ディープな大阪・西成: ドヤ街潜入！"日本で唯一暴動がおこる街" あいりん地区（釜ヶ崎）へ

2015/11/28 22:07

大阪DEEP！お昼12時半過ぎ、すでに酔っ払って道端で寝ている日雇労働者（ホームレス？）
平成27年（2015年）10月9日 - 大阪市西成区・あいりん地区萩之茶屋本通商店街脇にて村内伸弘撮影

カプセルホテルのフロントでもらった天王寺（てんのうじ）周辺の地図。でも、最初はこの地図には載っていない"ある場所"へ行ってみようと思っています。

"ある場所"とは大阪市西成区・あいりん地区（釜ヶ崎）です。ご存じ、あいりん地区（釜ヶ崎）は "日本で唯一暴動が起こる街"です。

カプセルホテルをチェックアウトして、天王寺駅周辺の散策を兼ねてあいりん地区（釜ヶ崎）へ向かいます。

あべのハルカス

まだ開店していませんでした。まあ、（スミマセン）入るつもりはありません。僕の中では豊かで華やかなあべのハルカスよりも、貧しく惨めであろうあいりん地区（釜ヶ崎）の方が心惹かれるのです。

阿倍野歩道橋。斬新なデザインですが、正直やはりあまり心惹かれません。

この阿倍野歩道橋の上で小さい紙のパンフレットを配っていた天理教の若い人の方が心惹かれました。

陽気ぐらし新聞
陽気ぐらし新聞＝心の言葉

「生きるヒント」
愛も感謝も忘れた人間は
ロボット人間である

2045年に人工知能が人間を越えて予測不能の時代に急激に突入する。今最も必要なことは「人間の再認識」である。（アルヴィン・トフラー）

さあ、大阪・天王寺周辺の散策を開始します。

良い感じ。軒先の椅子におじちゃんやおばちゃんが日中座るのだろうか？

路地裏。あべのハルカスからそんなに離れていない場所です。昭和の香りが漂っています。

無造作に布団が干してあるこの光景がうれしいです！

天王寺駅やあべのハルカスからだんだんと離れてきました。

西成区安全パトロール中

大衆演劇のオーエス劇場！　※大阪府大阪市西成区山王2－14－20
すばらしいですね！ワンダフルな町並みです！！

・オーエス劇場の公演情報

商店街に入り込みました。

山王市場通商店街と書いてあります

いいな～この感覚。あべのハルカスより 100倍いいです！！人間らしい街並みです（＾＾）

このおばあちゃんから和菓子を買いました。

「田舎」 1ヶ 90円なり。おいしかったです！！

みなさん、こういう和菓子屋さんでお菓子を買って立ち食いする。最高でしょ？最高でしたよ！すっごく嬉しいですよ、心躍ります！！コンビニじゃこの感覚は味わえない。ネット通販じゃなおさら味わえない。大阪に来た甲斐がありました。

このおばあちゃんとはもう二度と会えないと思うと寂しくなりますが、この楽しい気持ちは忘れないようにしたいと思います。ブログにも残しておきます（＾＾）

一度、通り過ぎたのですが、やっぱり過ぎ去ることはできませんでした。後ろ髪を引かれるようにこのうどん屋さんに吸い込まれてしまいました。

大した朝飯を食べていなかったので、「鳥なんばんうどん」 550円を注文しました。

いいな～　この店内の雰囲気。ファミレスじゃこの感覚は味わえない。チェーン店じゃなおさら味わえない。ホント大阪に来た甲斐がありました。

「鳥なんばん」 550円、これもとっても美味しかったです！！

鳥なんばんうどんを食べた後、この店のおじさんといろいろお話しして、大阪やこの辺りの情報を仕入れさせてもらいました。腹ごしらえもできましたし、いよいよディープなあいりん地区（釜ヶ崎）に突入していきます。

角打ち（酒屋で立ち飲みすること）店「ナカジマ酒店」

驚いたんですが、まだ正午前（平日の午前11時）なんですが、もう皆さんこののれんの奥で酒を飲んでいらっしゃるんですよね～、大阪ヤバイです！大丈夫なのか？こんな時間からみんなで酒飲んじゃって（笑）

再び路地裏。向こうにはなにやらお堂が。。。

赤い卍マークの地蔵尊でした。これまたいいですね～

路地裏

銭湯が多いです。

お地蔵さんもあちこちにいらっしゃいます。大阪の人はやさしいですね！

入居者募集
家賃 20,000円～
礼金 20,000～
和室 4.5帖～12帖
生活保護等の相談可

そろそろ「生活保護」というキーワードが街中にちらほらと現れ始めました。

この石垣の上と下とで地区が異なるそうです。

公衆浴場・日の出温泉（日之出湯）の煙突が見えてきました。

うれしいな～　昭和だな～　昔のままですよ、昭和のままです！！

こういうお総菜屋さんもステキだな～

道路がつぎはぎに舗装されているのも嬉しいです。いびつだったり、不規則だったり、非効率だったりするのが人間的です。そして芸術的なんです。

先日もリンクしましたが、こういう道が人間的だと思うんです。
　　↓↓↓↓↓
中国浙江省寧波市天童村濡れた黒瓦屋根と人間らしい路地

主唱/法務省
人はみな、生かされて、生きてゆく。
第65回社会を明るくする運動

・社会を明るくする運動「おかえり」

高い建物がないのも、2階がこんなになってんのもいいなあ～

いいのか？こんなテント張っちゃって～（笑）
たばこ屋さんもあるし、やっぱりいいな～っ　まさにじゃりン子チエの世界です！！

「西成57」赤い郵便ポストもいいな～

山王北広場で、幼稚園の子供たちが遊んでいました。

さらにディープ度が増してきています。。。

あいりん地区の中心地に近づいています。

今度は「福祉マンション」という単語が出てきました。ここがというわけではありませんが、何となく「貧困ビジネス」の香りがする気もします。

生活相談受け付けます。
当福祉マンションで安定した生活をしませんか？

対象となる方は
・現在65歳以上の方
・身体に疾患・病気などがあり職に就くことが出来ない方

どうぞお気軽に相談におこしください。

1 自立生活が困難な方でも介護の相談が気軽にできます。
2 毎週1回、お医者さんの往診があります。
3 各室冷暖房、テレビ、冷蔵庫を完備しています。
4 エレベーターを完備しています。大浴場もあります。
5 入居者の皆様で、イベントや旅行など盛りだくさんです。
6 自炊が困難な方にも給食を用意しています。（有料）
7 きれいな畳の部屋を用意しています。
8 共同で様式トイレも完備しています。

※貧困ビジネスとは
派遣・請負労働者やホームレスなどの社会的弱者を顧客として稼ぐビジネスのこと

ニュー大阪！

日本一の安売王！大阪の激安スーパー玉出（たまで）

お、おお、大阪すぎる～！！

あべのハルカスが望めます。

共同住宅（生活保護受給者向け共同住宅）

訪問介護

高齢者福祉アパート
ここも、ここがというわけではありませんが、Wikipediaによると「簡易宿所（ドヤ）と呼ばれる労働者向けの宿泊施設は、路上生活者が生活保護の受給に必要な住所を得るため、アパート（福祉アパート）に衣替えするケースが増えている」そうですので、やはりある種の「貧困ビジネス」のような気がします。

立ち並ぶ居酒屋

生活・医療相談
野宿を余儀なくされ生活が困難な仲間が医療相談を通して居宅保護を勝ち取り自立に向けた生活を開始してほしい。1人でも多くの仲間の皆さんに対して、役所が生活保護法の適性運用を実施するように支援します。お気軽に相談して下さい。
釜ヶ崎医療連

特定非営利活動法人釜ヶ崎医療連絡会議
この法人は、就労・福祉・医療等といった、様々な社会的権利を奪われている、釜ヶ崎日雇労働者、野宿を余儀なくされている人々の生存権・生活権確立をもって目的とする。

さあ、このガードをくぐると

あいりん地区の中心部に入りました！

汚れた沼にも花が咲きます　もう一度花を咲かせてみよう

男の美学
20代 30代は男に成りたい
40代 50代は男でありたい
60代 70代は男で死にたい

なるほど、確かにそう思いますね～
このオーナーの言葉なのか！？

オーナーはどんな人なんだろ？
こてこての大阪人かな？

西成警察署前

安っ！和室 1500円～1600円　洋室 1700円～1800円
この安さに目を付けた外人が泊まりにくるってネットに書いてあったですが本当でしょうか？

生活保護等の相談承ります。

エンジェルトランペット（キダチチョウセンアサガオ）だと思います。

生活支援型マンション

この建物は福祉マンションです。

カリー屋薬味堂（大阪府大阪市西成区萩之茶屋2-2-10）

日本一ディープな場所のカレーライス専門店！

「大阪西成どてカリー」 600円
これしかないっしょ！これにしました、これを食べます！！

店内にあった「釜ヶ崎ソニック2015」のビラ
2015年10月10～11日荻之茶屋南公園（三角公園）にて
大阪府大阪市西成区荻之茶屋3丁目7

釜ヶ崎ソニック2015

釜ヶ崎SONICはボランティア、慰問ではありません。
釜ヶ崎で音楽や娯楽を通してまちとの関わりかたをつくろうという、ミュージシャン主体で開催する大阪西成区萩之茶屋南公園、通称三角公園で開催されるイベントです。
演歌や既存の音楽はあまり流れませんが、音楽を通して釜ヶ崎に縁ができた全国からよりすぐりのとてもたのしい汁あふれんばかりのアーティストばかりが出演します。
また、両日ともにのど自慢大会もありますので、みなさんぜひ参加してほしいです。
また、特定の団体、企業、宗教、グループの主催するイベントとは一切関係ありません
（ビラより引用）

釜ヶ崎SONIC（釜ソニ）とは？
釜ヶ崎SONIC（釜ソニ）はボランティア、慰問ではありません。音楽、その他娯楽のみを目的とした、大阪西成区萩之茶屋南公園、通称三角公園で開催されるイベントです。
釜ヶ崎とは大阪西成区萩之茶屋周辺の通称であり、800m四方の小さな街に2万人とも3万人とも言われる労働者が暮らしています。三角公園（萩之茶屋南公園）は釜ヶ崎の人々の憩いの場であり、毎年、色んな行事にて使用されることが多い公園です。
釜ヶ崎SONICＣ（釜ソニ）は前身として2001年から年2回開催されていた「釜ヶ崎「寄ってき」まつり」が2011年10月に終了し、また、その「釜ヶ崎「寄ってき」まつり」の前身としてあった「わかものうたまつり」も10年続けられたと聞きます。
かつて釜ヶ崎三角公園にはずっとそういったお祭り、イベントがあって、これは無くなるのはサミシイ、と言う事で2012年10月に開催する事に至りました。
また、釜ヶ崎SONICは特定の団体、企業、宗教、グループの主催するイベントとは一切関係ありません。
（公式サイトより引用）

どてカリーどうだったかって？とても美味しかったですよ～

このカレー屋さんでも、萩之茶屋生まれで東京で暮らしたこともあるという店長のお兄さんからいろいろ西成について聞けました。お兄さんはこの場所を西成でもなく、あいりん（愛隣）でもなく、釜ヶ崎でもなく「萩之茶屋」と呼びたいそうです。

お兄ちゃんはここ「萩之茶屋」は大阪で一番可能性がある街だと言っていました。釜ヶ崎は男の労働者の街、飛田新地は女の労働者の街とも言ってました。また、街は怖くなくって、ちょっとオッサン比率が高くて不気味だけど、すぐに慣れるとも言ってました。オッサンたちも高齢化して、もう暴動を起こす元気もないよとも笑いながら言っていました。生活保護の人は月に 13万円もらえるから、朝から酒、真っ昼間から酒だよとも話してました。お兄ちゃんによるとここにはそんな感じの人たちが 3万人も暮らしているそうです。

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