鱗片挿しでできたヤマユリの子球を庭に植え替え(定植)
鱗片(りんぺん)からできた葉っぱや子球はより可愛いです(^^)
丸みを帯びたヤマユリの葉っぱ
※庭に植え替えたヤマユリの鱗片にできた子球から発芽した葉っぱ
ヤマユリの葉っぱ
鱗片からできた葉っぱ付きのヤマユリの子球
鱗片にできているヤマユリの子球
平成29年(2017年) 7月19日 村内伸弘撮影
▼平成28年10月25日
▼平成29年3月28日
鱗片挿し(りんぺんさし)でヤマユリを繁殖させようと決めてから上記のように変化してきましたが、今回は鱗片挿しでできたヤマユリの子球(小さい球根)を庭に植え替えしてみます。開花球根になるには、まだ4年ほどかかるそうなので気長に楽しみます(^^)
プランターの手前側の鱗片から葉っぱがたくさん出ています。
直射日光を避けるため台の下にプランターごと隠していたので、陽が当たらない奥は子球ができなかったのでしょうか?
▼平成28年10月25日
一番上の列(3つ×2): 特大球の最外周の鱗片
次の列(6つ×2): 特大球の真ん中の鱗片
次の列(6つ×2): 特大球の内周の鱗片
下半分の列(20×2): 格安球の鱗片(上から真ん中→内周)
これだけどこに何を挿したかをブログに残しておけば、来年春結果が出たときに効果測定ができます。芽吹くのか?腐るのか?超楽しみです!
それとも、手前側に植え付けた格安球が育ちやすかったのでしょうか?
今後、検証していきたいと思いますが、僕の推測だとやはり日光かな?と感じています。光が当たったところが育ったと考えていいのではないでしょうか?
地上発芽している鱗片(りんぺん)
小俣虎雄さんの著書「ヤマユリ」によると、植え替えの適期は「秋」のようですが、全部ではなく一部で試すだけなので、「夏」にやってみます。
さっそく鱗片(りんぺん)を一つづつ掘り出してみます。
水で洗うとこんな感じです!見事に子球(小さい球根)ができています!!下根も長く伸びています!
左側にペラペラになった黒い鱗片が写っています。最初にプランターに植え付けた鱗片はペラペラになって役目を終えました。
どんどん掘り出していきます。掘り出すと子球はバラバラになります(分かれます)。
子球を傷つけたり、下根を切ったりしないようにヘラで深い位置から掘り出します。
グイグイ
結構、根が張っています!
ハイ!掘れました!!
すごい生命力です!!
一体何個子球ができているのでしょうか!ヤマユリ、増殖しています!!
しわくちゃになり、ボロボロになっている鱗片(りんぺん)
でもホラ!鱗片からはこんなにも力強い子球が生まれています!!
出芽している子球
鱗片は腐ってなくなってしまっていますが、鱗片から生まれた子球から見事に出芽しています!!
下根部分を水で洗ってみます。
さあ、庭へ植え替えるためにどんどん子球(小さい球根)を掘り出していきます。
それにしてもヤマユリの子球は可愛らしいですね!
こんなにも小さな子球から数年後には大輪のヤマユリの花が咲くなんて!信じられません!!
鱗片の左下から超小さな子球が 2つ顔を覗かせています。ヤマユリの生存戦略はすさまじいです!!
この写真はヤマユリがバラバラになった球根の一部から命を再生できるということを証明しています!ヤマユリの球根(ユリ根)がイノシシや野ネズミなどに食害されてしまっても、球根の一部(鱗片)さえ残っていれば、ヤマユリはそこから命を再生することができるということなんです!!実にすごいでしょ!?
あなたが今見ている写真のタイトルは「命(いのち)」です(^^)
どんどん子球を掘り上げます。
葉っぱのついた小苗球
美しいです!ヤマユリの子球(小さい球根)は神様が創り出した芸術品です!!
今回掘り上げたプランターは赤玉土 5:5 砂でした。
プランター手前の半分を掘り上げました、それでもこれだけ採れました。
生育にバラツキがあるようですが、特に気にせず庭に植え替えてみましょう。実験です、実験!
鱗片に複数の子球ができています。
この鱗片はまだ原型を留めています。
本当に、本当に、ファンタスチック!!
もう1回まとめて水洗いして、フルイの中に入れて、植え替えに向かいます。
植え替え(定植)するヤマユリの子球
フルイを持って、植え替え(定植)する場所に移動しました。
病気にかからず、すべてのヤマユリが元気に咲いたエリアに子球(小さい球根)を植え替えてみます。半日陰で、西日も当たらない(恐らく)ヤマユリにとって最高の好適地だと思います。ここは水はけや風通しも悪くない場所です。
テキトーに穴を掘っていきます。
掘った穴の中に子球を植え付けます。
深さ 2~3cmぐらいで植え付けていきます。
はい!土を被せて完了です。
葉っぱのついた小苗球もそのまま植え付けます。
穴の中にスッポリはまった葉っぱのついた小苗球
ハイ!土を被せて、植え付け終了~☆
定間隔でどんどん定植していきます。
この子球が将来球周20cmとかの大きな球根になって、たくさんの花を咲かせるなんてまるで夢のようです。
葉っぱが地上に出ていると目印にもなるし、生長ぶりもわかるので嬉しいです。
地上に飛び出ているヤマユリの葉っぱ
この真下にはたった今、僕が植え付けた子球(小さい球根)があるわけです。
丸みを帯びた 1枚の葉っぱ。可愛い可愛いヤマユリの葉っぱです♪♪
ああ、うつくしい。
プランターから庭への植え替え完了
たっぷり水をかけます!
近くの落葉をかき集めて、上に薄く敷き詰めました。
心配なのは今回の植え替えで使った土は、土壌消毒していないこの場所に元々あったそのままの土という点です。要するに土作りはしていません。また、鱗片から出てきた子球はタネからの発芽と違ってウイルス病を持っている可能性がある(=基本的には無病ではない)ので、"ヤマユリの大敵" ウイルス病がこの植え替え分に発生しないかどうかが心配です。
ヤマユリに対する知見を得るために「実験」を重ねていますので、万が一病気になってしまったり、病害虫にやられてしまってもまあ仕方がないとは割り切っていますが・・・
というか、そもそも開花まであと 4年程度はかかるようなので、気長に状況を観察していきたいと思います。
よ、よ、4年。。。
徳川家康のような人がヤマユリ栽培は向いているかもしれませんw
まだ、プランターの中には子球がたくさん残っているので、土壌消毒した別のエリアに植え替えをしたり、この鱗片から出てきた子球自体を消毒したりといった「実験」もしてみたいと思っています。
最後に参考として、ここ 2か月ぐらいのプランター内でのヤマユリの生長ぶりをご覧ください。
(参考)
5月15日のプランターの様子
5月25日のプランターの様子
6月17日のプランターの様子
▼あわせて見たいヤマユリ関連動画
動画制作: 村内伸弘(ムラウチドットコム)
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