柿の花 - 富有の花が咲きました!次郎の花は咲きませんでした。。。
柿の花の画像、小さくってなかなか気付かないから貴重な画像ですよ~
富有の柿の花(雌花/メス花)
平成29年(2017年) 5月31日 村内伸弘撮影
富有の柿の花(雌花)
平成29年(2017年) 5月31日 村内伸弘撮影
今回はまず最初に上の写真をよく見て下さい!
上の2枚の写真を見ると~
ハチでしょうか?ハナアブでしょうか?柿の花をめがけて、さっそくやってきていました。農研機構さんに教わった通りでした。
カキの雄花から雌花への花粉の移動、つまり受粉は、風ではなくハチやハナアブといった虫により主に行われます。したがいまして、高さはあまり考えなくもかまいません。距離につきましても、離れれば離れるほど虫の活動範囲が届かなくなりますが、近い分には大丈夫です。
毛虫などの発生により、開花期に殺虫剤を散布する方もいらっしゃるようですが、開花期の殺虫剤の散布は昆虫の活動を抑えますので受粉がうまく行われず、富有等では生理落果する場合もありますので、開花期には殺虫剤を散布しないようにしてください。
農研機構
禅寺丸(ぜんじまる)の柿の花が咲いたという記事を先日書きましたが、続いて富有(ふゆう)の柿の花が咲きました!富有の横に植えてある次郎(じろう)はなぜか花が咲きませんでした。
開花に至るまでの富有と次郎の様子を今回はご覧ください。
それではまずは
完全甘柿の「富有(ふゆう)」からご覧ください。
富有 - 4月29日
GW、富有の新梢や新しい葉っぱがとてもキレイです!
富有 - 5月5日
だいぶ色が落ち着いた緑になってきました。
昨年前の枝と今年の枝(新梢)の色の違いがすごいです!茶色と黄緑のコントラストをどうぞお楽しみ下さい。富有、一気にこんなに生長しました!
下から見た富有の葉っぱ
富有は左右2本づつ枝を残して、団扇(うちわ)のように平たく仕立てています(エスパリエ仕立て)。低樹高で仕立て、地面と鉄の柵フェンスの段差を利用してカンタンに柿をもぎ取れるようにという狙いです。
富有 - 5月9日
蕾(つぼみ)がチラホラ現れています!
富有の枝。わかりますか?2箇所、蕾(つぼみ)がありますよ~
富有 - 5月15日
ハッキリと蕾(つぼみ)がわかるようになってきましたっ!
左半分が去年までの枝、右半分が今年伸びた枝(新梢)
富有 - 5月19日
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、この緑のしわくちゃの部分(緑色の萼/萼片)が将来の柿の蔕(へた)になるんですよ。
富有 - 5月22日
5月の朝の日の光を浴びる富有柿
富有柿の葉っぱ。主脈や側脈など葉脈がハッキリ、クッキリ見えています。
富有 - 5月24日
オオオッーーーツ!富有柿の花が咲き始めました!
緑色の萼の中に乳白色の花が顔を覗かせ始めました~☆
横から見た富有の萼/萼片
富有 - 5月29日
さあ、咲きますよ~~
奥の花はもう咲いていますねっ!
富有 - 5月30日
柿の花、咲きました~~~!!
クリーム色の可愛らしい花です(^^)/
淡い乳白色の小っちゃな花が実に可愛いです♪♪
注意していないと気がつかないような地味な花ですが、こうやって写真に撮ると可愛らしいでしょ!?この場所にもう少しすると果実がついて、秋にはオレンジ色のいわゆる柿の実がなるわけです。
花の後ろにある緑色の緑色の萼/萼片が柿の蔕(ヘタ)になります。もう既にヘタのような形をしていますよねっ!
ただ、この富有はまだ植え付けたばかりなので実はつけないと思います。でも、植えたといっても園芸店さんが育ててきた接ぎ木苗ですし、こうやって花が咲き、ヘタがあるわけなので、もしかしたら富有は結実するかもしれませんね。まあ、気長に待つつもりなので特に気にはしませんけどね~
でも、やっぱり結実して欲しい(笑)
僕の指先よりも小さいです。僕の指先(花の上)にはありんこ君の姿も見えますよっ!いつも言いますが、地球は人間だけのものではありません。
斜め上から見た柿の花
富有は柿の中でも豊産性で樹勢が強いらしいんですが、確かにそう感じます!
富有 - 5月31日
先に咲いていた奥側の花はもう茶色くなっています。花の命は短いです。
富有の花(雌花)
富有は雌花ばかりで雄花は咲かないそうです、それで他の品種の雄花/オス花の花粉を受粉する必要があるということなのです。おわかりですよね、僕が禅寺丸(ぜんじまる)をこの富有の近くに植え付けたわけを~
早速、ハチ君かな!?アブさんかな!?柿の花の蜜を吸いに来ています。微笑ましい光景です。
この虫たちが禅寺丸(=受粉樹)などの雄花の花粉を体にくっつけて、この富有にやってくるわけです。まあ、考えるとすごいメカニズムですよねっ!自然界の仕組みの精緻さにはいつも驚かされます。
花と虫の良い関係。しばしの間、このやさしい写真をご覧ください。
世阿弥の能楽論「風姿花伝」の中の「まことの花」「時分の花」「秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず」などの有名な言葉を思い出しますね☆
続いて
完全甘柿の「次郎(じろう)」をご覧ください。
次郎は花をつけなかったのですが、差別せずに見てあげて下さ~い。
次郎 - 4月29日
次郎も新梢がかなり伸びました!
次郎 - 5月5日
昨年末にはなかった枝たちです。
(参考)
昨年末、植え付け時の次郎の枝
GW頃の柿の新緑は本当にキレイですね!
左3本、右1本枝を残して、うちわのように平たく仕立てています(エスパリエ仕立て)。富有と同じく、低樹高で仕立て、地面と鉄の柵フェンスの段差を利用してカンタンに柿をもぎ取れるようにという狙いです。
この写真の右側に別の木があって木陰ができる(日当たりが悪い)かもと思い、左側に3本枝を残しましたが、やっぱりバランス悪いので、右側に枝をもう1本伸ばそうと思っています。この株が届いたときは右側にもたくさん枝があったのですが、全部切っちゃったんです。少し残しておけばよかったかなぁ~
まあ、柿は樹勢が強いのですぐに生えてくるでしょう(笑)
次郎 - 5月9日
柿若葉、みずみずしいです!
次郎 - 5月15日
次郎、蕾(つぼみ)がならないです。。。
富有は蕾ができてきているのですが、、、
まだこの次郎は株が若くて、枝が充実していないってことだと思います。
桃栗三年柿八年、焦らずに見守ってあげようと思います。
てか、これだけ美しい若葉が見られれば大満足です!!(^^)/
次郎 - 5月19日
次郎 - 5月22日
次郎柿の新緑、やっぱりみずみずしいですネ!
次郎 - 5月24日
付け根にあるのが来年花芽になるのでしょうか??
次郎 - 5月29日
5月下旬の朝日を浴びる次郎柿
次郎は花芽がつきませんでしたねっ。来年に期待です。
「モモ、クリ三年、カキ八年。」
▼あわせて読みたい関連記事
"日本最古の甘柿" 禅寺丸柿を受粉樹として植えました。
完全甘柿「富有柿」と「次郎柿」をエスパリエ仕立て(超低樹高一文字仕立て) で栽培
富有、次郎、禅寺丸の芽吹き! - 柿(カキ)の新芽が出て、新梢が伸びて、若葉が広がってます。
禅寺丸柿 - 緑色の柿のつぼみから、乳白色の柿の花が咲きました。
禅寺丸柿 - 柿の実(幼果)、生理落果で今年はカキは食べられず
柿の実 - ジューンドロップ!富有の柿の実も生理落果。。。実が生らなかった次郎とあわせて全滅
柿若葉! 柿の葉の新緑が目に鮮やかな季節、GW 初夏の岡上へ
400年の古い柿の木の若葉!岡上の禅寺丸柿/カキノキ(川崎市まちの樹50選)
国登録記念物 禅寺丸柿の貴重な資料「禅寺丸柿・日本最古の甘柿」
竹林のぶっといタケノコ - 柿生の里散歩道~王禅寺ふるさと公園
樹齢450年の若葉!王禅寺の禅寺丸柿の原木 柿の新緑が目に眩しい 東国の高野山「王禅寺(柿寺)」
里見梨の甘い梨「南水」 - エンジョイ♪ 秋の果物&旬のフルーツ!
【柿 決定版!】おすすめ柿ブログ記事一覧 柿の写真たくさん有♪♪