「日本仏教のあゆみ 信と行」で常不軽菩薩に出会う 東洋大学学長・仏教学者 竹村牧男
NHKこころの時代 宗教・人生 大悲「どんな人をも差別なく愛する心」
日本仏教のあゆみ 信と行 東洋大学学長 竹村牧男
菩薩!日本仏教のあゆみ 信と行
令和4年(2022年) 7月23日 村内伸弘撮影
メッチャ暑いし、自宅にこもって当時東洋大学学長だった竹村牧男さんの「日本仏教のあゆみ 信と行」を読みました。
NHKこころの時代 宗教・人生
日本仏教のあゆみ 信と行
2015年に Eテレで放送していたみたいです
この本を読破して、一番良かったのは「常不軽菩薩(じょうふきょうぼさつ)」に出会えたことです。法華経に出てくる菩薩みたいなんですが、初めて知りました。
竹村さんによると常不軽菩薩は「会う人ごとに、あなたは仏になる方ですと、合掌礼拝した」菩薩だそうです。「合掌礼拝してやまなかった」菩薩だそうです!
常不軽菩薩は法華経や良寛さんの章で取り上げられていて、良寛さんはこのあらゆる人々に対する合掌・礼拝行を行う常不軽菩薩をもっとも愛していたのではということでした。越後の里で子どもらと遊び、あぜ道で農夫らと酒を酌み交わしたりする中で良寛さんは実は一人一人に、合掌礼拝行をひそかに行じていて、相手の幸せを祈っていたに違いないとのことでした。
感動的ですね!!
常不軽菩薩
こんな菩薩さんがいたなんて
実に感動的です!!!!
この本は NHKこころの時代という番組のテキスト(ガイドブック)で、タイトルの通り、日本仏教の歩みが時系列で書かれていました。
第1回 日本仏教の夜明け
第2回 法華思想の開花
第3回 密教の曼荼羅世界
第4回 浄土への憧れ
第5回 禅 - 自己を求めて
第6回 慕われる僧たち
「仏教の核心は自己と他者の救いである」という前書きから始まるこの本は民衆(一切衆生)の苦悩に向き合い、人間としての根本的な苦悩をいかに解決していくかというテーマをめぐる僧たちの壮大なストーリーが描かれていました。
仏、菩薩、僧。
ところどころ難解な記述もありましたが、オレンジ色のマーカーを引きながら読み進めていくと、この国の歴史を彩った仏や菩薩、僧たちが全身全霊でこのテーマに取り組む様子を感じることができました。
伝教大師(最澄)の章ではこんな言葉にも出会えました
「忘己利他(もうこりた)の人間こそが国宝だという。そういう深い慈悲心を有した人間が大乗仏教の菩薩であり、かつ最澄自身の理想的な人間像だった」「最澄の心は、常に利他の思いに終始していた」
その他にも釈尊(お釈迦様)、大乗仏教、密教、菩薩、聖徳太子、法華経、勝鬘経、維摩経、三論宗、法相宗、華厳宗、律宗、天台宗、弘法大師(空海)、恵心僧都源信、浄土教、法然、善導、親鸞、一遍、日蓮、禅、臨済宗、曹洞宗、道元、黄檗宗、栄西、空也、性空、明恵、盤珪永琢、不生禅、慈雲、鈴木大拙などなど実に数多くの宗派や僧侶たちが紙面で躍動していました!
竹村さんありがとうございました。
竹村さんが描いたただただ民衆とともに生きた人たちに乾杯です!!
僕も世間のただ中にあっても、どんな人をも差別なく愛する心を持って利他行に生きるつもりです
著者の竹村牧男さん(たけむらまさお/仏教学者)
2015年(平成27年)4月1日発行の本でした
積ん読状態の菩薩(ぼさつ)や大乗仏教関係の本一式
今年 3月11日の記事で「読まなきゃね~ 夏ぐらいまでにはwww」って書いてありました。
残り 3冊。この夏中にぜひぜひ読み終えたいです(笑)
引き続き積ん読状態の「菩薩ということ」「菩薩の願い」「大乗仏教のこころ」
「日本仏教のあゆみ 信と行」を読破して、気分が高まっているので読むのがたのしみです!!
PS
この本の裏面に佛教大学の通信教育課程の宣伝が載ってたんですが、そこで語られていた仏教の説明もスゴかったです!
日本の歴史は、仏教の歴史でもある。
1500年前に日本に伝来した仏教は、その後の政治や社会、人々の生活や考え方にまで、大きな影響を与えてきました。仏教を知れば、日本が、日本人が見えてくる。
(おまけ)7月24日の夕焼け ムラウチドットコム Photo倶楽部 公式ツイッターより
(おまけ)7月25日、ムラウチドットコム本社近くの白いサルスベリ
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