一遍上人ゆかりの寺・無量光寺境内を散策 - 神奈川県相模原市
一遍上人の足跡を感じる!
一遍上人像(一遍上人の銅像) 無量光寺
平成28年10月23日 村内伸弘撮影
念仏踊りを鑑賞して、鎌倉時代にタイプスリップした後は豊かな気分で無量光寺(むりょうこうじ)の境内を散策してみました。無量光寺を開いたのは「踊り念仏」を広めた一遍上人その人です。
弘長元年(1261年)秋もなかばのこと、一遍上人(当時23歳)は諸国遊行の旅の途中、依知の里の薬師堂(現在の瑠璃光寺〈神奈川県厚木市上依知 当寺から相模川をはさんで西南方面にある〉)に一夜の宿をとり、夜もすがら一心に念佛を唱えていました。すると真夜中頃東の空が急に光り輝き、妙見菩薩が姿を現され、「あなたのおいでになるのを長い間待っていた。この山はあなたに宿縁のある山である。この山で修行すれば念佛の功徳は四海に及ぶであろう。ゆめゆめ疑うことなかれ」と告げられ紫雲の中に消えたのです。
上人はこの有り難いお告げに感激し、夜の明けるのも待ちきれず、相模川を渡り、東北方の大樹の茂る亀形の丘に登ってみると、そこに妙見菩薩の小さなほこらを発見しました。上人はここに草庵(粗末な住まい)を結び金光院と名付け、修行に励まれましたが、弘長3年(1263年)、父河野通廣公死去の悲報を受け、故郷の伊予(現在の愛媛県)に向け旅立たれました。
(無量光寺ホームページより引用)
"時宗の根本道場" 無量光寺(本堂)
当麻山無量光寺と書かれた赤いちょうちん
時宗の宗紋「折敷に三文字紋(隅切角に三の字)」の赤いちょうちん。隅切三(すみきりさん)が印象的です!!
本堂入口前に大きな鐘がありました。
「南無阿弥陀佛」と書かれています。
無量光寺境内の大樹
この日は境内に屋台がいくつか出ていました。
ピピピピピピッ!一遍上人の銅像を発見っ!!この一帯が明治26年末の大火によって焼失した旧本堂跡だそうです。
一遍上人像
危険です!すごいオーラです!!宗教的迫力を感じます!
藤沢の遊行寺の廊下に飾ってあった一遍上人のお顔とそっくりです(^^)
サンフランシスコのガンジー像に似たものを感じます。
手を合わせる一遍上人
すべてを捨てた僧が出すエネルギーを僕は全身に浴びました。
すべてを捨て切った捨聖(すてひじり)
この一帯が旧本堂跡
今回ご開帳された一遍上人の木像の頭には刀で追いかけられ切りつけられた傷があるそうなのですが、この銅像の頭には刀傷はありませんでした。
合掌する遊行上人(一遍聖)。間違いなく「南無阿弥陀仏」の名号を唱えているはずです。
参道を逆に歩き、山門を見てみます。
山門から外に出ました。
無量光寺の山門。「当麻山」の扁額が掲げられた二脚門(高麗門)の山門です。山門の前に無造作に座っているおじさんの存在が最高です。おじさんを山門がやさしく見守っている姿がすばらしいです!
山門の遠景
次に来るときは山門から入ろうっとw
山門近くの南無阿弥陀仏の石碑
史跡 当麻山無量光寺の石碑。コンパクトに無量光寺のことがまとめられていてなかなかの文章です。興味がある方はぜひ読んでみてください。
史跡 当麻山無量光寺 相模原市長 河津勝書
寺伝によると、時宗開祖一遍上人は七百年以前弘長元年、中秋対岸依知の草堂で終夜稱名(しょうみょう)の際、妙見菩薩の示現に会いこの亀形の丘を訪ねて金光院の一宇を結ばれたという。ここへの留錫(りゅうしゃく)は前後合わせて三回三年有半であった。
上人は一切を捨離して、一所不住を念願とし、衆生救済のために念佛賦算して一生を遊行に過ごされた。その上人にとってかかる長期の滞在は全国時宗寺院中他に類例がない。
二世真教上人もまた宗祖初縁のこの地へ師の遺骨を奉じ、嘉元元年無量光寺を創建して晩年の十数年間起居の後、入滅された。霊域には開祖以来歴代の墓石をつらねている。宗祖伝来の修行霊場として、誠に時宗史上特筆すべき名刹と言えよう。
相模原市は昭和三十三年境内一帯を指定史跡とし鎌倉彫刻の特徴を示す本尊一遍上人木像を重要文化財に指定した。建物は数度の災禍によって旧来の面影をとどめていないが、この亀形の丘上にうっ蒼と茂る老樹の影と満々と浄水を湛える林泉の趣きは由緒ある歴史をよく物語っている。市は子弟教養のこよなき環境として昭和四十三年青年の家を建て多数利用者に好影響を与えている、当麻山無量光寺こそは市内屈指の名跡で、永く一遍上人の高徳を伝えるとともに、この静寂境を訪れる人々によき憩いの場所を与え、しばし世俗の煩(わずら)いから解放して、更に新しき生活意欲を湧き立たせてくれるであろう。
相模原市文化財保護委員 座間美都治撰
昭和四十四年七月二十三日 相模原市観光協会
「当麻山」の扁額が掛かる山門
味がありますね~
相模原市指定有形文化財
山門から参道を歩き直してみます。
鮮烈な緑色の葉っぱ
「南無阿弥陀仏」 徳本念仏塔(文化14年) - 相模原市登録有形民俗文化財
徳本上人(徳本行者)の大名号塔
徳本は江戸時代後期に念仏を広めて歩いた僧で、文化14年に無量光寺を訪れました。念仏塔は、52世他阿上人がその独特の書を求めて建てたものです。
相模原市教育委員会
境内にはいろいろな石碑や歌碑がありました。
おもひとけば 過(すぎ)にしかたも 行末(ゆくすえ)も 一(ひと)むすびなる ゆめの世の中
かくしつつ 野原のくさの 風の間に いくたび露を 結びきぬらん
鐘楼
大樹の根元のベンチで一休みする信徒の方
お寺は大樹があるので、気持ちがいいですね。いろんな人がこのベンチで休んでました。
大樹の根元
みなぎる生命力
思わず上を見上げてしまいます。
社務所
熊野権現社(オクマンサマ) 本地は阿彌陀如来
「日本第一大霊験所」の扁額
東権現
もう一度書きます!お寺の境内っていいなぁ~ 心が落ち着きます!相模原の元市長じゃないけど、この静寂でしばし世俗の煩(わずら)いから解放されるのは最高だと思います!!
長いつっかえ棒
おのづから 相あふ時も わかれても ひとりはいつも ひとりなりけり
石仏や墓石がずらりと並んでいました。
本堂の裏側
僕、こういうところまでずんずん入っていっちゃうんですよね~ もう病気ですw
お墓に生けてあったピンクのゆり
本堂の右後方にある御影の池
一遍上人はこの御影の池で自らの姿を映してその姿を描き、木像を刻んだそうです。
10月下旬、まだカエデはまだグリーンです。真っ赤に紅葉したらさぞかしキレイだと思います!
蓮の葉っぱも鮮やかです。
御影の池と本堂をつなぐ特徴的な渡り廊下(この下をくぐります)
太鼓橋?で子供たちがはしゃいでいます。平和な光景です。もし、この写真の中に子供たちがいなかったら実につまらない写真だと思います。子供は国の宝です。
丸く剪定された小さな黄色い花
お腹空いた~ 屋台の焼き鳥を注文!
焼き鳥、美味しかったです!
たこ焼きも注文~ん
おなじく、美味しかったです。
お寺の境内はたのしいな~♪♪
これで無量光寺を後にします。
当麻地区の畑
道に落ちていたチェ・ゲバラのタバコ
やまゆりのマンホール蓋!神奈川県は県花がやまゆりなんです!!
やまゆりの黄色いマンホール蓋
やまゆりの青いマンホール蓋
相模原市の市の木・ケヤキのマンホール蓋
下溝あたりの緑地
蜜柑(みかん)
柿(カキ)
プチトマト
ししゆず
愛のスコールをゴクリ
JR八王子駅構内「いろり庵きらく」のギンナン入り極み舞茸かき揚げそば
銀杏(ギンナン)がすっごく美味しかったです!!ギンナンもやっぱり秋の味です!
・JR相模線 入谷駅前の稲刈り風景。神奈川県のJR駅前で稲の収穫!
・一遍上人の「踊り念仏」を生鑑賞 - 神奈川県相模原市・無量光寺
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