長崎港駅へ 長崎臨港鉄道の廃線跡!上海航路は長崎のゴールデンエイジの象徴
長崎本線臨港線の廃線跡。昭和初期、上海→長崎→東京の所要時間は 54時間25分だった!
長崎臨港鉄道 長崎港駅を出て長崎駅へ向かう蒸気機関車
長崎臨港鉄道の車輪(動輪)
長崎のゴールデンエイジ
平成30年(2018年)12月7日 村内伸弘撮影
出島ワーフで食事をした後、周辺をぷらぷら歩いていたら、なんと道路が線路になっている場所にたどり着きました。
長崎臨港鉄道跡(廃線跡)のようです!
長崎臨港鉄道の線路(レール)
おーっ!接写したらメッチャかっこいいです!
長崎のゴールデンエイジにこのレールの上を蒸気機関車が突っ走っていたと思うとゾクゾクします!
長崎臨港鉄道の車輪(動輪)
中島川のほとりにあります。
車輪に「昭和19年」という文字を見つけました!
車輪のモニュメントが長崎の歴史を物語っています。
車輪の奥の橋は大波止橋
説明版がありました。読んでみます!
長崎港駅を出て長崎駅へ向かう蒸気機関車、右奥に停泊しているのが日華連絡船。
長崎を走る蒸気機関車!!
臨港鉄道長崎港駅の開業
臨港鉄道長崎港駅の開業
1930年(昭和5年) 3月19日、長崎駅から出島岸壁に至る臨港鉄道(通称)が開通し、長崎港駅が開業しました。臨港鉄道は、現在の JR長崎駅からさらに南に約 1.1km、玉江橋西側に架けられていた鉄橋を渡り、出島岸壁に発着する日華連絡船と連結しました。
現在、中島川河口部護岸に残っているのは、その鉄橋の橋台の一部です。当時既に大都市であった上海を訪れる大勢の旅客で、長崎港駅は賑わいました。
"上海航路"は名古屋までとほぼ同じ距離で、所要時間は片道 26時間、3等 18円でパスポートは不要。長崎~東京間より安価な運賃でした。
日華連絡船の長崎港入港日には、それに接続して上り急行列車が長崎駅から出発、この列車は関門航路を介して下関から上り急行「富士」に連絡しました。上海~東京の所要時間は 54時間25分でした。
すごいですね!
上海 → 長崎 → 東京というルートが昭和初期に存在していたとは!所要時間が 54時間25分!
ああ、こういう旅をしてみたかったです、僕も!!
写真上: 港駅駅舎と出島岸壁に接岸する長崎丸
写真下: 香港上海銀行と長崎ホテル(昭和初期)
長崎のゴールデンエイジの象徴 上海航路
長崎のゴールデンエイジの象徴 上海航路
"上海航路"は、長崎都市史上、最も華やかな時期の象徴です。
長崎は、1930年代のヨーロッパ文化の華が咲いた"上海バンド"およびその背後の居留地と直結していました。
当時東洋一の国際都市上海の文化が、出島岸壁に上陸し、長崎港駅を経て我が国に拡がったと言えます。
1942年(昭和17年)、長崎丸は旧日本軍の機雷に触れ伊王島沖で沈没。翌年上海丸も、南方兵員輸送船崎戸丸と衝突して揚子江沖で沈み、これによって 1943年(昭和18年)上海航路の歴史は就航から 20年でその歴史の幕を閉じました。
その後臨港鉄道は貨物輸送を行い、終戦直後は、母国に帰る捕虜の米兵が港駅まで汽車を利用しました。
1982年(昭和57年)、臨港鉄道は開業以来約50年でその役目を終えました。
うおー、この当時の上海に行きたかった~
昭和5年上海、飾らない男たち・・・
あと、昭和57年まで走ってたんですね!僕が中学生の頃だから、ほんのちょっと前まで走ってたということみたいです。生で見たかったな~
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長崎駅および長崎港駅の主な変遷
薄くて読みにくいんですが、興味がある方はどうぞご覧下さい!
思わぬ歴史ロマンと出会えて楽しかったです。
楽しい気分のまま、出島・元船界隈の町歩きを続けます。
中島川に沿って、玉江橋の方向へ歩いています
玉江橋
玉江橋の上から見た中島川
中島川の川面
復元帆船「観光丸」や大波止橋が見えています
紅葉した葉っぱもキレイです
長崎って、観光地化され過ぎてなくてうれしいです。
他の街から見たら、すごいいろいろな歴史がある街なんですが、肩肘張っていないんですよね。気楽にブラブラできて本当に町歩きが楽しいです!!
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