島原武家屋敷通り(鉄砲町)には江戸の昔が残ってる!石組の水路の水透き通るうつくしい城下町にて
武家屋敷水路、山本邸、篠塚邸、鳥田邸など長さ約400mの屋敷町は昔も今も変わらない。島原城の外郭西面、江戸時代の面影を今に伝える鉄砲町を歩く。
島原武家屋敷を流れる島原の湧水
透き通った島原の湧水
島原武家屋敷(鉄砲町/下の丁の町並み)
こんなにうまい水が あふれている 山頭火(さんとうか)
篠塚邸の庭
鳥田邸の枇杷(ビワ)の木
鳥田邸の姫だるま
島原武家屋敷の百日紅(サルスベリ)
令和2年(2020年) 7月20日 村内伸弘撮影
▼うつくしい湧き水の動画
動画制作: 村内伸弘(ムラウチドットコム)
湧水と歴史の街
島原武家屋敷
清流を湛えて、島原を讃える
ここは、島原武士の屋敷跡
鉄砲を主力とした徒士部隊の住居だったことから鉄砲町と呼ばれ、
町筋には趣深い石垣が穏やかに続いている
島原の湧水を利用した、道の中央を流れる水路
その、清らかな美しい流れは昔も今も変わらない。
いよいよ今回の島原の旅のメイン・武家屋敷です。
茅葺きの屋根がいきなり僕の目の前に現れました!
おーっ!有名な水路と街並みです!!島原藩の鉄砲組徒士が住んだ地区が江戸の昔のまんま残っていました!!
島原武家屋敷メインストリート
路面は舗装されていません。寛文9年(1669)設営の用水が今も清らかに流れています!
さっきの茅葺き屋根は山本邸という家でした
山本邸
山本邸(明治元年/1868年建設)
山本邸の内部
さすがに明治元年にできたということで昭和43年生まれの僕だとピンとくるものがなくって、新鮮です。
茅葺き屋根の部屋に住んだことも、寝たこともないのでやっぱり新鮮です。
畳の部屋っていうのは昭和では当たり前だったし、おばあちゃんの家とかに今も普通にこういう部屋があるのでココはしっくりきます。
でもこう見るとやっぱり日本人は畳だね
欄間の透かし彫りもステキです
八重垣姫
雲仙普賢岳噴火 (左)噴火前 (右)噴火後
左右を比較すると平成新山が隆起しているのがよーくわかりますね!!
平成新山
六五の井戸
庭に井戸があるっていいですよね。昔、母方の実家の庭にも井戸がありました。
風が通って、気持ち良さそう~
水って、動きがあるのでいいです!道も石も家もいいんですけど、動きがないですからね。この湧き水は気持ちよい音を立てながら、動きを伴って流れていくの見ていて飽きません。
見て下さい!煌(きら)めいてますよ!!
光り輝いていますよ!!
この角度も最高でしょ!
青空が映ってるし、透明の湧き水も映ってる。
江戸時代や明治時代、この道を島原の人々が往来していたんですよ!!
もちろん今も地元の人々が往来します。
素晴らしすぎます!!!!
圧倒的なうつくしさです!!
うわーっ!心が晴れて、踊ります!!!!
こんな写真が撮れちゃった!
この湧水の透き通り具合を見て下さーーい!
感動的ですよ、感動的!!
皆さんもここ島原武家屋敷通りに来て、自分の手をこの冷たい湧水の中に沈めてみてください♪♪ 絶対に感動しますよ!
「水の都」島原の清流に心洗われます。
武家屋敷街
ここ一帯に徒士屋敷があり、松倉重政が島原城を築いた時に、下士をまとめて住まわせました。(上士は城内に取り込んでいます)
一軒一軒の屋敷には境界の塀がなく、隣家の奥までまる見えで鉄砲の筒の中を覗いたようだというので、鉄砲町(てっぽうまち)と呼ばれていました。
鉄砲組すなわち歩兵の居住地帯であったからでもあります。
城に近い方から、下ノ丁、中ノ丁、古丁(ここまでが松倉時代分)、下新丁、上新丁、さらに新建と江戸丁、新屋敷などを配置しました。
いずれも長さ約400メートルの屋敷町です。
それぞれ約90坪の屋敷に建坪約25坪で、屋根はわら葺きです。約700軒ありました。
町を流れる清水は北方 2キロにある杉谷・水の権現(温泉熊野神社)から引いた人工の水路です。
飲用水にもなっていましたから、水奉行を置くなどして大切に使用されていました。
1775年頃には石垣などを整備しています。
ここには江戸の昔が残っています。
島原市
水神祠由来
走り梅雨 水聲町を つらぬける 水原秋桜子
武家屋敷水車
映画「まぼろしの邪馬台国」ロケ地
竹中直人と吉永小百合さんがここ島原武家屋敷を歩いてます!!
最近の映画だと思いますが、吉永小百合さん、いまだに妖精のような感じですね!
以前、某家電メーカーさんの懇親パーティーで吉永小百合さんをめっちゃ間近で見たことあるんですが、まあオーラがすごくて、一瞬も表情を崩さない(=変な表情をしない)という女優の鏡みたいな人でした。思い出します。
観光特選俳句 みんな九州の人ですね。
僕は口を大にして言いたい、ぜひ僕みたいに九州以外の人にここ島原武家屋敷に訪れてもらいたいです。
石と湧水がつくる独自の景観 -武家屋敷-
武家屋敷の街並みは、石垣と道の中央を走る石組の水路が特徴です。水路を流れる水は、神社から湧き出る湧水を引いたもので、住民の生活用水として大切に使われていました。
武家屋敷では、様々な組み方の石垣が見られます。
暑いです!武家屋敷の休憩所で "愛のスコール"をガブ飲み
親子連れが気持ち良さそうに武家屋敷を散策していました。もし着物を着ていたら、間違いなく江戸時代にタイムスリップしちゃうと思います。
あと、この石垣の高さがやや低めで絶妙の高さですね。石垣の内と外が自然に融和する見事な高さだと思います(^^)
石組の水路と連続する石垣の塀。この風景はニッポンの誇る風景だと思います。写真を何枚でも撮りたくなります(笑)
篠塚邸
嶋原藩士屋敷図
こんな感じで島原藩士たちがズラリと暮らしていたんですね~ 武士の団地状態~ぃw
篠塚邸
島原、晴れています。
篠塚邸の内部
篠塚邸の裏口
篠塚邸の玄関(土間)
篠塚邸の踏み石
篠塚邸の茶の間
日本家屋は陰影がうつくしい。夏涼しそう。
鞠を持ったお人形さん
篠塚邸の縁側
ここで僕は一休みしました。
この景色を見ながら。
黒い門や白い石垣塀がそのまま残っています。素晴らしいです。
どこで写真を撮っても絵になります!!
お日様が水路の湧水を照らします。清らかに照らします。
キラキラキラキラきらめいてます!
石垣、風情あるーっ
黄色い実をつけた木が石垣の上から顔を覗かせています
道の真ん中の水路にどうしても目がいっちゃいます
輝かしいオレンジ色!
この石垣は切込接ぎの布積み(ぬのづみ)です。
ここは武家屋敷町並み保存地区です
また新たに茅葺き屋根が見えてきました。
石垣塀からは枇杷(びわ)の木が飛び出しています
石垣越しに見た茅葺き屋根
歴史を感じる佇まいです
昔のままの風景が残っています
鳥田邸の枇杷(びわ)の木
青空と植物と石垣の競演!最高の写真です!!
枇杷(びわ)の幹
鳥田邸
「家ごとに枇杷(びわ)、柿、柑橘類などの果樹を植えていた」って書いてあります。
ちなみにびわは長崎で江戸時代から栽培されてきた長崎の特産品です。長崎はびわの生産量日本一なんですよー
鳥田邸の内部
鳥田邸の瓶(かめ)
鳥田邸の調度品
鳥田邸の姫だるま
姫だるまの後ろ姿
ここにも人形が置いてありました
もはや美術館状態!!目にする光景、目にするシーンがすべて美しいです!!
咲いてる花も美しい
木洩れ日も美しい
僕の大好きな花、サルスベリまで咲いていました!
このお家はレンガ塀です。濃いピンク色のサルスベリがとてもよく似合います!!
島原の青い空にもサルスベリはよく似合います。
バンザ~イ島原!
バンザ~イうつくしいサルスベリ!!
島原満喫です!
夏のもみじの色合にもほれぼれしちゃいます
しまばらに なおも弛まず ふつふつと
心安らぐ 湧水あり
歴史・湧水まちあるき、武家屋敷編、これで終わりです。
いやー素晴らしかった!感動しました!!
ここ島原では玄関のしめ縄が一年中見られるそうです。禁教下にキリシタンでないことをアピールするためという説があるようです。逆に本当はキリシタンなのでそれを隠すためという真逆の説もあるようです。長崎らしいですね。
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