東京農工大学のケヤキ並木と農学部本館(東京都府中市)
美しい東京のケヤキ並木の名所
東京農工大学のケヤキ並木と農学部本館(奥の建物)
光りがあふれるケヤキ並木と時計台
農工大のケヤキ並木と農学部本館
農学部本館
農学部本館のパティオ(手前は廊下)
平成30年(2018年)5月3日 村内伸弘撮影
東大の安田講堂に似た建物が多摩地区にあるという情報を耳にして、行ってきました東京農工大学の府中キャンパス。そして、初夏の農工大で僕はステキなステキな光景を目にできました。
行ってよかったですっ!!
写真レポート、それではスタート~☆
国分寺街道沿いの道
府中市は元々緑が多い市なんですが、この道もすごい緑です。
東京農工大学の看板がありました。
あっという間に農工大の正門前です。
東京農工大学のケヤキ並木
東京農工大学府中キャンパスの正門
奥に時計台がある農学部本館が見えました!
すっごくモダンな建物です!!
東京農工大学は国立大学です。
昔は東大の一部だったこともあるようですので、伝統と格式のある国立大学のようです。スミマセン、余り縁がないもので・・・
欅(ケヤキ)並木
東京農工大学農学部正門からの欅並木と時計台は、府中30景に選ばれています。この欅並木は昭和11年(1936年)に樹高 4〜5mのものが植栽されました。左右で一対になっており、国分寺街道西側の本部地区まで続いていますが、1ヶ所だけ切られております。なお、本学の徽章は欅の葉に大学の文字を配しており、欅は「涼しい木陰を吹き抜ける風に乗って大空に羽ばたくような自由をイメージさせ、大空に力強く伸び、輝ける未来を示唆している。」「防風役目をして世の中の役に立つ。」などの意味があるといわれています。また、欅は府中市の木にも選定されております。
確かに昭和11年とか昭和24年頃の上の写真を見るとまだ背がちっちゃくって可愛いですね(^^)
東京農工大学農学部
受付?の建物もシブいです
府中の名木百選 農工大のケヤキ並木
さあ、新緑の季節の絶景をどうぞ!!!!
ケヤキ並木の木洩れ日が農工大の見事な表情を創り出しています。
これ写真よりも実際にこの場にいた時の方が 100倍感動します。
最高の一瞬でした。
散歩のおじさんが通りました。大学のキャンパスなんですが、誰でも自由に出入りできるようです。いろんな人が散歩してました。
まもなく農学部本館です
後を振り返って正門方面を見てみました。
東京農工大学の大久保利通公記念碑
なんと農工大の府中キャンパスに明治の元勲・大久保利通の公碑がありました。
大久保利通公記念碑
明治の元勲大久保利通公は国力を強めるためには、産業の開発が急務であると説き、特に農業の振興には人材の養成が必要であるとして、農学校の設置を計画した。
明治7年(1874年)、当時の内藤新宿に農事修学場を置き、さらに明治11年(1878年)駒場野に移して駒場農学校として開校した。これが現在の東京大学農学部の前身である。
東京農工大学農学部は、東京帝国大学農学部実科を前身とし、昭和10年(1935年)4月、この地に東京高等農林学校として独立した。
大久保公は駒場農学校の設立に大きく貢献したばかりでなく、公が幾多の功績により下賜された賞典禄二ヶ年分を寄贈して奨学寄附金に充て、その恩恵にあずかった本学卒業生は数多いといわれている。
昭和十五年建物群が完成して落成式典が行われたのを機に、卒業生が大久保公の高徳を後世に伝えるため同年11月この記念碑を建設した。その際、大久保家より公の遺愛の短刀を譲り受け、碑底に埋めて久しく公の遺徳を偲ぶこととした。
碑陰に刻まれている顕彰文には「蘇峰 徳富正敬撰、玉淵 加藤豐壽書」とある。
平成6年(1994年) 8月
東京農工大学農学部
贈右大臣大久保利通公碑
贈右大臣大久保利通公碑の碑陰(裏面)
贈右大臣大久保利通公碑
贈右大臣大久保利通公ハ維新回天ノ偉業ヲ翊賛シ明治新政ノ基調ヲ建設シタル元勲ナリ其ノ善謀善断恒ニ自ラ進ンテ内外ノ重責ニ任シ堅志力行身ヲ挺シテ君國ニ殉セントスル精忠大莭ニ至リテハ当時風雲ニ際会シタル英傑ノ士少カラサリシト雖モ未タ公ニ若クモノヲ見ス古人ノ所謂ル天下ノ大事ヲ辨スル者ハ天下ノ大莭アルモノ公ニ於テ之ニ庶幾シ公平生意ヲ農政ニ用ユ而シテ農ハ國家ノ基本タル第一義ヲ把握シ以テ農ヲ尊ヒ以テ農ヲ興シ以テ農ヲ勧メ以テ農ヲ教ヘ國民ヲシテ其ノ嚮フ所ヲ知ラシメント欲ス即チ公カ賞典禄ヲ献シテ勧農ノ資ニ供シタルカ如キ其志ノ一端ヲ知ルニ足ル若夫レ明治十一年駒場農学校開校式ニ際シ 明治天皇車駕親臨シ給ヒ農ハ國ノ本ナリトノ詔勅ヲ賜ヒタルカ如キ亦軄トシテ公ノ輔弼ニ是レ繇ラスンハアラス我等此ノ大詔ヲ奉體シ菊桐帽章ヲ戴キ尊農報告ヲ以テ本来ノ目的トスルモノ蚤ニ公ノ威風ニ感孚シ其ノ高徳ヲ景仰スルヤ久シ今ヤ爰ニ碑ヲ樹テ以テ公ノ英霊ヲ奉斎スルニ際シ特ニ大久保候爵家ニ請ヒ公ノ遺愛ノ短刀ヲ拝受シ永ク碑底ニ鎮安シ以テ崇敬ノ徴象ト為ス希クハ善ク公ノ志趣ヲ拳拳服膺シ永ク矢テ諼ルル莫レ
皇紀二千六百年十一月
蘇峰 徳富正敬撰
玉淵 加藤豐壽書
東京農工大学の農学部本館
それでは東京農工大学農学部本館をじっくり見てみます!
登録有形文化財(建造物)
鉄骨鉄筋コンクリート造3階、建築面積2896㎡ 1棟
国立大学法人東京農工大学
東京都府中市幸町3-5-8
もと東京高等農林学校本館。E形平面を持つ SRC造 3階建で、中央部に時計台を冠する。外装はモルタル塗を基調とし、軒及び開口部周辺等にスクラッチ及び褐色タイルを貼る。東京帝大農学部実科の本館として計画されたもので、東京帝大営繕課が設計にあたる。
文化遺産オンラインより引用
農学部本館
農学部本館は、東京大学総長を務めた安田講堂などの建築で知られる内田祥三氏が手がけました。駒場にあった東京帝国大学農学部実科が独立し、東京高等農林学校となってこの地に移転してきた昭和9年(1934年)に竣工しました。平成2年(1990年)9月26日に国登録有形文化財に登録されました。総面積は 2896㎡であり、背後に講堂等の施設を張り出させた E字型の左右対称になっています。時計台は 4面に設けられ、どこからでも時間を確認できます。また、扉上部のファンライトにはアールデコ風の金属の装飾が取り付けられ、装飾のアクセントになっています。
おしゃれですよね!
おしゃれです!
白亜の農学部本館
貴重な植物が生息しています 立ち入らないでください
ここはトキホコリの自生地です
登録有形文化財 第13-0091号
この建物は貴重な国民的財産です 文化庁
馬術部の勧誘
ちょっと離れたところから見た農学部本館
農学部本館の側面
この写真よく見てみてください。
ヤタガラスのレリーフがどこかに隠れています。
ヤタガラスのレリーフ
伝説の鳥3本足のヤタガラスは日本サッカー協会のシンボルマークに使われていますが、日本神話によりますと「神武天皇が大和平定に向かう途中、遭難しそうになった時ヤタガラスが現れ一行を道案内し大和が平定出来た」ので勝利のシンボルになっています。また、3本足のカラスは太陽の象徴とされ、3本足は智・仁・勇、あるいは天・地・人を表すと言われています。この農学部本館南面中央に取り付けられているレリーフは、昭和14年(1939年)5月22日(月)に「皇居二重橋前広場において、陸軍現役将校配属令施行十五周年を記念し全国中学校以上の学生生徒に対し御親閲(天皇が姿を見せた)を賜った。本校(当時の本学部は東京高等農林学校)からは生徒代表六十名、校長及び教官三名並びに配属将校が参加した。右御親閲の際御下賜の記念章を模した石刻を本館南面中央の外側に奉掲し永久に記念することとした」との記録があります。また、当日青少年学徒に下賜された勅語(天皇が口頭で発する公務上の意思表示)には「各其の本文を恪守(カクシュ:まじめに守ること)し文を修め武を練り質実剛健の気風を振励し」とあり、当時の本学が目指していた文武両道、質実剛健と合致していました。
農学部本館の外周をどんどん回ってみます。
「昭和30年代までの間、授業の開始・終了を知らせた鐘である。当時は守衛がここに来て鐘を打った。」そうです!牧歌的ですね~ こういう話うれしくなりますよね!
「授業の開始・終了を知らせた鐘」
授業開始の鐘
東京農工大学農学部の前身である東京高等農林学校が独立してこの地に移転し、授業が開始された昭和十二・三年頃から昭和三十年代までの間、授業の開始・終了を知らせた鐘である。
当時は守衛がここに来て鐘を打った。学内の建物は今よりずっと少なく、また周辺もほとんど畑地であったので、学内の隅々までこの鐘の音は響き渡った。
平成六年(1994年)八月
東京農工大学農学部
建物の真裏です。
このパティオ(中庭)が気に入りました!!
手前の廊下の向こう側がパティオ(中庭)です。もう、この廊下を横切るしかないですよね。
。
ステキですね。
どうして、今の建物って無機質なんだろう?
なんで、昔の建物って味があるんだろう?
建物と建物の間の廊下。
青空に映えますね、農学部本館は!
何気ないこの階段も趣があります。この建物の中に入りたくなっちゃいますよね。吸い込まれるように学生たちは中へ入っていくんだと思います。
自転車部
第3コーナーを回りましたw
そろそろ1周です。
サクラ(ソメイヨシノ)
東京農工大学農学部本館 改修工事竣工記念植樹
平成28年5月11日
あー、気持ちがよかったな~☆
それでは東京農業大学の朝の散策を終わります。
帰り道もケヤキ並木は素晴らしかったです。
最後にもう一度ご覧ください!
木漏れ日に酔いしれます!!
光の芸術!!!!
▼あわせて読みたい関連記事
シリコンバレー: スタンフォード大学のキャンパス散策、スタンフォードスタジアム
美濃部達吉と吉野作造 大正デモクラシーを導いた帝大教授(古川江里子)
中大のさくら /// 中央大学法学部通信教育課程 2010入学案内書
都留文科大学へプチ旅行!575点、第170回TOEIC公開テスト
【東京旅行記 決定版!】おすすめ東京ブログ記事一覧 東京の写真たくさん有♪♪
【多摩地区情報 決定版!】おすすめ多摩ブログ記事一覧 多摩地区の写真たくさん有♪♪
【昭和 決定版!】おすすめ昭和ブログ記事一覧 昭和の写真たくさん有♪♪
【巨樹・名木・並木 決定版!】おすすめ巨樹・名木・並木ブログ記事一覧 樹木の写真たくさん有♪♪
【樹木・花木 決定版!】おすすめ樹木・花木ブログ記事一覧 木の写真たくさん有♪♪