ムラウチドットコム社長・村内伸弘のブログが好き😍

ブログ三昧♪♪ ムラゴン、にほんブログ村、スポリート、ムラウチドットコム運営の CEO(調子イイおじさん)がブログに恋し、ブログに狂う☆

muragon(ムラゴン) にほんブログ村 inkrich(インクリッチ) スポリート ムラウチドットコム  決意53才

村内 伸弘(むらうち のぶひろ)村内伸弘の彼女

「断酒記」 八王子 村内村雄 昭和47年(1972年)7月

俺は酒を止めるんだ、一番好きな酒を断って、神に祈るんだ。


断酒記
八王子 村内村雄


酒は私にとって、有難や有難や琥珀から、とろとろと流れでた清水。酒は私にとって、決して決して欠かせぬ人生の伴侶。


休日農作業を了えて湯浴み後の日本酒
 ----- ウイーッ 何んてうめえ一杯(いっぺい)だ。
ドナウ河の満々たる夜景に傾けたスコッチ
 ----- 飲む程に酔う程に旅愁に涙が出たっけ。
熊本の料亭で酔いしれた銘酒美少年
 ----- 美しい女がかげろうのように見えたっけ、酔って逃した蝶々だっけ。
月寒の丘での羊肉に乾杯したあのビール
 ----- グーッと一気に、サッポロが草の匂いと一緒に胃袋に飛び込んだっけ。
アルブスの白雪を仰ぐ列車で眺めたぶどう酒
 ----- 白雪とルビーのようなぶどう酒の赤がスイスの湖畔に私を魅了したっけ。
そして夜毎夜毎妻の心を込めた手料理の一杯
 ----- 激しい感動はないが夜毎新鮮な空気だった。
かくして私の人生の大半は酒との接物、酒との抱擁の夜々であった。


毎夜、酔余熟睡四、五時間、泥の如く眠りこけて夜半二時三時覚めて、それからの二、三時間が私の活動の世界だった。


経営の思策、
ふだんぎの原稿書き、
作歌沈溺、等々が皆、殆ど、この時間の所産だった。


しかもその時も、驚く勿れ左手近くにはウィスキーの達磨様が控えていて、時々、法悦の液体を私のロ中に注ぎ込んでくれるのであった。


酒はまさに、私にとって切っても切れぬ、こよなく愛しつづける永遠の恋人だった。


いやそれは、他人ではなく、私の心の分身でさえあった。


そしてかって幾十回誓って実行出来なかった禁酒でもあった。業(ごう)の深い酒だった。


 ×××  ×××


その酒と
その酒と
突然 全く突然


私は
決別した!!


 ×××  ×××


47年6月13日 朝8時 神棚に灯を点じ、父栄一の病院からの退院を祈念したときだった。


父は 88才、去る 5月29日肺炎のため入院した、
「生命は保証しかねますよ、何しろ高齢で、肺炎ですからね」医師の言葉に仰天した私は、それ以来毎朝、父の退院を神に願っていたのだ。


この朝祈念の或る瞬間、全く不意に「俺は酒を止めるんだ、一番好きな酒を断って、神に祈るんだ、そして是が非でも、もう一度、父を畳に坐らせるんだ、酒を断つんだ、そして祈るんだ」と、私の心は叫んだ。


それはまさに決定的瞬間だった。私は、躊躇なく「神様、どうぞ、私は父が帰るまで酒を止めますから、もう一度父を帰らせて下さい」私は言葉に出して、神に祈っていた。


 ×××  ×××


その夜酒の仕度をしようとして、私に押し止められた時の不思議そうな妻の顔。


その夜、夜通し私は、酒飲まぬ為か眠れず転々として夜を明した。苦しい長い夜だった。断酒第一夜は地獄だった。第二夜は睡眠三時間とこれも苦しい夜だった。けれど第三夜はもう楽だった。


6月25日、神、我の願いを聞き給いしか、父退院す、万歳!!神よ、ありがとう。


6月26日、今日から解禁酒なれど ----- 願いは父が退院する迄だったが、更にここで一奮発、神のみ心に感謝する、ま心を表明する為引続を断酒を、神のみ前に誓う。


 ×××  ×××


7月12日、断酒より丸一ヶ月、感無量、私が断酒とは知らず、中元にと贈られた酒の数々を横目に睨みつつ更に決意を発展させた。


日く、酒飲みの我の為に寄せられたこの人々の好意を無にせぬ為に、この愛飲家に裾分けして、愛飲家、誰彼をニコニコさせてやることと、もう一つ、酒の席ではジュースを飲んで大いに酔っ払うこと、気炎をあげること、歌を唄うこと、呵々大笑すること、


ジュース飲み 酔はむと決めし その時に 断酒もまこと 楽しかりけり。





「断酒記」 村内村雄 昭和47年(1973年)7月

「断酒記」 村内村雄



村内村雄(むらうち むらお)は僕の祖父です。すでに亡くなっていますが、この断酒記の断酒は長くは続かず、平成5年/1993年、夜、酒を飲み過ぎて翌朝心臓をやられそのまま一瞬で死んじゃいました。


酒で死んだわけです。


この時、酒をキッパリやめていればあと 10年ぐらいは長く生きられたと思います。でも、もし酒をやめていたら、おじいちゃんの後半の人生はつまらないものだったんだろうなとこの文章を読んで僕は思いました。


好きなものを食べたり、飲んだりできない人生なんてつまんないよね、おじいちゃん。


無理した断酒がまったく続かなかったところが人間らしくってメチャクチャいいなぁと僕はあの世に向って笑っています(^^)



分かっちゃいるけど やめられねぇ~♪♪



PS
っていうか、この文章見ると僕のおじいちゃんって凄いブロガーじゃないでしょうか?令和に生きてたら、100%ブログやってますね 笑



▼あわせて読みたい関連記事

ニッカ「竹鶴」のウイスキー牛乳が僕の寝酒

ニッカ「竹鶴」のウイスキー牛乳が僕の寝酒 ウイスキーのおいしい飲み方はコレ♪


八王子「滝山城址に立ちて」

八王子「滝山城趾に立ちて」 大正15年/1926年 府立二商(東京府立第二商業学校)2年 村内村雄


村内 村雄(むらうち むらお)

5月27日、陸軍輜重兵だった祖父のお墓参り


ムラウチブログ・村内家ブログの一覧

【ムラウチ・村内家 決定版!】おすすめムラウチブログ記事一覧 ムラウチや村内一族の写真たくさん有♪♪


酒ブログ・飲み物ブログの一覧

【酒・飲み物 決定版!】おすすめ酒・飲み物ブログ記事一覧 酒・飲み物の写真たくさん有♪♪



×

非ログインユーザーとして返信する