京都・萬福寺名物 普茶弁当!晋茶料理(ふちゃりょうり)と黄檗界隈散歩
普く(あまねく)大衆と茶を供にする晋茶料理、すべての衆が佛恩に応え報いるための晋茶料理を食べました!
晋茶料理(萬福寺名物 普茶弁当)
平成31年(2019年) 4月2日 村内伸弘撮影
萬福寺の境内の中では予約していなかったので普茶料理を食べ損ねました。お腹が空いているのでお寺の前にあった民間の普茶料理屋さんに行ってみます。
普茶料理
「普茶」とは普く(あまねく)多勢の人にお茶を差し上げるという意味で、お寺での行事について協議や打ち合せの時に、茶礼という儀式を行い、その後の謝茶(慰労会)で出される中国風精進料理を普茶と言います。
<五観の偈>
一つには、功の多少を計り彼の来処を量る
(この食事が、多くの人々や生命に支えられていることに感謝します。)
二つには、己が徳行の全闕と忖って供に応ず
(自らの行いがきちんとしているかどうかを反省して、食事をいただきます。)
三つには、心を防ぎ過貪等を離るるを宗とす
(食事の量や内容にかかわらず、正しい心で残さずいただきます。)
四つには、正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり
(食事は身と心の健康を保つための、一番の薬です。)
五つには、道業を成ぜんが為に應にこの食を受くべし
(自分の仏道修行、目標、責務を成し遂げるための食事です。)
萬福寺ホームページより引用
行きに見た普茶料理の白雲庵さん
中に入ります
すごい趣がありました!!
おーっ!コレ、盥(たらい)じゃないでしょうか!?
でっかい盥(たらい)で作ったお堂!
普茶料理 白雲庵の玄関(入口)
白雲庵ののれん
「黄檗普茶」と書かれています。
「黄檗普茶」って勉強しとかないと意味がぜんぜんわかんないですよね!
僕のブログ、この萬福寺シリーズのブログをご覧の皆さんは「黄檗」と「普茶」の読み方と意味わかりますよね!?はははw
いい感じ
ところが、玄関を開けて中にいる配膳の女性に料金を恐る恐る聞いたら「花コース(5000円税別)、月コース(6500円税別)の 2コースからお選び下さい」とのことでした。
お昼から 5000円オーバー。。。
ちょっと無理だ~(涙)
スミマセン、断念します。。。
次にもっとリッチになって戻ってきます!!w
せっかくなので白雲庵さんの庭だけパチリ
瓦を敷き詰めた道
白雲庵の外観
白雲庵のお庭
写真だけ撮って僕はスゴスゴ退散しました(泣)
もう少しお金があれば・・・w
でも、本格的で格式高いお店のようですので、皆さんはぜひお立ち寄り下さい♪♪
仕方がないのでもう少しリーズナブルな普茶料理(普茶弁当?)が食べられる萬福寺近くの食堂に向かいます。行きにチェックしておきました。
毎月8日はほていさん 黄檗ほていまつり
萬福寺の駐車場
普茶弁当
このお店で普茶料理を食します
京料理 京楽膳 萬(ばん)
これにします! 3000円ならなんとかギリギリ出せる!
まあ、3000円でも昼飯だと高いけど。。。
夜コンビニにして節約すればいいや
萬福寺名物 普茶弁当(昼限定)、食べます!!
店内暖かかったです。
外が意外に寒かったので助かります。
ヤバイ!これが食べたい(笑)
普茶料理を食べるためにこの店に入ったんですが「ホルモンうどん」を注文しちゃいそう~~
普茶弁当、注文しました
黒豆茶が出てきました
続いて胡麻豆腐!
精進料理には欠かせませんよね。
普茶料理では麻腐(まふ)と呼ぶようです。
麻腐(まふ)、おいしかったです!
二段弁当が出てきました
うぅ、、、精進料理だから当たり前だけど、肉がない。。。
OK~☆ さっぱりしていてどれも美味しかったです!
煮物とか野菜とか子どもの頃は嫌いだった食材ばかりですが、51歳にもなると逆にこういうの全部美味しく感じます!
うなぎのように見えてうなぎではありません 笑
「もどき」と言って、精進料理の食材を使い鰻の蒲焼に見立てた料理だそうです。
この天ぷらなんかは盛りつけがすっごく華やかで見ていて嬉しくなってしまいました。
お味や食感もグッド!
お皿の上で花が咲いています!!
カラフルなお寿司が出てきました
うっ!魚じゃない。。。
こんにゃくとか漬物のお寿司です。。。
ネタが魚じゃない寿司も今では回転寿司で結構慣れてきましたが、やっぱりこう出てくるとショックです。。。
ところがこのこんにゃくのお寿司おいしーー!!
精進寿司イケますね!
普茶料理のお寿司おいしいですよ!!
精進(しょうじん)って結局、肉食せずに菜食することなんですが最近はこういう食材が好きな自分がいます♪♪
お吸い物も口に合いました
上の写真にも写ってますが湯気の形が楽しかったです
僕の席から見えた景色
最後はデザート
普茶料理では水果(すいご)と呼びます
これもうまかったです。甘味はうれしいですね(^^)/
結構、お腹いっぱいになりました!!
普茶料理(普茶弁当)、大満足です!!!!
お店の中にあった宇治イラストマップ
お店の中にあった雑誌
江戸から変わらぬ禅世界の非日常的空間
黄檗宗大本山萬福寺
萬福寺は、日本三禅宗(臨済宗、曹洞宗、黄檗宗)のうちの一つ、黄檗宗の大本山です。開祖は、日本からの度重なる招請に応じて来朝された中国明朝時代を代表する僧、隠元禅師です。隠元禅師は、江戸時代の初期、日本の禅宗界に新たな息吹をもたらし、道俗を超えた多くの帰依者を得られました。そして、後水尾法皇や徳川幕府からの崇敬を受け、宇治の地に約9万坪の寺地を賜わり創建されたのが 「黄檗宗大本山萬福寺」です。
日本の煎茶文化発祥の地!
萬福寺ごめ豆腐の特徴
江戸時代から伝わる普茶料理(ふちゃりょうり)は、本宗の開祖隠元禅師が中国から伝えた精進料理です。「普茶」とは「普く(あまねく)大衆と茶を供にする」という意味を示すところから生まれた言葉です。萬福寺普茶料理で使われている料理素材の代表がごま豆腐で、僧侶がお刺身の代用として食していたものです。
ごま豆腐は僧がお刺身の代わりとして食べてたんですか!
逆に言うと肉とか魚ってやっぱりウマいんだね、間違いなく(笑)
親鸞聖人なんか肉食妻帯(肉を食い結婚する)してたはずなんですが、萬福寺で修行している現代の禅宗の雲水さんたちは未だに精進料理なんでしょうか?(謎)
あっ!すみません!
僕は今日は精進料理ですが、またステーキや新鮮な魚が乗ったお寿司をガンガン頂きますよ♪♪
僕は親鸞聖人なのです。はっはっはw
京楽膳 萬(ばん)さんのレジで黒糖しょうがの飴をもらいました
すぐ隣になるお寺に参拝してみます
萬松院(金成不動尊)
ここも竜宮門ですよ!
山門(表門)
金成不動尊
天光塔(開山堂)
「天光塔」と書かれた扁額
密集した墓石
さあ、それでは黄檗駅に戻ります
桜は京都に似合います
円になってる門のデザインがめっちゃステキです!
鉄眼禅師の一切蔵経版木があるという宝蔵院の看板
残念!今回は鉄眼の版木は見られなかったので次回、探してみます
駒蹄影園趾(こまのあしかげえんあと)
明恵上人(みょうえしょうにん)の歌碑がありました
駒蹄影園碑
栂山の尾上の茶の木分け植えて 迹(あと)ぞ生ふべし駒の足影 明恵
明恵上人もこの辺りに出没したんですよ!!
京都、やっぱり日本の他のどこの地域や地方とも違います!!
登場人物がすべて一流の人ばかり、みんなそれぞれの時代の歴史上や伝説の人ばかりです!!!!
写真左下に萬福寺の総門が見えます。
鎌倉時代、明恵上人がここを通りました。
江戸時代、隠元禅師がここを通りました。
京都宇治すごいです!!
黄檗駅に向かって歩きます
古い民家がところどころ残っています
桜がある風景、植木がある風景、築地塀がある風景。どれもすばらしいです!
ゆがんで、波打っているのがうれしいです!!
今の世の中、ぜったい一直線ですよ、普通。
だからこうやってやわらかくしなったり、曲がったりしているのがうれしいんですよ!!
規則的じゃダメなんです、不規則が美しいと思うんです。
現代の建築は人間が関与し、維持し過ぎなんです。この築地塀のように時の経過と共に自然が形を決めていくのがいいんです。
美しい京都の風景、美しい宇治の風景。
僕は今、黄檗でニッポンを楽しんでいます。
黄檗、宇治、京都。
ただただすばらしいところです。
▼今回の京都旅行
JR黄檗駅へ - JR京都駅から黄檗宗・萬福寺(万福寺)への行き方
生死事大 無常迅速 - 黄檗宗・京都萬福寺(万福寺)の巡照板
京都・萬福寺名物 普茶弁当!晋茶料理(ふちゃりょうり)と黄檗界隈散歩
念仏100万回!京都市百万遍 百万遍知恩寺(百万遍念仏根本道場)
西京極球場訪問!懐かしのプロ野球 澤村栄治、阪急対近鉄、阪急対南海。
知恩院三門、円山公園の桜、坂本龍馬と中岡慎太郎像、銅閣寺を春散歩!
京都・八坂庚申堂(金剛寺)のカラフルなくくり猿とカラフルな着物美人がうつくしい!
京都の縁切り神社、安井金毘羅宮で悪縁を切る!安井のこんぴらさんへ
素早く京都散歩コース 祇園、南座、四条大橋、鴨川、高瀬川 etc
▼あわせて読みたい関連記事
【京都旅行記 決定版!】おすすめ京都ブログ記事一覧 京都の写真たくさん有♪♪
【食べ物 決定版!】おすすめ食べ物ブログ記事一覧 グルメの写真たくさん有♪♪