"日本最古の甘柿" 禅寺丸柿を受粉樹として植えました。
受粉樹のカキを禅寺丸に決めました!
禅寺丸柿(別名:王禅寺丸柿)の苗木
※地面スレスレの太くなっている部分が接ぎ木した箇所
"日本最古の甘柿" 禅寺丸柿(ぜんじまるがき)を昨年(平成28年)12月14日、おばあちゃん家の庭に植え付けました。庭の隅っこの別の場所で完全甘柿の富有と次郎を育てるので、その受粉樹として植えました。
完全甘柿「富有柿」と「次郎柿」をエスパリエ仕立て(超低樹高一文字仕立て) で栽培
禅寺丸柿(王禅寺丸柿)は八王子からそれほど離れていない川崎市麻生区生まれの不完全甘柿です。麻生区は区の木として禅寺丸柿、区の花としてヤマユリを制定しています。ヤマユリは僕が住む東京都八王子市の市の花ですし、そもそも八王子は明治26年まで神奈川県でしたのでこの禅寺丸柿に対する僕の親近感はハンパないです。
受粉樹として、禅寺丸柿植えるしかない!と思い、即断速攻植え付けました。カキの雄花から雌花への花粉の移動(受粉)は風ではなく、ハチやハナアブなどの虫たちによって行なわれるそうですので、富有と次郎からそれほど離れていない場所なのでバッチリ受粉できると計算しています♪ それから受粉樹ということは逆に言うと、禅寺丸柿はこの 1本だけでも結実しますから、もちろん禅寺丸柿そのものもオイシク頂く予定です。桃栗三年柿八年ですが~(^^;
もともと僕は秋、オレンジ色に実る柿の実が大・大・大好きなので、この禅寺丸柿が元気に育ち、秋をオレンジ色に彩るのが超楽しみです。
歴史的ロマンを秘めた甘柿
柿生の地名のおこりとなったといわれる禅寺丸柿については、伝承を含め諸説ある中で、建保2年(1214年)に王禅寺の山中で発見されたとされている。
それからおよそ 150年後の応安3年(1370年)、焼失した王禅寺を再建するため朝廷の命を受け派遣された等海上人が、用材を求めて寺の裏山に入った時、秋の日差しを浴び真っ赤に熟した柿の実を見つけ口にしたところ、あまりの美味しさから寺に持ち帰って植え、村人たちにも栽培を勧めたことにより、後に近隣にまで広まったという。
こうした歴史的ロマンを秘めた由来に基づくと、平成26年(2014年)は発見から 800年といわれており、この禅寺丸柿の原木(樹齢およそ 450年原木のひこばえ)は、今も王禅寺境内に保存されている。
(川崎・麻生観光協会ホームページより引用)
禅寺丸柿について
禅寺丸柿は、鎌倉時代前期にあたる建保2年(1214年)に星宿山王禅寺の山中で発見された甘柿とされています。このことから、柿生の地名の元となり、古くから地域の人々の生活を支えてきました。江戸時代の1648年頃から王禅寺近隣地域に栽培が広がり、明治時代の末には最盛期を迎えました。
大正10年(1921年)の柿生村の生産量は 938トンに達しましたが、その後は新種の登場や都市化の進展による柿の木の減少により、昭和40年代半ばには市場から一旦姿を消しました。しかし、地域の人々の熱意と努力で「柿生禅寺丸柿保存会」が結成され、その希少価値から人気が復活しました。
平成19年には国の登録記念物に指定され貴重な文化財として保護が図られています。
小ぶりで甘く種が大きいのが特徴。
(川崎市麻生区ホームページより引用)
"日本最古の甘柿" 禅寺丸柿の苗木、届きました。
京都新聞にくるまって、禅寺丸は届きました。
12月6日の京都新聞。マンデラ氏が亡くなった時みたいなので、2013年の 12月6日の京都新聞のようです。僕はこの禅寺丸柿を"禅寺丸(ぜんじまる)"と呼ぶとともに、"マンデラ"とも呼ぼうかなと思ってます。
京都の隅田農園さんから届きました。
苗を買う前に、親切に相談に乗って下さったいいお店です。苗の梱包も丁寧でおすすめのお店です(^^)/
禅寺丸(ぜんじまる)。名前が京都っぽいんですが、八王子からすぐそこの川崎市麻生区の原産なんですよね。お里帰りっぽい感じです(笑)
秋の新苗は根っこが長時間乾燥すると枯れてしまいます。禅寺丸、藁(ワラ)で乾燥を防いで、送られてきました!
無農薬藁(無農薬ワラ)に包まれ、充分に根を湿らせてあった禅寺丸の苗木
禅寺丸=ぜ・ん・じ・ま・る。
ああ、なんて可愛らしい名前なんだろう!!日本という国は本当にすばらしいです!歴史と文化の奥深さがこんな何気ない名前からも強く感じられます。"日本最古の甘柿" 禅寺丸柿、万歳~い☆
新苗: カキ(不完全甘柿) 禅寺丸(ぜんじまる/zenjimaru)
ふるい苗 1年生 接ぎ木 ※送料込み 2,916円
届いた苗の保管の仕方(隅田農園)
秋の新苗がはじめての方へ ワンポイントアドバイス
落葉樹 柿(カキ)
収穫時期: 11月上旬~中旬 禅寺丸(ゼンジマル)
オス花も付く不完全甘柿で甘柿の受粉樹に最適です。実は小粒で丸い形で、ゴマも残りますが、甘味は最高!
不完全甘柿 ゴマ入たくさん実がなり、よく熟すと甘甘な柿。
1本で結実 禅寺丸(ゼンジマル)
収穫時期: 10月中旬~11月上旬
授粉樹として最適な柿。授粉樹としてだけでなく完熟した実も甘い。
植え付けの 1時間ぐらい前からバケツに水を張って、そこに禅寺丸の根っこをつけて、吸水させます。
こんな感じで、約1時間、禅寺丸の吸水タイムです (^^)
1時間この状態で待っています。他にもやることはいくらでもあるので、1時間なんてあっと言う間ですw
1時間経ちました。藁を外します。
ハサミでパッチン切りました。
マンデラ君、たっぷり水を吸ったかなぁ!?
1時間漬けていたので大丈夫でしょう!
水を張ったバケツから禅寺丸のふるい苗を取り出します。
※ふるい苗の"ふるい"とは、土をふるった(根っこに土がついていない状態)という意味です。
ちなみに、藁(ワラ)をほどいたので、そのワラをせっかくですので有効活用しました。そうです、ヤマユリのマルチングに使いました!!
この場所(ヤマユリの球根を植え付けたときの様子)にヤマユリが植わっているので、この敷きわらで冬越し用にマルチングします。
ちょうどいい量です。
ヤマユリのマルチング完了~☆
↓↓↓↓↓
敷きわら(マルチング)で霜対策!ヤマユリの冬越し準備完了
準備しておいた植え穴(植え付け場所)
スペースの関係で、ちょっと窮屈みたいですけど、あまり大きくなり過ぎないようにしたいとも思っているので、根域がある程度制限されている方がいいと思ってこの場所を選んでもいます。
また、主幹の切り戻しも行なわず、樹高があまり高くならないようにしました。
植物には、茎の先端にある芽がもっとも発育が旺盛で、脇芽の発達をおさえるという「頂芽優性」という性質があります。長いままで植え付けますと、新芽の発育がしっかりと伸びてくれません。逆にいうと、「翌年の新芽が伸びてほしくない」「樹高はあまり高くしたくない」場合は、切り戻しの長さを少しにすればいいわけです。(隅田農園)
ふるい苗(土/根鉢のついていない苗)です。
隅田農園さんによると新苗などの幼苗期は、植えた土になじみやすく後の生育が良いそうです。
禅寺丸のふるい苗を予め掘っておいた植え穴に入れます。
接ぎ木部分が地上に出るように植え付けます。柿の根は深根性ということですが、この場所なら縦方向に深く入っていけると思うのでうまく育つと思います。日当たり、風通し、水はけが良く、庭の結構目立つ場所なので、秋に素敵なオレンジ色の実をたのしく見つめる時がくるのを楽しみにしています!!
赤玉土を投入。
次に、腐葉土を投入。
続いて、植え付け前の根っこに吸水させたバケツの水を"水極め"としてぶっかけます。これで根と土がなじみます。
接ぎ木部分が土に触れないように固められました。
再度、赤玉土を投入。
同じく再度、腐葉土を投入。
接ぎ木部分に土が触れてしまったので、移植ゴテで赤玉土と腐葉土をブレンドしつつ、ちょっとだけ掘り出しました。
支柱とビニタイ(ビニールでコーティングされたひも)
昔、おじいちゃんかおばちゃんが使っていたビニタイを有効活用します(無料~)
最後にもう一度"水極め"します。とにかくたっぷり水を注いで根っこと土を徹底的になじませます。
何度も何度もジョーロでまきます。
靴でギューギュー踏んづけます。
はい!OK~☆ テープがついた接ぎ木部分が地面の上に出る位置で場所決まりました。これで植え付け完了です。
(接ぎ木苗の場合)接ぎ木部分がある場合、接ぎ木部分が土に隠れると、接ぎ穂より根が出て、枝の伸びる勢いが強まり、実をつけにくくなります。(隅田農園)
支柱を地面に挿して、ビニタイで禅寺丸と支柱をがっちりとめます。
しゃー!"日本最古の甘柿" 禅寺丸柿の植え付け、終わりました。数年は枝葉の充実を優先させることになりますが、いつの日かオレンジ色の柿の実がたわわと実ることを夢見るのは楽しいです☆ 鳥たちとの壮絶な戦いになると思いますが、結実した禅寺丸をほおばって食べる日が待ち遠しいです 笑
戦いとはいえ、オナガ、コジュケイ、ジョウビタキ、ツグミ、ヒヨドリ、メジロなどの鳥たちが庭に競ってやってくるのも嬉しいものです!
支柱に括り付けられた禅寺丸
もともと池があった場所のすぐ上なので、そのままで"自然のレイズドベッド"になっています。水はけのよいところを好む果樹(柿)にとっていい場所だと思います。
僕の禅寺丸(マンデラ)よ、元気に育て~☆
「桃栗三年柿八年、人の命は五十年。」
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動画制作: 村内伸弘(ムラウチドットコム)
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