水戸学の道 光圀ルート4 弘道館は江戸時代の総合大学!日本遺産近世日本の教育遺産群!
国指定特別史跡&国重要文化財!水戸藩が誇る日本最大規模の藩校・弘道館(こうどうかん)
弘道館内部
弘道館案内図
令和元年(2019年) 9月30日 村内伸弘撮影
水戸学の道 光圀ルート
Road of Mitologyって超カッコイイです(^^)/
水戸学の道
Mitogaku Road(Road of Mitology)
水戸の学問として、代表的なものに「水戸学」があります。水戸学は、江戸時代の水戸藩において、儒学を基礎に国学や神道、洋学の成果も取り入れて成立したと考えられており、「水戸史学」、「水府学」、「天保学」、「正学」などとも呼ばれていました。その他、水戸藩においては、儒学や国学のほか、洋学や医学、本草学など幅広い分野の学問が発達し、城下だけでなく農村部においても私塾や寺子屋(手習塾)が数多く開かれていました。
水戸藩第2代藩主徳川光圏公(水戸黄門)による「大日本史」編纂事業が始まりとされ、江戸時代後期には、第9代藩主徳川斉昭公らが、全国的な規模で改革を断行し、国の威信を海外に示すため、天皇を敬う「尊王」と外国勢と対時する「攘夷」が必要である「尊王攘夷」論を示しました。実践的で、かつ藩を超えて国家的視野から諸課題に対処しようとした点に特徴があり、吉田松陰や西郷隆盛をはじめとした多くの幕末志士に多大な影響を与え、明治維新の原動力となりました。また、明治以降も近代日本の国体形成に大きな役割を果たしました。
2017年(平成29年)10月、弘道館を中心とした教育文化機能が集積する地域の道路愛称を「水戸学の道」と位置付けるよう、地域住民から強い要望があり、郷土愛の醸成とともに、観光振興や地域活性化を図るため、明治改元から 150年の節目の年となる 2018年(平成30年)1月、水戸駅からの道路愛称(周遊ルート)を「水戸学の道」と設定しました。
赤い太字にしておきましたが、吉田松陰先生や西郷南洲先生も水戸学に影響されたようです!水戸学は明治維新の原動力になったのです!!!!
弘道館
日本遺産 近世日本の教育遺産群 -学ぶ心・礼節の本源- 弘道館
徳川慶喜向学の地 山内光雲書
徳川慶喜向学の地
幕政を朝廷に奉還して明治維新の端を開いた最後の将軍徳川慶喜は水戸藩第九代藩主斉昭の第七子として天保八年(1837年)江戸の水戸藩邸で生まれた。その翌年から一橋家を相続する十一歳までは水戸に移され父の膝下で厳しい養育を受けた。殊に五歳の時この弘道館が開かれると、尊皇攘夷の精神で学問武藝に励み、その才知を磨いたのであった。
徳川慶喜は大政奉還を行った "最後の将軍"ですね。
弘道館に入りました!
弘道館正門
弘道館
弘道館は水戸藩第9代藩主徳川斉昭(烈公)寛政12年(1800年)~万延元年(1860年)が、自らの発意により天保12年(1841年)創設した藩の学校です。
当時は、正庁、至善堂を中心として文館、武館、医学館、天文台等が配置され梅林の中には鹿島神社、孔子廟、八卦堂、学生警鐘(鐘楼)等があり総合大学のような偉容を示していました。
明治元年(1868年)藩内に争乱があり、その際の兵火によって文館、武館、医学館等を失い、その後広大な敷地も県庁、三の丸小学校用地として割譲され規模は縮小されました。
昭和20年(1945年)の戦災によって残存していた、鹿島神社、孔子廟、八卦堂も焼失しましたが、正門、正庁、至善堂、学生警鐘は、奇跡的に災禍をまぬがれました。
昭和28年(1953年)から、八卦堂、孔子廟の復元、正庁、至善堂の修理等を行い、弘道館公園として現在に至っています。
明治3年(1871年)藩校としては閉鎖されましたが、同8年公園となり大正11年(1922年)特別史跡、旧弘道館として国の指定を受け、昭和39年(1964年)正庁、至善堂及び正門が国の重要文化財に指定されています。
茨城県
通用門から中に入ろうとしたら、もう閉園だそうです。。。
庭(外)だけなら見られるということでしたので、外だけぐるりと回ってみます。
左近の桜
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満開時の左近の桜
旧弘道館 正庁の玄関
徳川斉昭公 七郎麻呂(慶喜公)像
親から子への愛情と厳しい指導を示す姿を表現!
大河ドラマ「徳川慶喜」の記念事業でこの親子銅像は造られたようです
外から弘道館の建物を眺めます 笑
列公梅
道館賞梅花 徳川景山
偕楽園もそうですけど、水戸って梅のイメージが強いんですが、これは梅が非常食になるという実用的な面があるのと、学問を好む「好文」という異名を持っていることから徳川斉昭が植樹を奨励したからだそうです。そうです!梅は水戸藩の学問興隆の象徴なのです!!
正庁
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青空と雪と正庁
徳川斉昭書の正庁の扁額 游於藝(論語)
この扁額は、対試場に面した正庁の長押に掲げられています。縦90㎝、横248㎝の大きな欅板に斉昭書で「游於藝(げいにあそぶ)」と刻まれています。
「游於藝」は、「論語」述而篇の一節「子曰 志於道 據於徳 依於仁 游於藝」(子曰く 道に志し 徳に拠り 仁に依り 芸に遊ぶ)によります。「游於藝」の「藝」は六芸(りくげい)、礼(儀礼)、楽(音楽)、射(弓術)、御(馬術)、書(習字)、数(算数)をさします。「文武にこりかたまらず悠々と芸をきわめる」という意味があります。
弘道館ホームページより引用
うわー!!
さるすべりの幹の屈曲ぶりがすばらしい!!
このさるすべりの幹や枝の曲がりぶりがすごいです!!まだ花は少し咲いていましたが、さるすべりは "幹物(みきもの)"と言って、幹の美しさを楽しむ樹木でもあるのでこの株を見て僕は大興奮でした!!!!
さるすべり、僕が好きな木なんです♪♪
さるすべり越しの弘道館 正庁
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満開時のさるすべり
古の弘道館 至善堂での授業風景(「水戸二高百年史」より)
「聖域方面への退出専用口ができました」
文明夫人(徳川斉昭夫人)の歌碑
天さかる ひなにはあれど さくら花 雲のうへまで さき匂はなん
庭(外)を一周しました。
ああ、中に入りたかったなあ~
弘道館の中、覗き見しちゃいます(爆笑)
烈公(徳川斉昭)の写真がありました!!
弘道館の今と昔
全部見られなかった。。。
また、今度来るしかありません!
確か、30年ぐらい前に来た時も弘道館だけ見られなかったんですよねー
村内伸弘
弘道館
僕の名前の一字「弘」が使われている場所なので、次回は隅から隅まで全部みたいものです!
弘道館を後にします。写真右側に復元中のうつくしい水戸城大手門が写ってます!
弘道館おすすめ散策ルート 最後にもらいましたw
弘道館や水戸城の古写真
吉田松陰の水戸留学の地とか藤田東湖生誕の地とか巡りたいです!
残念ですが、時間がないので吉田松陰先生の青春の地めぐりも次回に持ち越しです(^^)
三の丸歴史ロード
弘道館から JR水戸駅に戻ります
洋風の水戸!
白壁が続く、三の丸歴史ロード
弘道館広っ!赤太点線内が当時の弘道館のエリア
歴史がある街って面白いです!
さっき通った道もこの色分けがあるとよくわかります。
水戸市立三の丸小学校(弘道館の武館跡)
三の丸小の正門、冠木門(かぶきもん)めっちゃカッコイイです!
三の丸小の校庭
銀杏坂(水戸駅に向う三の丸歴史ロード)
水戸の萩まつり
こう見るとやっぱり水戸ってすごいところだね!
銀杏坂を下ります
秋桜祭 水戸女子高等学校の文化祭のポスターっぽいです
弘道館(こうどうかん)
旧水戸藩の藩校である弘道館は、第9代藩主徳川斉昭が推進した藩政改革の重要施策のひとつとして開設されました。
弘道館建学の精神は、天保9年(1838年)に斉昭の名で公表された「弘道館記」に「神儒一致」「忠孝一致」「文武一致」「学問事業一致」「治教一致」の5項目として示されています。弘道館は、天保12年(1841年)8月1日に仮開館式が挙行され、さらに、15年あまりの年月を要し、安政4年(1857年)5月9日に本開館式の日を迎えました。
藩校当時の敷地面積は約10.5haで、藩校としては全国一の規模でした。敷地内には、正庁(学校御殿)・至善堂の他に文館・武館・医学館・天文台・鹿島神社・八卦堂・孔子廟などが建設され、馬場・調練場・矢場・砲術場なども整備され、総合的な教育施設でした。
弘道館では藩士とその子弟が学び、入学年齢は 15歳で40歳まで就学が義務づけられていました。卒業の制度はありませんので、生涯教育といえます。学問と武芸の両方が重視され、学問では儒学・礼儀・歴史・天文・数学・地図・和歌・音楽など、武芸では剣術・槍・柔術・兵学・鉄砲・馬術・水泳など多彩な科目が教えられていました。また、医者を養成する医学館では、医学の教授のほか、種痘や製薬なども実施されていました。
その後、幕末の動乱期を経て、明治5年(1872年)の「学制」発布により弘道館は閉鎖され、県庁舎や学校の仮校舎として使用されました。幾度の戦火を免れた正門、正庁及び至善堂は、昭和39年(1964年)に国の重要文化財に指定され、現在約3.4haの区域が「旧弘道館」として国の特別史跡に指定されています。区域内には約60品種800本の梅が植えられており、梅の名所としても有名です。
平成27年(2015年)4月には、「近世日本の教育遺産群―学ぶ心・礼節の本源―」の構成文化財として、文化庁が創設した日本遺産に認定されました。
観光いばらきホームページより引用
▼今回の水戸旅行
水戸学の道 光圀ルート1 水戸黄門助さん格さん像と水戸黄門神社(義公生誕の地)
水戸学の道 光圀ルート2 水戸城本丸&二の丸と水戸城跡の大シイ
水戸学の道 光圀ルート3 水戸城大手門と旧水戸彰考館跡、歴史書「大日本史」
水戸学の道 光圀ルート4 弘道館は江戸時代の総合大学!日本遺産近世日本の教育遺産群!
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