長崎市遠藤周作文学館 -「沈黙」の舞台となった隠れキリシタンの里に佇む記念館
外海(そとめ): 神様がぼくのためにとっておいてくれた場所だ by 遠藤周作
"狐狸庵山人(狐狸庵先生)" 遠藤周作
遠藤周作文学館
遠藤周作文学館のテラスから見える角力灘(五島灘/東シナ海)
遠藤周作文学館のステンドグラス
令和元年(2019年)7月29日 村内伸弘撮影
主人がはじめてここに来たとき、この外海の広大な海を見ながら、「神様がぼくのためにとっておいてくれた場所だ」と大変喜びました。
ここはとても夕日が美しい場所です。此処へ来て、いつもは生活、生活と追われている人が、ちょっと生活から軸足を人生のほうにむけて、「人生とは何か」ということを考える場所になればと願っております。
遠藤順子(遠藤周作の奥様)
念願の遠藤周作文学館が目の前にあります。自然と足早になってきます。
長崎市遠藤周作文学館のご案内
ご案内 長崎市遠藤周作文学館
長崎市遠藤周作文学館は、平成12年(2000年)5月、代表作「沈黙」(新潮社 昭和41年3月)に登場するトモギ村のモデルのひとつであったこの外海の地に開館しました。切支丹の里であるこの外海の歴史に執筆意欲をそそられた作家・遠藤周作は「沈黙」執筆後もなおもこの地を訪れたといいます。
作家の愛した場所に建てられた文学館内は、エントランスホールに「沈黙」の文学作品をイメージしたステンドグラスを配し、展示室入口にはキリスト教の本場・ヨーロッパへ繋がる海を見渡せる出窓を設けることで、作家の文学精神の一端を象徴しています。また生前使用していた書斎や日記等の肉筆資料の他、生前の愛蔵品を数多く展示しています。「沈黙」の文学世界をイメージした館内で、遠藤周作の文学と理想を体感していただければ幸いです。
真っ白な建物がとってもステキ
五島灘/角力灘(すもうなだ)に浮かぶ島々
長崎市遠藤周作文学館
格子の杉板天井もステキです
ちょうど絶好の天気になりました!
海が青いです!!
角力灘が青いです!!
「人間がこんなに哀しいのに 主よ 海があまりに碧いのです」
遠藤周作にはこの東シナ海の碧さがこのように思えたみたいです。
人間の哀しさが滲む小説を書きたい。
それでなければ祈りは出てこない。
Endo Shusaku Literary Museum
もう一度書きます。
「人間がこんなに哀しいのに 主よ 海があまりに碧いのです」 遠藤周作
それでは入館します
観覧券
「沈黙」(1966)
「深い河」(1993)
空と海と自分に "出会う"場所 思索空間 アンシャンテ
沈黙の碑 「人間がこんなに哀しいのに主よ 海があまりに碧いのです」と刻まれている。
青を基調とした美しいステンドグラス
ブルーのガラスがすばらしいです!ガラスに点在する白い点が、波の泡を表現しているそうです。
「狐狸庵」先生こと遠藤周作
遠藤周作 - 長崎文学散歩
「沈黙」「女の一生 一部・キクの場合」「女の一生 二部・サチ子の場合」「切支丹の里」などに描かれた場所が長崎各地に散在しているようです。行ってみたいです。
「沈黙」の舞台 "外海(そとめ)"で遠藤周作の魂が静かに語りかける
長崎市外海地区は、海、山、川の豊かな自然とその美しい景観をはじめ、独自の歴史と文化など地域固有の資源に恵まれています。
とりわけ、この遠藤周作文学館が立地する地域は、キリシタン受難の歴史を有しながら、迫害を乗り越え、信仰が脈々と息づき、キリシタンの里と呼ばれており、遠藤文学の原点と目される小説「沈黙」の舞台となったところです。
遠藤周作文学館のテラスからは、遠く西洋へと繋がる角力灘が輝く美しい景色が広がります。遠藤周作が「神様がぼくのためにとっておいてくれた場所」と称した外海。この場所に、平成12年(2000年)に遠藤周作文学館が完成しました。
遠藤周作と外海地区との縁は、「沈黙」執筆からはじまり、これまで文学碑建立等を通して築かれたものです。
遠藤周作没後、遺族の厚意により建設したこの文学館は、同氏の貴重な生前の愛用品、直筆原稿、膨大な蔵書などを収蔵しており、日本を代表する文学者、遠藤周作の足跡を伝える展示はもちろん、遠藤文学に関わる資料収集・保存及び調査研究、情報発信の諸機能を備えています。
館内に一歩足を踏み入れると、グレゴリオ聖歌が優しく迎えてくれます。エントランスホールには、「沈黙」の文学世界と外海の海をイメージした青を基調とするステンドグラスを配し、展示室内には、西洋へと繋がる西側に海を見渡す出窓を設けることで、作家の精神世界を象徴しています。
作家の精神を感じる圧倒的な風景美とともに、遠藤周作の文学と思想を体感していただければ幸いです。
この説明文、すばらしいです!
これ読んだら、みなさんもここ外海に来たくなるはずです。
ぜひ、来たくなるだけじゃなくって、来てみて下さい!!
美しい出窓
外海ブルーが劇的に美しい!!
ブルー!ブルー!ビューティフルブルー!!
妻・遠藤順子(左)と長男・龍之介を抱いた遠藤周作
ホール脇のパンフレット
ホール脇に貼ってあったボスター
旅の想い出ノートがありました
大学生の時、「沈黙」を読み、絶望に風景が白けて見えたのを憶えています。はじめて外海に来て、ド・ロ神父の外海の貧しさへの想いと、遠藤の視線の重なりを感じることができました。
遠藤作品の大ファン この外海の風景をながめたら、改めて遠藤周作にひき込まれました。"神は心の中にいる" 実感です。いつまでも見ていたい外海の海。
令和の時代にも、そしてこれからも末永く先生の作品が、世界中で愛され続けることを心より願っております。先生の作品に出会えたことは、私の人生最大の喜びです。出会いに、心からの感謝を申し上げます。令和の時代も、世界が平和でありますように。
いつか天国で会いましょう。
Hope to see us in the Heaven
入口脇にあった外海の地図
こういうの見るともう一度外海をジックリ歩いてみたいです。僕も遠藤周作のように外海を「神様がぼくのためにとっておいてくれた場所」と思い始めています。
でも来るのは夏はキツいので、春か秋など陽気がいいときに 笑
フランスの香り漂う心の観光地 出津文化村
良かったなー
外海まで来てよかったー
遠藤周作文学館、あなたもいつの日にか訪ねてみて下さい♪♪
私は愛とは「棄てないこと」だと思っています。
愛する対象が ー 人間であれ、ものであれ ー
どんなにみにくく、気にいらなくなっても、
これを棄てないこと。
それが愛のはじまりなのです。
「愛と人生をめぐる断想」 遠藤周作
▼今回の長崎旅行
空の上から東京スカイツリーが見えた!ビッグエッグが見えた!美しい佐世保の海が見えた!
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長崎市遠藤周作文学館 -「沈黙」の舞台となった隠れキリシタンの里に佇む記念館
遠藤周作文学碑 沈黙の碑「人間が こんなに 哀しいのに 主よ 海があまりに 碧いのです」
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