16才の富田靖子主演 映画「さびしんぼう」感想
大林宣彦監督が故郷・尾道で撮影した昭和60年の映画
尾道の坂道を上る 16歳の富田靖子
「さびしんぼう」。
人が人を恋ふる時、
人はみなさびしんぼうになる。
富田靖子が主演した昭和60年の映画。
大林監督が故郷・尾道で撮影した映画。
「さびしんぼう」。
素敵な素敵な映画でした。
尾道の海は白く輝き、
空は白く、雲は白く、
道化師・さびしんぼうの顔も白い。
坂道はうつくしく、
連絡船が渡る海峡はまばゆく、
自転車を漕ぐ靖子ちゃんの姿は温かい。
映像のすべてがやわらかく、
1シーン1シーンですべて泣きたい気持ちになってきます。
フレデリック・ショパンの別れの曲が
これほどまでに尾道に似合うとは驚きです。
この曲は尾道を彩るために
ショパンが生み出した曲なのかもしれません。
ショパンの調べはやはり切なく響きます。
クライマックス近く、雨降る尾道の石の階段で
ずぶ濡れのさびしんぼうが
流した一筋の黒い涙、ふるえる瞳。
このシーンは、長い日本の映画史の中でも
最高に感動的で、胸ふるえるシーンではないでしょうか?
富田靖子ちゃんの演技はすばらしかったです。
尾美としのりと藤田弓子の
母と子の愛情にも泣けました。
親子愛がこれほどまでに感動的に描かれている
映画を古今東西恥ずかしながら僕は知りません。
「さびしんぼう」。
とても 30年前の映画とは思えません。
まったく色あせていない傑作です。
これは映画の枠を遥かに超えたすばらしい芸術作品です。
皆さんもぜひ見てみてください。
▼English(英文)
"Sabishinbo."
When a person loves other, he/she all become a person
who feels lonesome.
It's a film released in 1985, Showa 60, starring Yasuko
Tomita. It's a cinema pictuered by director Obayashi in
Onomichi. "Sabishinbo" is the name.
I think the movie is quite lovely. Onomichi's sea is shining
white, the sky is white, and the clouds are white. Moreover
Sabishinbo's face is also white.
Onomichi's slopes are fine. The strait where ferryboats
cross is dazzling. Yasuko Tomita's figure who pedals her
bicycle is warm. All pictures are beautiful and soft. My
heart deeply impressed on each scene. I'm surprised
that Frederic Chopin's Abschiedswalzer suits Onomichi
tremendously. This Chopin's piece may be created to
color Onomichi. His melody make us sad after all.
At near the end of the film, Sabishinbo drops a black tear
at the stair made of stone in the driving rain. Her eyes waver.
This scene is the most impressive and emotional during
long Japanese film industry's history, isn't it?
I'm crying about love between mother, Yumiko Fujita, and
her child, Toshinori Omi. I'm ashamed that I don't know
such touching movie which describes parental affection.
"Sabishinbo."
I can't believe that it was made thirty years ago. I think it's
a masterpiece which has not lost its appeal. The artificial
work far beyond the film is here. Ladies and gentlemen,
please watch it indeed.
(参考)
感涙!新文芸坐で名作映画「さびしんぼう」を泣きながら鑑賞しました!大林宣彦映画祭2017!
・尾道・鞆の浦旅行01 飛行機からの景色、鞆の浦到着
・尾道・鞆の浦旅行02 古い街並みのうつくしい港町・鞆の浦
・尾道・鞆の浦旅行03 鞆・町並ひな祭の雛人形めぐり
・尾道・鞆の浦旅行04 日東第一形勝 - 鞆の浦の景色
・尾道・鞆の浦旅行05 JR尾道駅到着、そして尾道の夕景・夜景
・尾道・鞆の浦旅行06 尾道の朝焼け、尾道渡船で向島へ
・尾道・鞆の浦旅行07 しまなみ海道サイクリング、"さびしんぼう"のみかん畑の中の坂道へ
・尾道・鞆の浦旅行08 尾道ロケ地めぐり、さびしんぼうの西願寺の階段
まぶしい映画「坂道のアポロン」 数々の美しい涙!あんな青春が僕も良かったな~
「ぼく明日」で心の洗濯。美しい映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」を鑑賞 - 川崎・チネチッタ
川島海荷ちゃん、はんにゃ・金田哲くんの「私の優しくない先輩」はすばらしい映画でした
▼あわせて読みたい関連記事
・永遠のラブストーリー「ローマの休日」感想。アン王女は「さびしんぼう」
・東芝のイメージキャラクター 東映 中原ひとみ
・ナナオラテレビのイメージキャラクター 大映 苅田とよみ
【昭和 決定版!】おすすめ昭和ブログ記事一覧 昭和の写真たくさん有♪♪
【映画 決定版!】おすすめ映画ブログ記事一覧 見た映画のレビューたくさん有♪♪
【美人・美女・巫女・舞妓 決定版!】おすすめ美人・美女ブログ記事一覧 美人・美女の写真たくさん有♪♪