昭和初期の八王子の料亭に掲げられた徳富蘇峰の四文字熟語
自彊不息(じきょうふそく) 徳富 蘇峰/とくとみ そほう
106歳の大叔父が亡くなり、四十九日に参列してきました。
106年前は大正時代、僕の脳内はなんとなく、明治とか大正、昭和初期のセピア色の世界にタイムリープしちゃいました。それでスマホの中に、古い八王子の写真が残っていたのを思い出して、改めて見てみたんです。
そして、この徳富蘇峰の自彊不息(じきょうふそく)という書と出会いました。以前見てブログにもちょこっと書いていたんですが、改めてこの四文字熟語に出会えました!
自彊不息(じきょうふそく/じきょうやまず)
「頑張り続けることが大事!日々前進しよう!」
この古写真の右下にはフォトクレジットが入っていて、八王子のオギシマ写真館のオヤジさん(m.ogishimaさん)が撮影しているのがわかっています。ネットで調べたら、オギシマさんは創業100年はいってないみたいなので、撮影時期は昭和初期でほぼ特定できました。
(たぶん)八王子市内の料亭で行われた大宴会
宴会場には徳富蘇峰先生の自彊不息の書がデカデカと掲げられています
著書「関東探勝記」によると蘇峰先生は大正14年に来王しているようなので、その時に書かれたものでしょうか?
ああ、この宴会場が現存していたらなあ、、、たぶん昭和20年8月の八王子空襲で額ごと全部焼けちゃったんだろうな・・・
ああ、この大きな額の下できれいどころにお酌されながら、みんなで楽しく飲んでみたかったなぁ・・・
浮かび上がる m.ogishimaさんのフォトクレジット
「自彊不息」(じきょうふそく)は、中国の古典『易経』に由来する成語で、自己を鍛錬し、努力を続けて決して休むことがないことを意味します。「自彊」とは自ら努力すること、「不息」とは休まないことを指します。この言葉は、自己改善や自己成長を目指し、困難に屈することなく努力を続ける姿勢を表しています。
この精神は、学問や仕事、自己啓発などさまざまな分野で重要とされ、個人の成長や社会的な成功を追求する際の指針として多くの人々に影響を与えています。
ChatGPTより
「自彊不息」とは、易経の言葉で、「自ら強めて息むことなく努力を続ける」という意味です。
言葉の意味を詳しく解説
自彊(じきょう): 自ら強くする、という意味。
不息(ふそく): 息むことがない、つまり絶えることがないという意味。
つまり、「自彊不息」は、自己を磨き続け、常に成長しようとする姿勢を表す言葉です。
言葉の由来と背景
「自彊不息」は、易経の乾卦(けんか)に由来します。乾卦は、天を表し、万物の始まりであり、常に動き続けることを示しています。このことから、「君子も自ら努め励み、怠ることはない」という考えにつながり、「自彊不息」という言葉が生まれたと考えられています。
「自彊不息」の類語
精進: 仏教用語で、仏道修行において、心を磨き、悟りを求めること。
不屈: 困難に屈せず、最後までやり遂げること。
不撓不屈: どんな困難にも屈せず、最後までやり遂げること。
まとめ
「自彊不息」は、古くから伝わる言葉ですが、現代においても、自己成長や目標達成を目指す人々に、大きな力を与えてくれる言葉です。Geminiより
精進とか、不撓不屈とかとおんなじ類の言葉なんですね!
薬師寺で覚えた三蔵法師の不東とも同じです!故郷中国からインドに向き「東へ」後戻りしないという玄奘三蔵の闘志とまったく同じです!!
ちなみにこれは曽祖父・栄一が父・壽一へ贈った書です
書「気根源(源根気)」
村内家 第16代当主 栄一翁 米寿 為寿一君
うーん、ひいおじいちゃんの書も悪くはないけど、較べてみると徳富蘇峰先生の自彊不息の書体メッチャいいですね!いきいきとした筆使いや力強い書風がすばらしいです!こうやって並べると雲泥の差でしょ(笑)
書「自彊不息」
この言葉の持つ意味を噛みしめたいと思います
自彊不息(じきょうふそく/じきょうやまず)
「努力を続けろ!一生懸命がんばり続けろ!!」
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