寒風炎熱 休日を忘るること二ヶ年五箇月: 復興工事 → 昭和22年12月事務所竣工 - 八王子醸造工業株式会社の木の看板
八王子空襲で工場や店が丸焼けになってからの感動の再建劇!!
戦災にて全焼 復興工事
"寒風炎熱" 八王子醸造工業株式会社の木の看板
平成28年12月29日 村内伸弘撮影
おばあちゃん家の倉庫整理をしていたら、倉庫の奥からなにやら真っ黒になった木の看板が出てきました。
倉庫の奥、タンスの脇に放置してあった薄汚れた木の看板を発見!!
うっすらと文字が見えます。
倉庫の奥にひっそりと眠っていた木製の看板
昭和二十年八月二日の戦災にて全焼し以来寒風炎熱休日を忘るる古(こ)と二ヶ年五箇月茲(ここ)にその復興工事もほぼ終り事務所の竣工するに際して
昭和二十二年十二月 社長 村内栄一
僕のひいおじいちゃんが書いた字です!昭和20年(1945年)8月2日の八王子空襲で醤油工場や店が丸焼けになってから再建に取り組み、事務所開きする時の気持ちを書き付けたもののようです!!裏面はまったく汚れていませんでした。
寒風炎熱休日を忘るること二ヶ年五箇月
社長 村内栄一
こういうの見ると、自分ももっともっと働かなくちゃいけないなあと強く感じます。ひいおじいちゃんは戦災から 2年5ヶ月休まないで働き続けたようです!
看板の側面
看板の表面の汚れをブラシで軽く落としてみます。
ブラシでゆっくりゆっくり汚れを落とします。「八王子」という文字が浮かび上がってきました。
八王子醸造工業株式会社(會社)の文字が残っていました!大・大・大発見です!!
昭和22年(1947年)ですから、約70年の眠りから目を覚ました形になります!
苦しいとき、辛いとき、
この木の看板に記された曽祖父の気迫と執念を思い出せば、僕は何でも乗り越えられると思います。
この写真は僕の曽祖父の物語であるとともに、昭和を生きた日本人たちの物語だとも思います。昭和ってすごい時代だったんだということがこの 70年前の木の看板を見ているとわかります。
昭和20年。 戦災。 全焼。 寒風。 炎熱。 復興。
昭和の日本は力強い!
昭和の日本人はたくましい!!
昭和21年の村内栄一
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