陶酔（とうすい）→ 陶然と酔うこと、ウットリするほどにその境地に浸ること。

五欲: 食欲、性欲、名誉欲、財欲、睡眠欲

陶酔（とうすい）こそが宗教の神髄だと思いました！人間そのものだと思いました！
先日、仏教の法話を聴く機会がありました。そこで講師の方が人間の五欲のうち、睡眠欲について、「これは単に眠ることではなく、陶酔することです。」と説明したんです！

ビックリしました！
僕は睡眠欲とは布団とかベッドの上で単純に寝ることだと思っていたからです。我ら人間の欲の最大のものが睡眠だと思っていたんです。ですが、この講師は間違いなく「睡眠欲は陶酔のことです。」と言い切りました。

驚きました！
まさか！と僕は思いました。

でも、深く考えてみると、なるほどなと気がつかされました。陶酔（とうすい）は慈悲の概念を含んだ宗教の神髄だ。この星の上で生きる人たちに必要なものだと思ったんです。

一遍上人の踊り念仏なんて陶酔の最たるものですし、キリシタンの殉教もそうだと思います。そもそも人間の愛ってやっぱり陶酔以外の何物でもないと感じたんです。

陶酔とは陶然と酔うこと。陶然とはウットリすること。
そうです！

人間は誰かに、何かに、ウットリしていなければ生きていけないんです。だからこの先生は「陶酔は人間に必要な欲なんです。」と言い切ったんです。黒板の右側には「群生（ぐんじょう）」とも書かれています。群生とは "生きとし生けるもの"のこと。先生は "生きとし生けるもの"には陶酔が不可欠だと喝破しているのです！

寝るとか、寝ないとかじゃなく、お酒に酔うとかでもない、トランス状態になるとかでもない。この世の中の誰かに酔い、何かに酔っていないとヒトは生きていけないんです。

55年間生きてきて、やっとたどり着きました。
陶酔とは人間そのものであり、人間愛そのものなんです！

すばらしい法話を聴けました。
感謝感謝です☆

PS
これはスピリチュアルな話ではなく、人間とは何かという話ですよ（＾＾）/

（おまけ）

隅田川にできた光の道

隅田川と東京タワー
令和5年（2023年）10月22日  村内伸弘撮影

▼あわせて読みたい関連記事

【宗教・思想 決定版！】おすすめ宗教・思想ブログ記事一覧　仏教やキリスト教の情報たくさん有♪♪