大林宣彦監督作品 青春映画「青春デンデケデケデケ」 1960年代後半の香川県観音寺市の物語
【愛しく、輝かしく、誇らしい。泣ける青春】世の中はホンマとウソ。その晩泣きながら目が覚めた。こんなことは生まれて初めてだった。
映画「青春デンデケデケデケ」
昨日の夜、芦原すなおの小説「青春デンデケデケデケ」を読んだら、映画も観たくなっちゃいました!
この映画は僕にとって忘れられない映画。映画版の DVDも僕は持ってるので、2日連続の夜更かしになりますが観ちゃいました。
観て良かったです!!
令和元年の夏、僕はやっぱり四国・香川県の西讃地方(讃岐西部)にタイムトリップしちゃいました!もちろん昭和40年代前半の観音寺へのタイムスリップです!!
この映画は人生で一番多く観ている映画のはずなんですが、何度観ても何度観ても何度も観ても、やさしい気持ちになれます(^^)
映画ですから小説にはない、映像や音楽が加わります。全編を通じて、本当にやわらかくて温かくて素敵な空気が流れ、その中を昭和40年代前半の讃岐の高校生たちが元気に、そして明るく、楽しく躍動しているんです!
そして、同級生や家族などまわりの讃岐の人たちが彼らを温かく見守り、応援するのです!
こういう日本が僕は好きです!!!!!
こういう祖国を僕は愛します!!
喜びの涙
悲しみの涙
感動の涙
この泣ける青春映画は僕たちの国の美しさと令(うるわ)しさを見事に表し、記録しているのです!!
さあ、あなたもこの映画「青春デンデケデケデケ」を観て、1960年代後半の四国・讃岐へ行ってらっしゃ~い
ぜひ、あなたも高校生の頃に戻ってくださ~い
あの、甘酸っぱかった 10代の頃に戻っちゃってくださ~~い
DVD「青春デンデケデケデケ」のパッケージ裏面
デンデケデケデケ・・・・・・ある昼下がり、うたた寝をしていたら、突然ラジオから流れてきた雷のようなエレキサウンド。驚いて飛び起きた藤原竹良ことちっくんは、エレクトリック・リベレーションすなわち電気的啓示を得たのだ!これを境にちっくんは、すっかりエレキの魅力にとりつかれ、気分はいつも。"デンデケ"状態に!
芦原すなおの直木賞受賞作をもとに、大林宣彦監督が四国・香川県の観音寺市でオール・ロケを敢行。ロック少年たちの音楽と友情と恋に傾けた情熱を、等身大でヴィヴィッドに映像化した青春音楽映画。
ベンチャーズを初め、アニマルズ、ビーチボーイズから橋幸夫まで・・・ 60'sポップス&ロックのヒット曲の数々と、手持ちスーパー16ミリキャメラに自然光を多用したドキュメンタリー・タッチのリアリティある映像を、編集作業を自らも手掛ける大林監督ならではのスピード感とテクニックでコラージュ。人生で一番拠熱くて切ない 3年間の高校生活の息吹を、ライブ感あふれる映像で情感たっぷりに描いている。
これは、なつかし印の映画ではない。元気印の映画である。
「手放しで、おいおい泣いた。」友情と、
「最も官能的で、切なくて、そして清らかな、青春の実らぬ恋の物語」と、
「股座(またぐら)がふぐふぐするような電気的啓示(エレクトリック・リベレーション)」と、
デンデケデケデケ~~~!
「ああ、どうしように!」
古里の、青春。-愛しく、輝かしく、誇らしい、-
そんな日々を持つぼくらは、
もう一生。胸張って、
勇気りんりん、生きていけるのだ!
大林宣彦
小説と同じくこの映画版もすばらしいセリフのオンパレード!
最後にその珠玉の言の葉の一部をどうぞご覧下さい。
「どうしようもないっちゅうのか?」
「それが業というものよの」
やる気のある生徒はどしどし贔屓するんじゃ、わしは
魚は一匹も釣れなかったが、僕の生涯最高の釣りだった。
二人ともあほたれじゃのう
よーし、死ぬ気で踊るど
ここにおったんか。観音寺か、小さい町やのう
これすべて貴殿の常軌を逸した熱意と奮闘のたまものであることをここに認め。
特に、合田富士男が観音寺(かんおんじ)の街を見下ろしながら言った
「ここにおったんか。観音寺か、小さい町やのう」というセリフは、小説の中にはなかったので、映画オリジナルのセリフです!
このセリフ、以前からやけに耳についていたんですが、今回改めて観てもやっぱり耳に、胸に残りました。
いろいろな意味が含まれる日本映画史上に残るすばらしいセリフだと思います。
皆さん、絶対買うべし!絶対観るべし!
この DVDには映画版監督の大林宣彦監督と原作者の芦原すなおさんのボーナス対談も入っていて、その中で大林監督がこう語っていたのが印象的でした。
尾道も観音寺も、絵葉書として美しい街じゃないんですよね。やっぱり人々の暮らしや、それこそ「あんじゃる」などという言葉が飛び交う、そういう日々の暮らしの中で、まっ、便利か不便かというと落ちこぼれた街ですからね。(中略)
映画ってやっぱり絵葉書じゃなくて、人びとの生きていく姿を、一生懸命の汗を映すことで、なんでもない風景が美しくなるというね。
大林監督の映画の風景がなぜ美しいのかがよくわかりました。
そういうことだったんですね~☆
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