村内家の家訓（10ヶ条）とその日の行い

2020/10/23 12:14

昭和11年（1936年）10月吉日　村内家16代当主村内栄一　村内村雄。家訓を残す意味を考えました。家父・家長が僕たち子孫に与えた訓戒です、僕も守らねば・・・

古い茶封筒に入っていた村内家の家訓

村内家家訓（10ヶ条）とその日の行い

信念を強くし、一度見込んだ事は必ず貫徹する事
令和2年（2020年） 10月18日　村内伸弘発見＆撮影

10月18日、生前村雄おじいちゃんが使っていたカビだらけの書庫を調査（整理）していたら、小さな手提げ金庫があってその中に「家訓（かくん）」が入っていました。

湿気でまったく判別不能になってしまっていた書類がたくさんあった中、この「家訓」は、見事な保存状態で眠っていました！昭和11年（1936年）10月吉日と書いてあるのでちょうど 84年前に書かれたものです！僕の曾祖父と祖父が八王子市の大和田（当時は東京府南多摩群小宮町）で醤油店を営んでいた頃のものです！

52年間、僕も生かされてきましたがこの家訓は生まれて初めて見ました♪♪

ははは、それじゃあ「家訓」になっていないって？
確かにこれじゃあ「家訓」じゃないですねwww

・・・といったことは抜きにして、ぜひ僕の家・村内家の「家訓」をお楽しみ下さい。皆さんの家訓の例としてもぜひご活用ください。

村内家家訓（10ヶ条）とその日の行い

家訓（10ヶ条）
一、人は社会に生存する以上真面目に働くことが天命なり
一、神仏を遙拝し家内の無事幸福を祈るべし
一、依頼心を持たず独立独歩で身を立てる事
一、人の一生は非常に短いものと心得べし
一、信念を強くし一度見込んだ事は必ず貫徹する事
一、仕事は熱心に身を入れ極りよく親切丁寧にする事
一、出所居所を明らかにする事
一、昼間の外出は夕刻迄に帰宅するよう心掛ける事
一、夜当は夏は十時冬は九時迄に帰宅するように心掛ける事
一、すべての支出金は家内中の協賛を経て支払う事

その日の行い
一、朝は暁に起き雇人と行動を共にする事
一、朝飯より各自自分の職務に付き責任を重んじ自分の職務を遂行する事
一、時間を励行し休時間は厳格にする事
一、帳場は原動力であるから帳簿を整理し指揮命令を発する事
一、自分の仕事場を離れない事
一、その日の事はその日のうちに片付けるよう心掛けること
一、盛夏といえども店の者は昼寝をしない事
一、冬期は暮れのうちは炬燵（こたつ）に這入らない事
一、夜は外交員の模様を聴取し明日の仕事の手配等を打ち合わせする事
一、夜は夏は十時冬は九時に寝る事

右の条項堅く相守り協力一致家運永久に繁栄するよう相互に心掛け子々孫々申し伝え実行

昭和11年10月吉日
村内家第16代
当主　村内栄一
　　　村内村雄

僕が発見した「村内家家訓」

それにしてもこの迫力はスゴイです！！

栄一おじいちゃん、村雄おじいちゃん。10ヶ条は多すぎるので、僕はまずこの一条を "貫徹"するねー♪♪
　　　↓↓↓↓↓
信念を強くし、一度見込んだ事は必ず貫徹する事

必ず貫徹する事

あと、この栄一おじいちゃんの「事」の字がメッチャかっこいいです！！

かっこいい「事」の字

それから同時に祖父・村雄が曾祖父・栄一のことを書いたこんなメモもありました

第16代村内栄一は徳川の八王子千人隊の隊士として、加住に土着せし農家の長男に生れし、23才にて志を立て、野田の醤油店に住み込み 1ヶ年間修行し、大正元年（1912年）加住村より水利の良きこの大和田に村内醤油工場を創立す。フジムラ醤油は地元に広く愛用せらる。
※大和田＝八王子市大和田町（昭和11年当時は東京府南多摩郡小宮町）

おまけ：僕の祖父・村内村雄と歌子（左下）