女人高野室生寺 鎧坂見上げ、金堂、弥勒堂、本堂/灌頂堂、五重塔見上げ。土門拳と同じ写真を撮影!
緑の木立に包まれた荘厳な境内。真言宗室生寺派の本山。女人のための高野山を意味する言葉、それは「女人高野」
室生寺 鎧坂(よろいざか) 金堂見上げ
鎧坂から見上げた風景
室生寺 金堂 ※懸造(かけづくり)
室生寺 弥勒堂
室生寺 本堂(灌頂堂)
本堂付近から見上げた風景
室生寺 五重塔見上げ
日本遺産認定 女人高野 室生寺 室生寺バス停
令和5年(2023年)8月11日 村内伸弘撮影
室生寺は写真家・土門拳がこよなく愛した名刹です!
女人禁制だった同じ真言宗の高野山に対し、女性の参拝も受け入れてきた「女人高野(にょにんこうや)」室生寺。女人高野の別称は "すべての生きとし生けるものを救ってきた"室生寺の尊称だと僕は思います!
室生寺の創建は延暦年間(782年~805年)。興福寺の僧・賢璟(けんきょう)が開基、弟子の修円が堂宇を建てたそうです。江戸時代に興福寺から分離して、真言宗室生寺派の本山として現在に至っている古刹です。
室生寺 仁王門
この仁王門をくぐり、各お堂を巡ります
鎧坂(よろいざか)
武士の鎧の草摺のように見えることからこの名がついた石段
鎧坂から金堂を見上げる写真に土門拳はこだわりました
振りかえって見た仁王門
ばん字池
まあ、土門拳じゃなくっても、この石段が絵になるってことはわかりますよね 笑
両脇のシャクナゲが咲き乱れてたり、白い雪が積もってたりって、どんなシチュエーションでも最高の写真が撮れる撮影スポットです!
土門拳とどっちが上手い!?
村内伸弘撮影 「鎧坂金堂見上げ」
自分でいうのも変ですが、金堂に吸い込まれていくような感じで撮れました
iPhone11でこの写真が撮れちゃいます
本格的なカメラを持ってきた人はさぞかしすごい作品になるんだろうって思いました
うわ!この写真の上部の緑の木々がすばらしい!!
石段を踏みしめながら金堂に向かいます
撮る写真撮る写真、全部いいw
鎧坂は凸凹しているので、下りてくる人は慎重に下りてきます
石段脇のシャクナゲ
シャクナゲも僕は好きなんですけど、花期シーズンはたまらないですね!
ていうか、緑がすさまじい!!
このお寺、最高!!!!!
感動的でしょ!石段を一歩一歩上っていくと、金堂の輝く屋根が目に入り、その金堂の中には仏像が待ち構えている
もう絶対救われたと感じると思います
誰もが!誰しもが!!
このシャクナゲがピンク色に染まったシーンをイメージしながら見てください
淡いピンクかな~?濃いピンクかな~?真っ赤だったりして!
杉木立も凛としています
国宝 室生寺 金堂(こんどう) 平安時代初期
懸造(かけづくり)という建築法による石積みの壇上に立つ珍しい造り。屋根は杮葺き。
金堂の内陣には、多くの仏像が並んでいます。十一面観音菩薩立像など何体かの仏像はちょっと前から宝物殿に安置されるようになり、この金堂から引っ越しました。
土門拳はこの金堂の中にまだ十一面観音菩薩さまがいらっしゃる時に、激写しています!
金堂に入るとまっ先にこの観音像の色っぽさに魂を奪われる。薄暗くてぼーっと暗やみの中に浮いている姿にたまらない色っぽさを誰もが感じるであろう。唇に残る朱は、なんとも言えず色っぽさに一段と味を加えて魅力をなしている。
土門拳「寺と仏像手帳」より引用
写真は宝物殿受付のポスターより
土門拳はこの短い文章の中で、「色っぽい」と 3回連発しちゃっています 笑
確かにメッチャ色っぽくって、僕だってこの前の記事のタイトルを観音菩薩じゃなくって "官能菩薩"にしましたからねw
金堂の懸造(かけづくり)
室生寺 弥勒堂(みろくどう) 鎌倉時代
杮葺きのお堂。須弥壇中央の厨子に弥勒菩薩立像が安置されていました。
天神社
壮絶な杉木立の中に今僕は立っています!!
室生寺の杉木立
杉好きっているのかどうかしりませんが(笑)
杉好きの人にも室生寺はおすすめです
杉木立の中から見た金堂(写真右)
何気にこの写真見てたら、石段登ってる左のカップル、一段抜かしですよ、この暑い中!若いってすごいね~(^^)
それでは金堂の中に入ってみます
内陣にはたくさんの仏像が安置されていました
強烈な光景でした!!
ああ、僕も土門拳のように観音さまがこの金堂にいらっしゃる時に訪れたかった、、、
正直そう思いました
金堂から見た弥勒堂
シャクナゲを脇に見ながら、更に上に向かっていきます
本堂(ほんどう)/灌頂堂(かんじょうどう)が見えてきました
木々の緑や石段の苔や木漏れ日。この佇まい、無敵です!!
室生寺 本堂(ほんどう)/灌頂堂(かんじょうどう) 鎌倉時代
室生寺の本尊、如意輪観音菩薩像が安置されていて、真言密教の師資相承を認証する法儀である灌頂を行うお堂。和様と大仏様の折衷建築様式。
青紅葉が劇的!
あーっ!今度は五重塔が見えた~!!
室生寺は驚きの連続です!
石段がめっちゃ情緒あります!!
国宝 室生寺 五重塔(ごじゅうのとう) 平安時代初期(800年頃)
高さわずか 16.1mの五重塔(卒塔婆)は、屋外に建てられた塔としては日本で一番小さく、法隆寺の塔に次いで 2番目に古い。9世紀初めに建てられたこの塔の屋根は檜皮葺で、一番上の相輪部には通常では見られない天蓋とフラスコ形の水瓶が飾られている。
ビューティフル!ファンタスティック!
平成10年(1998年)の台風で大きな損傷を被った時、2年後にすぐ修復されたそうです。
日本で一番小さい五重塔ってことですが、左の人達と較べるとやっぱり大きい(笑)
空の青と雲の白の色がやべぇー
この上にもまだ参道が続きます
えっ?ここってお寺?山?どっち?
参拝?登山?どっち?
この先、僕・村内伸弘を待ち構えるものは??
五重塔を振り返りながら、僕・村内伸弘は室生寺の奥之院へと上っていきます
▼今回の奈良旅行
・奈良観仏 "写真の鬼" 土門拳撮影の仏像たちに会いに古都奈良へ
・飛鳥仏の古典的微笑/アルカイックスマイルに興奮!中宮寺 菩薩半跏像は世界三大微笑像!
・斑鳩の風景 法輪寺&法起寺の三重塔。のどかな田舎道や田んぼのあぜ道を歩く
・天理教神殿の聖地「ぢば」参拝。天理市は日本最大最高の宗教都市
・甲子園の強豪校・天理高校、天理本通り商店街など天理の街を歩く
・奈良聖林寺 十一面観音立像はミロのヴィーナスと並ぶ仏像彫刻の傑作!天平彫刻の傑作!
・奈良大野寺磨崖仏(巨大弥勒像)と満開のサルスベリに魅了される
・土門拳が魂奪われた室生寺 十一面官能菩薩立像。"色っぽい"平安時代作の国宝仏像を観た
・女人高野室生寺 鎧坂見上げ、金堂、弥勒堂、本堂/灌頂堂、五重塔見上げ。土門拳と同じ写真を撮影!
・室生寺奥之院 御影堂。室生寺は山岳寺院、思い知らされましたw
▼次回 2023年11月の奈良旅行
・秋季特別開扉 夢殿秘仏 救世観音さまに会いに。近鉄に乗り奈良県斑鳩の法隆寺へ
・城下町 大和郡山散策。近鉄郡山駅から JR郡山駅へ徒歩で小旅行
・秘仏 国宝 救世観音さまと法隆寺/斑鳩寺。古拙の微笑輝く聖徳太子のお寺
・聖徳太子(厩戸皇子)の現し身!"聖徳太子等身観世音" 救世観音さまと法隆寺夢殿
・斑鳩の風景 法起寺の夕日と三重塔。斑鳩の里に夕日が沈む
・聖徳太子は生きていた!現れた!夕闇に沈んだ法隆寺夢殿で僕は太子の気配を、感じた、、、
・おぢば帰り!夜の天理教神殿へ。親里(おやさと)へ。
・天理教の朝づとめ。ひのきしん/日の寄進の神髄を見てしまった!
・天理教教祖誕生殿(中山みきさま=おやさま生家)、教祖お墓地(豊田山墓地)を巡る
・やさしい心になりなされや。天理教記念建物、天理教基礎講座、天理図書館、天理本通り。また おぢばへ お帰り下さい
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