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宝子たち 胎児性水俣病に学んだ50年 原田正純 - 誠実な医師の全生涯をかけた良書

原田医師が足で書いた現場からの報告。宝子(たからご)=胎児性水俣病患者に向き合い、寄り添う中で磨かれたピュアな感性とヒューマニズム!

宝子たち 胎児性水俣病に学んだ50年 原田正純
令和3年(2021年)8月13日 村内伸弘撮影


水俣病は工場排水に含まれた有機(メチル)水銀が環境汚染をおこし、その結果メチル水銀が魚介類に蓄積され、それを摂食した人におこった中毒でした。このような中毒は人類がはじめて経験したものです。

<中略>

生物と生物の繋がりを食物連鎖と呼んでいます。言葉を換えれば、「自然の循環」言うなれば「いのちの連鎖」です。人間もまた、自然のサイクル(循環)の中の一つの存在であることを示しています。自然を汚せば、それは「天に唾するようなもの」であること、「自然の連鎖のどこかを汚染すれば、最終的には人類に還ってくる」。このことを水俣病は具体的に、目に見えるかたちで人間に示してくれていたのです。

<中略>

水俣病は、人類の未来に対する大きな啓示であったのです。


本書「宝子たち」より引用



「宝子たち」を読み終えました。
塩田武史さんの「僕が写した愛しい水俣」、石牟礼道子さんの「苦海浄土 わが水俣病」を読んだ後、続けて読んだのでより水俣病や患者やご家族への理解が深まり、原田医師のヒューマニズムを強く強く感じることができました。


胎児性水俣病患者に 50年寄り添った原田正純医師の集大成の書「宝子たち」。人間、こころ、いのち、科学、倫理、環境、差別などが主題で深い思索の時が持てました。胎児性水俣病患者=宝子(たからご)たちとの触れ合いの中で原田先生が人間性を研ぎ澄ましていった様子がとてもよくわかりました。そしてその研ぎ澄まされたヒューマニズムの視点から 50年に渡る過去の出来事や多数の患者さんとの思い出、今現在や未来の人類やいのちについてピュアに語られている文章に感銘を受けました。


お母さんの良子さんは裁判所で次のように陳述しています。「智子は "宝子"です。この子が私の体内で水銀を全部吸い取ってくれたから、残りの六人の子供がみんな元気にスクスク育っているのです。」

美しい千鶴さんは昭和55年(1980年)12月17日、肺炎を併発して若くして清らかな花のまま散ってしまいました。


カバー表写真: きらめく不知火海


カバー裏写真: 不知火海と船



原田先生はこの本の中で水俣病事件以外にも、カネミ油症事件、ベトナム戦争の枯葉剤、ヒロシマ・ナガサキの原爆小頭症、サリドマイド事件、地下鉄サリン事件など類似の事件にも多数言及されていて、まさにいのちの尊さが伝わってきます。原田先生が提唱する「水俣学」が正真正銘いのちを大切にする学問であることがよくわかりました!


令和3年の夏休み。塩田武史さんの「僕が写した愛しい水俣」、石牟礼道子さんの「苦海浄土 わが水俣病」、原田先生の「宝子たち」を一気に読んでいのちの大切さ、いのちの尊さを深く胸に刻み込むことができました。


近いうちに水俣を訪れたいと思います。



▼公式サイト
胎児性水俣病発見より 50年。半世紀を患者とともに歩んできた著者が、胎児性水俣病が語る未来へのメッセージ、障害と共生する「いのち」の尊さを伝える。

宝子たち | 図書出版 弦書房



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