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維摩経 - 現実生活の肯定。在家仏教=家に在る人々の仏教を学ぶ。

世俗の生活の中で仏教を打ち立てるという動き。家庭を大切にし、世俗の職業を追及しながら仏教の精神を活かし、行動する。その代表的な経典が維摩詰所説経です♪♪

維摩経(ゆいまきょう)

維摩経(ゆいまきょう)
NHKこころを読む 仏典 第13回  講師: 中村元(なかむら はじめ)



夏ぐらいから時々この「維摩教」を聞き直しています。カセットテープです(笑)枕元にこのテープレコーダーを常備してあるので、寝る前に再生ボタンを押すだけです。


維摩経は在家(ざいけ)仏教の経典なんです。仏教と言うと、ついつい「出家(しゅっけ)」がすばらしいという固定概念が浮かんでしまいますが、どうしてどうして、家に在っても、仏教の教えを重んじ、仏教に沿った活動ができるんです。


さっそくですが、この経典についての中村元先生の主な解説をまとめてみました。シンプルにまとめられたので、僕自身もこの記事を一生読み返していきたいです。皆さんも人生の道しるべとしてぜひぜひご活用ください。


「維摩経」中村元

維摩経の中心思想は現実生活の肯定
維摩経は大乗仏教の経典の内でも特に有名な異色のもの
大乗仏教は民衆の間から現れ出た新しい宗教運動。大きい乗り物
大乗仏教は専ら民衆の熱烈な信仰、信念に支えられていた
新しい宗教運動の中の顕著な傾向は在家仏教、家に在る人々の仏教。世俗の生活の中で仏教を打ち立てるという動き。その人々は家庭を捨てないで、家庭の内に在りながら、世俗の職業を追及しながら、その中に仏教の精神を活かしていこうという運動。その代表的な経典が維摩経
大乗仏教はあらゆる事象の空(くう)ということを説く。いかなるものにも囚われない(捉われない?)
我々の現実の日常生活が、そのまま理想的な境地として現し出されねばならない。理想の境界(境涯)は我々の迷いの生存を離れては存在し得ない。この世の中を離れて理想の境地が別に在るわけではない。理想の境地を目指す動き、空の実践は慈悲行となって現れる。それは現実の人間生活を通じて実現されるもの。この立場を徹底させますと、出家の生活を否定して、在家の、世俗の生活の中に仏教の理想を実現しようとする動きが出てきた。それが維摩経の中に説かれている。
維摩経は小乗仏教を抑えて、大乗仏教の精神を高めるという立場をとっている。非常に特殊な大乗経典で、アジア諸国において尊ばれた、殊にお隣りの中国や我が国では昔から非常に重んぜられた。在家仏教を説いた代表的な経典。
維摩経の題名は維摩詰所説経。維摩詰が主人公。維摩(リマラ)は穢れを離れた、清らかなという意味。無垢。あるいは浄。詰(キールティ)は誉、名誉という意味。
主人公の維摩詰は維摩居士と呼ばれている。居士とは在家の人。在家の家の主という意味。インドで家の主とは一定の資産を持ち、社会的な信用もあり、尊敬されている人。漢訳仏典では居士。
この経典の立役者である維摩居士は長者で、常に仏様を拝んで、仏道に達していた。妻子があり、まったく世俗の人であった。家庭を持っていた。けれども決して欲望に囚われない。財産は非常に多く持っていたが、それを人々に撒いてしまって、貧しい人々を救っていた。時には政治にも興味を持って、色々口出しをしていたが、人々を救うことに努めていた。時には淫者(淫社)、遊蕩の巷、酒を売るようなところにも出掛けていって教えを説いた。自分は決してそれに巻き込まれることがない。
維摩経は恐らく西暦1世紀から2世紀ぐらいに作られたものであろうと学者は推定している。
維摩経は鳩摩羅什の訳が特に有名。鳩摩羅什は中国仏教史で非常に有名な人。文章が名文で非常に人を惹きつける。他の訳に較べて、非常に現実肯定的な態度がはっきり出ている。
維摩経は日本人の精神生活に対する影響も非常に大きかった。
聖徳太子が維摩経を講義され、それに対する注解書を著された。三経義疏(さんぎょうぎしょ)。我が国で著された書物の中では一番古いもの。日本精神文化の発端にある書物。
維摩居士はすべての人々それぞれ、人に応じた導き方をしていた。
騒がしい中で、じっと人間としてのなすべき事柄を、心を落ち着けて行うということが大事、その点を維摩は突いている。我々は色々の感情、欲望を持っている。それを断ち切ったところに理想があるのではない、それを適切に導くというところにある。
維摩詰は一切の菩薩のなすべき決まりを良く知っている。諸々の仏の秘密の教えの蔵の中に自分で入っている。
「一切衆生が病んでいる、だから我は病む。」
菩薩は衆生のためのゆえに生死(しょうじ)にいる。生きとし生けるもののためを思っているから、生きたり死んだりする迷いの世界に入っていく。
大乗仏教の利他の精神、人々と一体になって進むという精神。



どうですか!
すばらしいでしょ!!
以前、武者小路実篤の「維摩経」についてブログを書いたことがあるんですが、この中村元先生のカセットでも維摩詰の偉大な精神と行動に大いに迫ることができます♪♪


出家はなかなか難易度が高いし、そもそも出家をする必要がないと言い切ってもらっているので、僕も在家で仏の教えを極めていきたいと思います(^^)/


このカセットはテープが切れるまで、切れても補修して、折に触れて聞き続けたいと思います♪♪




(参考)第13章 現実生活の肯定  維摩経(ゆいまきょう)

「NHKこころをよむ 仏典」の目次


01. 釈尊の生涯 - スッタニパータ 1
02. ブッダのことば - スッタニパータ 2
03. 悪魔の誘惑 - サンユッタ・ニカーヤ 1
04. 生きる心がまえ - サンユッタ・ニカーヤ 2
05. ブッダ最後の旅 - 大パリニッバーナ経
06. 真理のことば - 法句経
07. 仏弟子の告白・尼僧の告白 - テーラガーター・テーリーガーター
08. 人間関係 - シンガーラへの教え 1
09. 生きて行く道 - シンガーラへの教え 2
10. アショーカ王のことば - 岩石詔勅
11. ギリシア思想との対決 - ミリンダ王の問い
12. 空の思想 - 般若心経・金剛般若経(こんごうはんにゃきょう)
13. 現実生活の肯定 - 維摩経(ゆいまきょう)
14. 女人の説法 - 勝鬘経(しょうまんぎょう)
15. 宥和の思想 - 法華経 1(ほけきょう)
16. 慈悲もて導く - 法華経 2
17. 久遠の本仏 - 法華経 3
18. 願望をかなえる - 観音経(法華経 4)
19. 極楽浄土を欣求する - 阿弥陀経
20. 浄土建立の誓願 - 大無量寿経(だいむりょうじゅきょう)
21. 浄土の観想 - 観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)
22. 菩薩行の強調 - 華厳経 1(けごんぎょう)
23. 善財童子の求道 - 華厳経 2
24. 唯心の実戦 - 楞伽経(りょうがきょう)
25. 正法もて国を護る - 金光明経(こんこうみょうきょう)
26. 真言密教の奥義 - 理趣経(りしゅきょう)


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