鈴木唯、銀幕の大女優へ。映画「ルノワール」で映し出された唯一無二の存在感
第78回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門正式出品作品
"哀しい"を知り、少女は大人になる 「RENOIR/ルノワール」
主演: 鈴木 唯(すずき ゆい)
唯ちゃん、キレイ。神々しかった
画面が切り替わってソファに座ってるシーンとか、お父さんに髪を拭いてもらっている時とかキレイだった。映像がというよりも唯ちゃんそのものがすごくキレイだった。少女はただただキレイだった
映画「ルノワール」
駄作かなって、見始めてすぐ思ったんです
人間が生きていくのって悲しいなぁとか、寂しいなぁとか、辛いなぁとか、苦しいなぁとか、そういったことを感じる瞬間がやたらと多い、暗い雰囲気に包まれた映画だと感じてました
最初はね
でも、鈴木唯ちゃんの圧倒的な存在感、唯ちゃんから受ける言葉に表せない心に残るような印象、銀幕の中で静かに輝く唯ちゃんに僕はどんどんどんどん引き込まれてしまいました
まぁそれにしても、みんな出てくる人弱いな。スクリーンに写し出される人、写し出される人みんな弱い。人間って弱い人ばっかりなんだって、すごくよくわかりました。人ってみんな悲しい存在なんだな。そう思いました
人間っていうのは哀しい。世の中っていうのは哀しい
でも、そんな人間たちがやさしくも見えるし、世の中がすばらしくも見える。いやだんだんそう見えてくる。それがこの映画の凄いところです。わかる人にはわかるし、わからない人にはわからない。僕はわかった。監督の早川千絵さんが唯ちゃんの人間性を全部引き出したんです、完全に引き出してスクリーンに映し出したんです。この映画は一言で言うとそういうことなんだと僕は思っています!
もし主演が唯ちゃんじゃなかったら、最初に書いたようになんだか訳のわかんない駄作で終わったと思うんです。うん、令和を象徴する銀幕スターの誕生です!!その誕生の瞬間に僕は立ち会えたんです!!
唯ちゃんが周りの俳優さんたちに光を与えてたんじゃないかな?観客にも唯ちゃんが光明を与えている。ゆいちゃんはそういう女優ですね。まだ小学生なのかな?わかんないけど。小学生くらい、まぁ中学生くらいの子だと思うんだけど、すでにそういうオーラを自然に発している女優さんでした。ある種の妖しさすらも漂わせていました
あと、できれば時代設定が昭和55年頃(1980年頃)だったんで、唯ちゃんに昭和に生まれ変わってもらって大林宣彦監督に唯ちゃんの魅力を引き出してもらいたかったですね。もちろん舞台は尾道。一体どんな映画になったんだろう??そんな思いでも観てました
鈴木唯主演の「さびしんぼう」とか
鈴木唯主演の「時をかける少女」とか
見たいな~☆
唯ちゃんのお母さん役で出演していた石田ひかりさんは少女の時、大林監督に抜擢されてるんですもんね。ロケの時、唯ちゃんとひかりさんで大林監督の話とか出たのかな!?
ああ、小5の唯ちゃんと伝言ダイヤルしたかったなー
もとい
エンドロールはもう動体視力が落ちてて僕は字が追いかけられないんですけど、エンディングテーマ(主題歌)って言うのかな?「LIFE_you only get one」っていう曲が流れてきて、これも実に良かったです!この歌詞は唯ちゃんの門出を祝い、この映画を観る人すべての人生を温かく見守ってくれるものなんだと思って、魂が震えました!!
人生は、一度きり
人生は、素晴らしい。素晴らしい、素晴らしい
テロップは長い縦書きの日本語で流れてたんですけど、まぁここだったのか!やっぱり早川監督はこれが言いたかったんだって。最後の最後にわかりました
いい映画でした。すばらしい映画でした。監督や制作チームを褒め讃えたいです。唯ちゃんのデビュー。女優・鈴木唯はこれから令和という時代を駆け上がっていくと思うんですけど、その物語の始まりの瞬間を見られて本当に良かったです
真っ暗なスクリーン、真っ暗な映画館を離れて、今僕は夏の青空の下でこの文章書いています。目の前を若いカップルが手をつないで通ったり、ベビーカーを押したお母さんが通り過ぎていったり、買い物カゴがついた自転車に乗ったおばちゃんが漕いで走り過ぎたり、路線バスの中多くの人がたたずんでいる様子が見えたり、いろんな人間が目の前を通り過ぎていくんですけど、人間っていいね。世の中っていいねってこの映画を観たあとだから強く感じました
この映画を観た後は、人間がより美しく見える
そんなステキな映画でしたね
監督や制作チームの皆さん、そしてこの時代を象徴する女優の誕生に感謝したいと思ってこのブログ記事を書いてみました。皆さんや唯ちゃんの目に触れるとうれしいな~☆
令和7年夏
皆さんも良かったら映画館に観に行ってみてください
PS
でも注意。特に昭和40年代生まれは閲覧注意 笑
なぜかって言うとスクリーンのあちこちに 1980年当時のいろんなグッズがアイテムがちりばめられているんですよね。これ見よがしに。だからそれが気になっちゃって、こんなのあったとか、ああ昔使ってたとか、見たことあるぞとかってことになって、映画のストーリーを追いかけられなくなっちゃうんです(爆笑)
これが1番危ないwww
多分カンヌの人達は日本の昭和を知らないから、そういう雑念みたいなものがなくて、映画そのものに入っていけるんだけど、昭和生まれの日本人は自己主張の強い小道具たちに途中気を散らされまくるので要注意です 笑
映画「ルノワール」を観た MOVIX昭島 (東京都昭島市代官山)
日経のこのレビューを読んで、行きたくなり観に行ってきました
少女の目に映る神秘・残酷
この不思議に催眠的な世界を、ヒロインの無垢なまなざしに映じたこの世の諸行無常的なありようと見て納得するのか、それとも、世界の複雑な陰翳(いんえい)を無感動な客観視でやりすごす冷たさと見るのか、 じつは難しい。
しかし、本作は、ヒロインを演じた鈴木唯が奇跡的に素晴らしく、無垢と無感動のあわいを行く存在になりきって、ぎりぎりのところで両者のバランスをとり、この映画独自の世界観として成立させている。
日本経済新聞 シネマ万華鏡 (映画評論家 中条省平)より引用
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