枯れたヤマユリの朔から採れた肉厚のない薄くて軽い種(タネ)
ヤマユリを種から育てた~い
生長中の真緑色のヤマユリの朔(さく)
平成29年(2017年) 9月10日 村内伸弘撮影
嵐に打たれ落下(絶命)寸前のヤマユリの朔
平成29年(2017年) 10月23日 村内伸弘撮影
落下したヤマユリの朔から採れたヤマユリの種(たね)
平成29年(2017年) 10月25日 村内伸弘撮影
7月頃、満開になったおばあちゃん家の庭のヤマユリから種を採ろうと思って、今までずっと朔(さく/朔果)の観察を続けてきました。ある朔は完全に枯れ、ある朔は肉厚の立派な種を作り出す直前に枯れました。結論としては、良い種を採種することはできませんでした。
でも、7月中旬~10月下旬にかけて僕が撮り続けたヤマユリの朔の記録が残りましたので皆さんにご覧頂きたいと思います。
この記録がいつか誰かのお役に立てば望外の幸せです(^^)/
ブログはログ(=記録)なのでネット上に記録しておきます。
▼7月3日
つぼみの状態のヤマユリ(左)と咲き誇るヤマユリ(右)
▼7月14日
咲き終わり、散ったヤマユリ
写真右上部の緑色の筒型部分が種を宿す朔(さく)になっていきます。
▼7月17日
わかりますか?
これから右と左の筒状の部分が発達して朔(さく)が出来はじめます。
まだ子房と呼んだ方が良いかもしれません。これからこの部分が生長して、ヤマユリのタネができていきます。
▼7月18日
生命の根源である種(たね)を生み出す部位だからでしょうか?神々しいほど美しい緑色です!!
▼7月18日
梅雨の時期のヤマユリの子房(朔/さく)
▼7月19日
▼7月21日
今年、庭にはたくさんのヤマユリが咲いたのですが、他のヤマユリの株は球根を太らせて、花数を増やそうと思って、咲き終えた段階でこの部分(子房)を折り取ってしまっています。そのまま子房を付けておくとタネのために余分な栄養がとられてしまうんです。茎葉は球根に栄養を送る部分なので自然に枯れてくるまで切り落としませんが、子房は摘んでしまっています。
ですので、この付近の数株だけがまだ子房をつけているのです。なんとか、写真のこの子房が朔に生まれ変わり、秋にヤマユリのタネを採種できると嬉しいです!
▼7月24日
▼7月25日
▼7月29日
▼8月2日
▼8月3日
▼8月12日
あれれれ・・・・
元気なくなってきちゃった~ぁ
▼8月13日
ありゃりゃ~~
左側の子房は根元が萎んできちゃった~~
右側の子房は特になにもなく大丈夫そうです。
▼8月14日
▼8月15日
うわっ!左側の子房、茶色く変色して見るからに枯れ始めてしまっています。。。
▼8月17日
左側の子房、さらに黒みががってきてしまっています。
▼8月19日
左側の子房、完璧に枯れてしまいました。。。。。涙
この真っ黒な物体には生命を感じません。ご臨終です。。。
▼8月20日
右側の子房に期待をつなぎます。
▼8月22日
むむむ・・・ み、み、右側の子房も縮み始めちゃった~っ
▼8月24日
ぐわ~っ、右側の子房も水気(みずけ)がなくなって、萎んでしまっています。
黄ばんでるようにも見えますし、生命が宿っていないことがハッキリわかります。
▼8月26日
涙。涙。この子房もタネを実らせることがありませんでした。この株はこれで子房はゼロになり、この株からヤマユリの種を採種することはできなくなりました。
▼8月28日
▼9月1日
この株は茎や葉はとても健全ですので、ヤマユリ自体がタネに養分をとらせず、球根や茎葉の伸長にその分の養分を回すことを決定し、自ら子房を落としたのかもしれません。植物の行動は奥深いです!!
▼9月3日
残念~ん
結局、このヤマユリの株の子房(朔/さく)は全部枯れてしまいました・・・・
日付を遡って、別の株の子房の状況をご覧ください。
↓↓↓↓↓
▼8月7日
縦に立った感じのヤマユリの子房(朔/さく)
▼8月12日
▼8月19日
日に日にちょっとづつ膨らんでいるような気がします(^^)
▼8月22日
僕の指先と大きさを較べてみてください。
▼8月24日
▼8月26日
膨らんできていますよねぇ!?
▼8月28日
▼9月1日
▼9月6日
▼9月10日
朝日を浴びるヤマユリの株
朝日に光輝くヤマユリの朔(さく/朔果)
とってもキレイな緑です!どんどん膨らんでもきています!!
朔く~ん、種をギッシリ実らせて~~☆
▼9月13日
▼9月16日
更に先っぽが丸く膨らんできた感じです。いい感じ、いい感じ~
▼9月20日
▼9月22日
▼9月28日
ぷっくらと朔は膨らんできました。心配なのは茎と葉が茶色くなって枯れてきてしまっていることです。。。
アブラムシがたかっています。
上から見たヤマユリの朔
▼10月1日
▼10月6日
ヤバイです・・・
一番上の朔(さく)の部分を除いて、茎葉はもはやすべて枯れてしまった様子です。種(たね)が採れる 11月中旬までなんとか朔だけは枯れないで欲しいです。
▼10月8日
▼10月10日
なんとか、朔の部分だけ緑色をキープしています。
▼10月12日
あ~っ。。。朔の下部が白っぽく変色し始めてしまいました・・・・
▼10月16日
▼10月20日
がんばれ朔く~ん!!
だがっ・・・・
▼10月23日
10月22日の総選挙の日に列島を襲った台風21号は過ぎ去りました。
垂れ下がるヤマユリの朔。
朔の中の種が熟す前に、茎から落ちる寸前になってしまっています。もう朔の命は風前の灯火(ふうぜんのともしび)です。
▼10月25日
ああああ、、、、
とうとう、ヤマユリの朔(さく)落ちてしまいました。
朝、おばあちゃん家の庭に行くと、残念無念・・・
朔は茎から落ちてもう見当たりませんでした。
落っこっていた朔を拾い上げます。
落果した朔
下半分が茶色く変色した段階で落ちてしまいました。
自然落果してしまった時点で、朔(さく)の中の種(たね)は一体どうなっていたんだろう?素朴な疑問から、朔の中を覗いてみることにしました。
種(たね)はギッシリつまっていました!!
落ちた朔の中のヤマユリの種(たね)
おっー!種が詰まっていました!!
落ちたばかりで拾ったので、まだ朔の中はみずみずしい感じです!!
種を取り出してみます。
朔の内側
取り出したヤマユリの種(たね)
でも・・・
息を吹き掛けると吹き飛んでしまうほど、軽くて、薄くて、肉厚のないか弱い種(たね)ばかりでした。やはり 11月の中旬までしっかりと育ち、熟した朔じゃないといい種は得られないようです。
一応か弱いながらも種の形をしていて、まだしっとり湿っていて死んではいない感じだったので、とりあえずプランターの土の中に埋めておきました。生命力が弱いのでたぶん発芽しないと思いますが。。。
種の蒔き方は下記の去年の記事をご覧ください。
(参考)
ヤマユリの朔(サク)と種子(タネ)
ヤマユリの種子(タネ)
ヤマユリの種子繁殖(実生)
平成28年11月15日 村内伸弘撮影
▼あわせて見たいヤマユリ関連動画
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