崎で最初の教会" トードス・オス・サントス跡、桜馬場天満神社など長崎と小倉を結ぶ旧長崎街道界隈を歩きました
1567年、ルイス・デ・アルメイダ この地に渡来布教す
portugues Nagasaki
元祖長崎の道
令和2年(2020年)12月31日 村内伸弘撮影
明日から令和3年。
この日、令和2年の大みそか、僕は愛する長崎の街を歩きました。
気持ちよく歩きました。
宿泊先のコンフォートホテル長崎を出て、県庁坂を歩きます
空が青く、ケヤキが生き生きと茂っています
夏、この県庁坂で精霊流しを見、心揺さぶられたことを思い出します
中島川に突き当たりました
耀う(かがよう)中島川
今回の旅行で行こうと思っている金毘羅公園(金毘羅山)の地図
明日は新年
「迎春」や「賀正」の大きな文字が下がる浜んまち
シャミナード神父
東山手甲十三番館
オランダ坂入口
年末の長崎は美しい!冬の長崎は美しい!!
銅座橋から見た銅座川
本格焼肉 清香園
大みそかでレストランや食堂が軒並み休み。
食いっぱぐれるかと思いましたが、この清香園さんが店を開けていてくれました。
令和2年締めの焼肉、いきました!! 笑
路面電車の軌道
路面電車に乗って、元祖長崎の道を目指します
ココウォークの「初売り&バーゲン」
新中川町の歩道橋が見えてきました
路面電車「長崎電鉄」の新中川町停留場
新中川町で路面電車を下りました
「元祖長崎の道」界隈の地図です
さあ歩き始めますよ~
長崎開港先覚者之碑
左:大村純忠 右:長崎甚左衛門
長崎開港先覚者之碑
長崎の地は、江戸時代を通じ異国船の来る港として、異国情緒あふれる町を形成し、優れた文物の流入によって、我が国の文化に計り知れない刺激をあたえた。
彼等が運んできた品物は、到来物として珍重がられ、長崎には各地の商人や西欧の学問・技術を学ぶ若い俊英達が全国から集まり、競った。その結果、長崎の町は他に例を見ない、開かれた町として活気を呈したのである。
元亀2年(1571年)長崎に港がひらかれてより、今年で 425年を迎えるが、その頃は戦国末期にあたり、長崎周辺の領主たちの間でも、隙あらば互いに領地を奪い合う戦いが繰り返されていた。この混乱のなか、大村の領主・大村純忠は、領民を守る強力な手段であるとともに、新鮮な魂の歓びをもたらすものとして、キリスト教を大きく受け入れ、教会の勢力、海外貿易の利益を背景として、戦乱を逞しく生き抜こうと、横瀬浦、福田の港に続いて長崎の港をひらいたのである。
ポルトガル人の来航にによって鉄砲が伝えられと、その威力で戦術は一変し、のち織田信長の全国統一を支える力ともなるが一方、キリスト教の伝来は、我が国の宗教界は言うにおよばず、思想界にも大きな波紋を投げかけることになった。
従来、長崎の地には、鎌倉時代から長崎氏が「城の古址」に砦を築き、その麓に館と町を形成していた。いつ頃から大村氏に属したか定かでないが、開港当時の領主・長崎甚左衛門は 1563年に純忠と共に横瀬浦の教会で洗礼をうけたとされ、その後、純忠の娘を正室としている。洗礼を受けた頃には大村氏の家臣であったと思われる。また甚左衛門は今の春徳寺の地にトードス・オス・サントス教会を 1569年に建てている。
開港時、「岬」に開かれた六町の町建ては、長崎甚左衛門が直接指揮したものではなかったが「岬」の六町をねらう他の豪族などの攻撃から、長崎の地を守り抜いたのは甚左衛門であった。従って、甚左衛門なくしては、純忠も長崎開港をなしてなかったと思われる。
開港 425年を迎えるにあたって、大村純忠の決断と長崎甚左衛門の功績を顕彰し、後世に伝えたい。
平成7年4月吉日
長崎開港先覚者の碑建立発起人会
写真右下、ブランコに乗っている子供たちと較べるとこの碑の大きさがわかります!
木谷橋という橋を渡って長崎の元祖なエリアに入ります
おおっ!長崎らしい風景がいきなり目に飛び込んできました!興奮します!!
ほほほほ!狭っ!
こういう路地を歩くのは大好きです!
こういう坂段を歩くのは嬉しいです!
こんな石畳の道を上れるなんて幸せ過ぎます!!
桜馬場中学校の前の通り 旧長崎街道です
龍馬いたぁ~!
長崎街道 坂本龍馬と長崎街道
龍馬と長崎。運命の出会いでした!
右矢印の方向に進みます
長崎歴史探訪路という石碑がありました。その右側にシーボルト通りという石碑もあります
この辺りが "古い長崎"ということが雰囲気でよくわかります
なにやらかなり古そうな案内地図も 笑
トロトロ坂なんて坂もあるんですね!初めて知りました
"長崎最初の教会" トードス・オス・サントス跡
桜馬場中学校脇の春徳寺通りの坂を上っていきます
長崎人参のオレンジ色の段ボール
こういう生活シーンの中にも「長崎」があります♪♪
狭っ!狭っ!狭っ~!!
メッチャ味のある路地です!
なんだか色々看板があるぞ~
おっ!ここはたばこ栽培発祥の地みたいです
たばこ栽培発祥の地
ここで日本で初めてタバコ(煙草)が栽培されたそうです
長崎は日本初や日本で最初がやたらとある街なのです!!
「煙草初植地」の石碑
続いてあの碑はなんだろう?
ルイス・デ・アルメイダ渡来記念碑でした
ルイス・デ・アルメイダ渡来記念碑
ルイス・デ・アルメイダは「私財の全部を日本布教にささげました」と書かれています。素晴らしい精神ですね。僕も見習いたいです!
上ってきた坂を振り返ってみたところ
アルメイダ渡来記念碑を左折するとまだ上り坂が続いています
長崎塀(長崎の自然石と漆喰を調和させた塀)だと思います
除夜鐘中止
春徳寺は今晩の除夜の鐘は中止のようです。。。
寂しいですね・・・
春徳寺はトードス・オス・サントス教会堂跡 コレジヨ・セミナリヨ跡なのです。
トードス・オス・サントス教会跡コレジヨセミナリヨ跡
永禄10年(1567年)領主長崎甚左衛門にキリスト教の布教の許しを得たアルメイダは、以後、長崎での布教を始めました。甚左衛門の館は、現在の桜馬場中学校の地にあり、その周辺に集落が形成されていました。甚左衛門はガスパル・ビレラ神父にこの地にあった小さな寺院を提供、同12年(1569年)この寺院を改装して長崎で最初の教会が造られました。同教会には、慶長2年(1597年)にセミナリヨやコレジヨも置かれ、活字印刷所なども併設されました。
トードス・オス・サントス教会堂跡 コレジヨ・セミナリヨ跡
永禄12年(1569年)長崎最初の教会トードス・オス・サントスが建てられ、慶長2年(1597年)コレジヨが、同17年セミナリオが設けられたが、慶長19年(1614年)徳川家康のキリシタン禁制により破却、のち春徳寺が建てられた。
彦山(英彦山神社)
この辺りは夫婦川町というようですが、町名もそうですし、その風景が本当に素晴らしいです
明日から令和3年
すでに鏡餅が長崎みかんと一緒に飾られていました
無造作に残るレンガの塀
この緩やかにカーブさせる積み方に感動します
けっこうこの積み方テクニックがいると思うんです(^^)/
この石垣の上に立つ塀もアートしちゃってます!
コロナ危機をのりこえ新しい日本を
年末の「夜警パトロール」もコロナ禍で中止のようです
何もかもコロナで中止です。。。
気を取り直して、どんどん歩きます
情趣を感じる玄関前です
おっ!なにやら神社があります
「桜馬場天満神社」というようです
平成19年に創建400年ですから結構古い神社のようです
櫻馬場天満神社創建400年社殿改修事業
桜馬場天満宮とシーボルト 江戸参府の旅ごの安全祈願所
今から180年前の文政9年1月19日(1826年)の早朝、和蘭商館長を筆頭に、希望に溢れた医師シーボルト一行約60名は江戸へ向け出島を出発した。この天満宮(当時、威福寺と称していた)で安全祈願と別れの盃を酌み交わした。この時の日数は往復106日、将軍家に拝謁し江戸滞在37日の143日であった。カピタンの江戸参府の際には、この天満宮での別れの小宴が慣習となっていた。又、武家の重要人物が往来の際に立ち寄ったりした。当時この辺りが長崎街道の出発地であった。
平成17年(2005年)夏
桜馬場一丁目自治会
監修 長崎市立博物館
医師・シーボルト 商館長・ステュルレル
出島
桜馬場天満神社の由来
桜馬場天満神社への参道に橋の名残がありました!
桜馬場天満神社の石鳥居
明日から令和3年
元祖長崎の道の最後はこの美しい女性の笑顔です♪♪
▼今回の長崎旅行
・年末年始の長崎旅行。佐世保駅前行きのバスの車窓から見た大村湾!珍しく荒れる琴の海
・日本二十六聖人乗船場跡(二十六聖人碑)、彼杵港、彼杵宿など彼杵散策
・嬉野温泉で温泉湯豆腐に舌鼓!彼杵本町バス停から路線バスに乗って嬉野温泉へ
・嬉野温泉の足湯「湯宿広場」で頭寒足温!頭寒足熱!心ゆったり、体ぽっかぽか
・ぷるるん嬉野温泉のシーボルトの湯(嬉野温泉公衆浴場)に浸かってご満悦♪♪
・嬉野温泉散策。嬉野温泉の楽しみ方は散歩と温泉に尽きる
・元祖長崎の道!草創期の長崎の歴史が息づくさるくコースを歩く
・長崎市新大工町 新天満市場の閉場の日の記録
・長崎の十字架山(クロス山)を発見しました!公式巡礼地の十字架の道行き&十字架道
・令和2年大晦日の夜、長崎まちあるきを楽しむ
・お諏訪さん(長崎諏訪神社)で年越し→初詣→梅ヶ枝餅 笑
・金玉? ドラゴンプロムナードは長崎港の散歩道
・長崎金比羅山 原爆戦死者之慰霊碑(金比羅山高射砲陣地跡)
・長崎市金刀比羅神社&金毘羅山(無凡山)へハイキング初詣
・九州自然歩道長崎県ルート 金毘羅山から長崎の里へ
・長崎高野山 穴弘法寺の穴弘法(長崎県長崎市坂本)の穴の中に入る
・長崎坂本国際墓地・永井隆博士のお墓と新坂本国際墓地・グラバー家墓地(倉場家之墓)
・壱岐焼酎!長崎県壱岐の「壱岐スーパーゴールド(本格麦焼酎)」を飲みながら浦上ホルモン
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