優しい微笑みの円空仏!村野實さんの木彫り仏像「ルルドの聖母」
生命力溢れる円空仏をあますとこなく大激写!大接写!!
多摩の名工・村野實さん(あきる野市二宮)が刻んだ円空仏!「ルルドの聖母」
聖母マリアさまの微笑み
ルルドの聖母像(前)
聖母マリアさまの合掌
ルルドの聖母像(後)
令和6年(2024年)6月12日 村内伸弘撮影
円空仏です!
めっちゃ気に入りました!
僕のおじいちゃんの遺品です。この場所に前から置いてあったのは知ってたんですが、最近まじまじ眺めていたら、この円空仏は素晴らしいぞと改めて気づきました!!
梅原猛の「仏になろう」という CDを時々聞いていて、その中でも特に「円空の語るもの」という巻がいいなと思っていたので、僕はなおさらそう思っちゃったんです!
「仏になろう」第8巻
円空の語るもの
1. 現代の前衛彫刻家を嫉妬させた円空
2. 泰澄、行基の伝統のもとに立つ
3. 緊張感とユーモアが共にある仏像
4. 広隆寺の弥勒に匹敵する思惟菩薩(しゆいぼさつ)
5. 巨大な想像力もつ円空の歌
この木彫は「ルルドの聖母」という作品名らしく、円空仏でありながら、聖母マリアでもあり、本家・江戸時代の"造仏聖" 円空をも凌ぐ想像力を発揮しています!!本家の円空は江戸時代の僧なので、禁教であるキリスト教の聖母マリアについてはおそらく知らなかったとは思いますが。
長崎県長崎市本河内 本河内ルルド(ほんごうち)の聖母マリア像
それでは早速、村野さんの優しい優しい円空仏をどうぞご覧ください♪♪
見る角度で表情が変わっていきます
鼻の頭が白いのは何故なんだろう?(謎)
単なる工芸品とか美術品を超越したものを、僕はこの表情から感じます!
いいですか!法華経の常不軽菩薩の記事でも書きましたが、これは聖母マリアさまが合掌しているんじゃなくって、この像を見ているあなたに対してマリアさまが合掌してくださっているんです。
合掌されているのは、この写真を見ているあなたです!!
この木彫りが仏さまなんじゃなくって、あなた自身が仏さまなんです!!!!
ここ大事ですよ!!
詳しくは人間を礼拝し続けた常不軽菩薩(じょうふきょうぼさつ)の記事をあとで読んでください
鼻だけではなく、合掌部分の色が違うのも個性があっていいですね
横から見ると、こんな感じ
打ち込まれた美しいノミの跡。素朴で荒削りな円空仏に魅せられます!!
後ろが単なる木目なのも、いいな~
後ろ姿が特に印象的♪♪
木彫りって素晴らしいです!
今までズッとこの像は仏教の仏さまだと思っていたんですが、裏面に「ルルドの聖母」と書いた紙がセロテープで留めてあってビックリしました(^^)
横から見た時の像の薄さもチャーミングです!
積もっていた埃(ほこり)はあえてそのままにして、撮っています
裏面だけだとなんだかわかんないでしょー(笑)
さあ見てください!この表情を!!
村野さんは木にひたすら向き合い刻んだ。そして、命がこの円空仏に吹き込まれた。
そういうことです!!
多摩の匠・村野實さんの円空仏
僕は結構な頻度でこの円空仏から微笑まれることになりました
村野さんは円空仏を 1000体以上彫り続けているそうですが、この円空は傑作の部類じゃないでしょうか!
最後にもう一度見てください!
この温かく親しみ深い微笑みを!!!!!
この和やかで心温まる優しい優しい微笑みを!!!!!!!!
ここも大事です!!
微笑まれているのは、この写真を見ているあなたです!!
この木彫りが単に笑っているんじゃなくって、仏さまであるあなた自身が微笑みという形で礼拝(らいはい)されているんです!!!!
素晴らしいのはこの円空仏ではなくって、あなた自身なんです!!あなた自身が素晴らしいんです!!あなたの存在自体が尊いんです!!
誤解を恐れずに言えば村野さんは彫刻作品を作ったんじゃなくって、私たち人間一人一人が大切でかけがえのない存在である、あなたという人間がこの世の中で輝く存在であるということをこの木塊に刻んだのです
(おまけ)胡蝶蘭
純白の美しい胡蝶蘭
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