仏教誕生の地 ブッダガヤ & 求法の道 シルクロード
三蔵法師の道 シルクロード紀行を読んで知ったお釈迦様や唐僧三蔵法師玄奘たちの物語
三蔵法師の道―シルクロード紀行 陳舜臣、陳立人
令和3年(2021年)10月10日 村内伸弘撮影
捨てないでとっておいた祖父の遺品の本を読みました。
仏教が生まれたブッダガヤ、三蔵法師がたどった道・シルクロード。昭和55年(1980年)初版の本でしたけど、石窟寺院などの仏教遺跡や仏像や壁画などの仏教美術なども含め "三蔵法師の道"に関するいろいろなことが書かれていて、遙かなるシルクロードを旅してみたくなりました!
書き出しの「ブッダ・ガヤ」の部分と「求法の道」の部分を特に僕は気に入りました!
感動的です!ぜひお読みください。
インドの聖地
ブッダガヤ
仏教誕生の地はブッダ・ガヤである。釈迦は釈迦国のカピラ城に生まれたが、悟りをひらいたのは、ブッダ・ガヤの菩提樹の下、金剛座の上であったといわれている。したがって、仏のおしえが生まれたのは、そこであったといわねばならない。釈迦は悟りをひらくまで、長いあいだ修行を重ねた。尼連禅河(ニレンジャナ)のほとりの樹林で六年も苦行をしたのである。肋骨がすけてみえる、痛々しい釈迦の苦行像は、この時期のものなのだ。シクリー出土の釈尊苦行像などは、血管の形まで彫りつけた、真にせまった衰弱で有名である。
本書より引用
▼僕・村内伸弘撮影
パミールを越えて
求法の道
この道(シルクロード)を通ったのは商人だけではなかった。軍隊も通ったが、それは権益を拡張、維持するのが目的であったから、やはり物欲をはなれたものではない。しかし、物欲をはなれた目的で通った一群の人たちがいる。彼らは信仰のために、艱難辛苦の旅をつづけたのである。ゾロアスター教、マニ教、キリスト教の信者、司祭たちもいたけれども、物欲を超越してこの道を旅した人の大部分は仏教の僧侶であった。西域諸国から招かれて、インドの僧侶がパミールや天山を越えたこともあるだろう。けれども、最も感動的なのは、はるか東の中国から、流沙、雪山を越えて、インドに法を求めにきた人たちの物語である。五世紀の法顕、七世紀の玄奘がよく知られている。この二人は記録をのこしたので、私たちに知られているのだが、ほかにも無名の求法僧はすくなくなかった。玄奘は三蔵法師の名で、私たちに親しまれている。おそらく孫悟空の活躍する 「西遊記」が、その知名度を高めたのであろう。
本書より引用
▼僕・村内伸弘撮影
40年以上も前の本でややかび臭いんですが、読めば読んだで刺激がいっぱいでした!
三蔵法師の道 シルクロード紀行 陳舜臣、陳立人
カバー写真: ムズタグ・アタの峰
陳舜臣さん、直木賞作家みたいですね。さっすがに文章上手でした♪ すごい読みやすかったです♪♪
昭和55年(1980年)4月8日 初版第1刷発行
長安を発してローマに至るいわゆるシルクロードは、文字どおり東西世界の経済動脈であると同時に文明の行き交う道でもあった。7世紀のはじめ、仏教誕生の地インドに教義を問い典籍を求めた唐僧三蔵法師玄奘もこの道をたどった一人であった。インドの聖地と新疆ウイグル地区のオアシスに玄奘の影と今も遺る仏教遺跡を訪ねる
イルカのマークが印象的でした
(おまけ)
あなたと私は、赤い羽根でつながっている。赤い羽根共同募金
秋の高尾山は、絵画だ。高尾山へは、京王線で。
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