400年の古い柿の木の若葉!岡上の禅寺丸柿/カキノキ(川崎市まちの樹50選)
樹齢400年の柿古木(川崎市麻生区岡上)
樹齢400年の禅寺丸柿の若葉
神奈川県川崎市麻生区岡上字宝殿255
幹の周囲 2.7m 樹高 13m 枝張 10m
平成29年(2017年) 5月6日 村内伸弘撮影
まず最初に書きますが、この貴重な古い柿の木の写真を撮ったので、ブログに残したいと思います。あわよくば、このブログ記事が 200年とか、300年とかネット上にストックされ続けて、樹齢600年、樹齢700年になっていくこの柿古木のメモリアルとして未来の人々の目にとまると本当に嬉しいし、ブロガー冥利に尽きます!
西暦2317年の皆さん、この記事ぜひ見てください。
300年前の日本人が書いたブログ記事ですよ~♪♪
それでは、樹齢400年(ご主人によれば500年)の柿古木の若葉をどうぞたっぷりとご覧ください。
運良くご主人がいて、一声かけたら、気持ち良く裏庭に招き入れて見学させてくれました。
樹齢400年っ!!
GWの朝日が射し込んでいます。
まちの樹 50選 平成15年4月1日 No49
見学者に配ってくれるビラをご主人がまっさきに僕に手渡してくれました。
※平成15年に作成したそうです=禅寺丸の写真も平成15年当時ということになります
国登録記念物(植物・全国で 2番目)
登録年月日 平成19年7月26日
日本最古の甘柿
川崎市まちの樹 50選
指定年月日 平成15年4月1日
禅寺丸柿
所在地: 岡上字宝殿255
推定樹齢:400年
幹の周囲:2.7メートル
樹高:13メートル
枝張:10メートル
平成8年、柿生禅寺丸柿保存会では、神奈川県森林研究所の協力で、柿の木の年輪の状態を機械で測定し推定樹齢を調査しました。
調査の結果、樹齢は400年ぐらいと推定されました。
歴史年表によると、西暦
1573年 天正元年 室町幕府の滅亡。
1592年 文禄元年 文禄の役、秀吉の朝鮮出兵。
1603年 慶長8年 徳川家康が江戸幕府を開く。
1623年 元和9年 徳川家康が将軍となる。
推察であるが、天正年間・文禄年間・慶長年間・元和年間のいずれかの時代に先代が植えられたと思われる。
今でも、根元を見れば当時の接ぎ木の後が輪状に確認されます。
4月下旬頃より芽吹きが始まります。
5月上旬頃になりますと若葉が見頃になります。
5月中旬頃より5月下旬頃に柿の白い花が咲きます。
6月下旬頃より7月上旬頃には、小指の先ほどの小さい青い柿の実が見られます。この頃、第1回目のヘタムシの防除を行います。
8月お盆頃、第2回目のヘタムシの防除を行います。
9月下旬頃から10月末頃まで、小粒で甘い柿がたわわに実ります。
10月下旬頃から11月上旬頃は、赤い柿の実と紅葉が見頃です。
真っ赤に熟した柿の実は、もぎ取る事が出来ませんので野鳥のエサになります。人間が食べればお砂糖より甘く、ほっぺが落ちるほどの食味です。
冬の間は、春の若葉・秋の実りに備え腐葉土等を投入して肥培管理をしています。
※このパンフレットは、見学者に参考資料として梶 司朗が作成しました。参考にして頂ければ幸いです。
柿の木の根元
ご主人曰く「柿の木はあまり太くならない」「500年は経ってるんじゃないか?」
風格があります、400年の重みを感じます。
オーーッ!朝日を浴びて、禅寺丸がエメラルドのように輝いています!!
強烈なエネルギーを放射しています!!!!
ご主人曰く、「15年前と樹勢は変わらないね。」「落ち葉を掃くのが大変(笑)」
少し離れてパシャリ。
禅寺丸の古木の幹の樹皮
面白い虫さんがたかってました。ヨコヅナサシガメ/横綱刺亀(カメムシの一種)で、羽化直後は赤色をしていますが、最終的には黒くなるようです。
樹皮に触らせてもらい、エネルギーを体内に注入させてもらいました。
樹皮が剥がれている部分
おやじさん曰く「木の皮がこんな風にとれる、すぐに新しい樹皮が出てくる。元気な証拠。」
すごい萌芽力!幹のあちらこちらから新芽が出ています。
400年前に接ぎ木をしたときのあとがかすかに輪状についていました。誰が接ぎ木をしたんでしょうか?ご主人のご先祖様の誰かが、台木に穂木を接ぎ木した時の様子を想像すると楽しくなってきます。その時から、400年経っているのです。
吹き出してきた新芽!みなさん、色を見て下さい!輝く緑色です!!
枝は鮮やかな黄緑色です。
葉っぱはまだ柔らかいです。
禅寺丸柿の葉っぱ どアップしましたよ!
ここで一旦スクロールを止めて、柿の葉っぱをよく見てあげて下さい。
この禅寺丸はこの鮮やかな緑色の葉っぱで太陽の光を受けとめて、吸収し、光合成で栄養に変え、大きく育っていったのです。この禅寺丸は 400年間この働きをズッとし続けてきたのです。
樹高13メートルですから、柿の実が生っても採って食べることはできません。ハシゴでは手が届かないそうです(笑)
柿若葉のうつくしさにしばし見とれます。
そして、秋になるとここの真っ赤に熟した柿の実がたくさんなるんです。美し過ぎるとおもいませんか?このカラフルな自然の営みはっ!
うつくしい禅寺丸。
見て下さい!このあざやかで強烈な緑色を!!
時計の針は 5月6日午前8時10分です。
囀りや 歴史の重み 柿古木
四百年 経し柿巨木 芽吹きはや
古き良き 味保存樹の 柿熟るる
ヒロ(当家の九十歳のおばあちゃん)
ヒトばあさんの句、最高じゃないですか!!
麻生不動院 竈三柱大御神
庭の片隅にあった別の禅寺丸柿の木
「75年以上経ってる、私は今75歳だけど、子供のときからあった。」とご主人が言ってました。「75年以上でこの太さだから、メインの木は 400年じゃなくって、500年ぐらいは経っているのでは?」とご主人は語っていました。
ぐわーーっ!樹齢400年の柿に負けてませんよっ!鮮やかな緑と黒い幹や影のコントラストが非常にうつくしいです!
風薫る五月、柿きらめく五月。
時間よ止まれ!このままズッと柿の木の下にいたい。
樹齢400年の禅寺丸に再び向かいます。
生い茂る柿の葉越しの日の光
古木生きてますっ!!岡上の禅寺丸生きてます!!!!
ぐぅおーーっ!400歳の柿の木が命を燃やしています!!
あふれる生命力に圧倒されます!!
今、僕は岡上の禅寺丸の真下に立って、真上を見上げています。
禅寺丸柿の巨木とこの瞬間、完全に一体になりました!!!!!!!
写真左上は"クモの巣"
"クモの巣"ってなかなか写真の中にうまく写んないんですが、この瞬間はうまく写りました。しかも、朝日に当たり、輝いています!!
禅寺丸柿の新葉が見事です!
写真の真ん中上の葉っぱがお日様の光で透き通っていますけど、これを言葉で説明するのは不可能です。言葉は不要です。上の写真、ぜひしばらく眺めてみて下さい。
ご主人と奥様にお礼を言って、裏庭から横の道路に向かいます。
横の道路から見た岡上の禅寺丸の古木。
もっともっと見ていたいけど、時間が来ました。会社へ向かいます。
鶴見川
河川管理境界 鶴見川
来た道とは違う道で鶴川駅に向かいます。
5月6日、躑躅(ツツジ)も満開です!
鶴川文化センター
ツルバラ(コクテール/カクテル)
小田急鶴川駅ホームに着きました。
ステキなステキなショートトリップでした。
岡上の禅寺丸の古木よ、永久(とこしえ)に!
(参考資料)
禅寺丸柿・日本最古の甘柿 資料作成 梶 司朗氏
これはご主人さんの渾身の力作です!インターネット上に残して、後世まで伝えていければと思っています!!
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動画制作: 村内伸弘(ムラウチドットコム)
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