日の出山荘 中曽根・レーガン日米首脳会談記念館。ロンヤス会談の舞台を見学しました
懐かしのロンヤス関係。元内閣総理大臣・中曽根康弘の別荘を訪ねました
ロナルド・レーガン米大統領夫妻に茶を点(た)て、おもてなしする中曽根康弘首相
日の出山荘 中曽根康弘・ロナルドレーガン日米首脳会談記念館の看板(中曽根康弘書)
日の出山荘のパンフレット
日の出町上空に飛来した大統領ヘリ(昭和58年/1983年)
日の出山荘 青雲堂内の天狗のお面
日の出山荘 天心亭と杉の大木や竹林
日の出山荘 庭園
東京都西多摩郡日の出町大久野地区の風景
令和5年(2023年) 2月19日 村内伸弘撮影
故・中曽根元首相の別荘「日の出山荘」を観てきました。
山荘(さんそう)です。要するに山の中にある別荘です。
入場する前に外から見えた光景
黒い大きな門(山門)が見えました。政治家・中曽根康弘の栄華を今もなお物語っているかのようです
山荘ですから、とにかく上り坂です。平地ではありませんw
着きました~
中曽根さんの文字の看板が僕を出迎えてくれました
日の出山荘
時の総理大臣がこよなく愛した別荘。約25,000㎡の敷地に「青雲堂」・「天心亭」・「書院」の三棟の建物と四季折々の景色を楽しめる庭園があります。
この人里離れた場所で、政治家・中曽根康弘は多忙な日々と喧騒から離れ、心を癒すために頻繁に足を運びました。
また、レーガンアメリカ大統領、ゴルバチョフソビエト連邦元大統領、全斗煥大韓民国元大統領など海外の要人をはじめ、多くの著名人の方々を招待しました。
看板の文字は中曽根康弘氏の直筆によるものです。
入館料 300円でした
マジ?僕が入ったら、「2週間ぶりに人が来た」とか言ってました 笑
雪降りましたからね!
日の出山荘のパンフレットと入場券
日の出山荘案内図
屋外プールがあるのがスゴイですw
雨が降ってますが、管理人のおばさんが赤い傘を貸してくれました
さっそく中をぐるりと歩いてみます
全斗煥大統領から贈られた半鐘(はんしょう)
さるすべりの幹がステキ♪♪
日の出山荘 青雲堂(せいうんどう)
もともとは農家の母屋だったそうです。確かにどう見ても農家さんの家ですよねー
青雲堂の案内板
消えかけているこの字も中曽根さんぽいですね
天狗のお面がありました。昔、長州の萩(はぎ)を訪ねた時、高杉晋作の生家近くのお寺に似たような天狗のお面がかけてあったことを思い出しました。晋作少年は、家人にその天狗のお面を見せられ、物おそれしないようにしつけられたそうです。中曽根さんはなぜこの天狗のお面を飾ったのか、興味津々です
ここです!ここです!
この囲炉裏(いろり)を囲んで、中曽根首相が自ら抹茶を点(た)てて、レーガン大統領夫妻をおもてなししたんです!間違いなくこの場所です!!
昭和58年/1983年11月11日、青雲堂でレーガン大統領夫妻に茶を点て、おもてなしする中曽根首相。
この部屋で囲炉裏を囲む安竹宮(あんちくぐう)の写真もありました
※安竹宮=中曽根康弘政権の後継を巡って争った安倍晋太郎、竹下登、宮澤喜一
雨に煙る青雲堂背後の竹林がうつくしい!
次は天心亭に着きました
日の出山荘 天心亭(てんしんてい)
天心亭の案内板
これも中曽根さんの字ですね。間違いないです
ここで中曽根首相とレーガン大統領が日米友好や世界の平和を語り合ったんです!まさにこの部屋がロンヤス会談の舞台なのです。相当狭いのでビックリしました
お互いを「ロン」「ヤス」と愛称で呼び合った今は亡き二人の政治家の思い出の場所がこの部屋なのです
でもココいいな~
こういう静かなところで、案内にも書いてあったけど多忙な日々と喧騒から離れ、思索の時を持つというのは大切だと思います
この天心亭から庭園を眺める中曽根首相とレーガン大統領の写真
天井も趣がある!
やっぱいいな~
こういう別荘ほしいな~ → 絶対無理(爆笑)
続いて書院に向かいます
記念館になっているので、中に入って展示を見てみます
書斎にあった日の出山荘と中曽根康弘の説明
日の出山荘と中曽根康弘
政治家中曽根康弘にとって、人里離れた森と清水の自然の中で過ごす時間は欠かせないものであった。多忙な日常から離れ、独りになり、心を整理する。そこから色々な着想や考えがまとまり、俳句が生れた。中曽根にとってここ、日の出山荘の山林と清水は、坐禅修養の聖所であり、独り心を洗い清める場所であった。
二人でお揃いのちゃんちゃんこを羽織ってます!まさにこれぞロンヤス関係~☆
二人ともすごく凛々しいです
書院のソファに座って、僕も静かに思索しました
雨が美しく見えました
「時間を殺す(kill the time)」
この雑誌にはこう書かれていました
「日の出山荘」は中曽根康弘元首相が「時間を殺す」には何が最適かを考えた時に生まれたものである。
中曽根氏がこの山荘から得た最大の実りは「孤独」である。政治家は必ず一人になる時間を持ち、思索に努めなければならないというのが年来の中曽根氏の持論である。特に大自然の中での「孤独」は恐れや慎みを生み、傲慢への反省をもたらし、それが独創的で、道徳的な勇気の裏付けを持った決断力をはぐくむというのが自身の経験に基づく確信である。
日の出町へのお礼の手紙もありました
中曽根元内閣総理大臣からのおたより
宮岡武一町長様
町民の皆様
日の出町の皆様、その後、お変わりございませんか。
先日、日の出山荘で行われました私とレーガン米大統領との日米両国首脳会談に際しましては、町をあげての心からの御歓迎と御協力をいただき、本当にありがとうございました。世界の平和、軍縮、景気浮揚など広い範囲にわたる重要な会談の合間に開かれた日の出会談は、私と妻が主催して開いたものですが、レーガン大統領、ナンシー夫人ともどもたいへん喜んでくださいました。勿論私とレーガン大統領の二者会談では日米、及び世界に関する重要な話し合いをいたしました。
また大統領ご夫妻は、日本の伝統ある美しい農家のたたずまいと、東京郊外の静かな風情の中での会談は、日本の思い出の中でも、とりわけ印象深かったと話し丁重な礼状をいただきました。
私たちは、囲炉裏の端で、茶の湯や日本酒やお刺身のおもてなしをし、ちゃんちゃんこで、ご夫妻にくつろいでいただきました。私たち日本人の、ふつうの生活のありさまを知っていただきたかったからであります。
レーガン大統領は、アメリカ人の健康の面からも日本食の普及に強い関心を持っておられました。山荘会談ならではのことでありました。これも、町長様はじめ、町民の皆さんの御理解と御協力のたまものと、改めて感謝を申し上げるものであります。
日の出町が、この会談を機会に、日本とアメリカの友好の象徴の地となり、今後、益々発展されますこと、また皆様の末永い御多幸を心からお祈り申し上げまして御礼の言葉と致します。
昭和58年(1983年)12月 内閣総理大臣 中曽根康弘
'83.11.11 WELCOME PRESIDENT AND MRS.REAGON
日の出山荘の上空写真(レーガン大統領来日当時)
歓迎レーガン大統領御夫妻 日の出町
雨がやみました
日が差してきました!この劇的な天気の移り変わり含めて、自然と一人静かに対面できるこの山荘での時間は中曽根首相にとって本当に豊潤で濃密だったんだと思います。ここを訪ね、さっきまでの雨がやみ、日の光が差し込んできた瞬間に、僕ですらそう感じました!
日の出山荘ブログのコピー
日の出山荘 書院
最後に庭園内を見て回ります
下から見上げた天心亭
青空が広がり、天心亭とその石垣に陽が当たっています
天心亭の下には福寿草がたくさん咲いていました!
天心亭下の福寿草
中曽根首相はこの中を散歩したり、木々を愛(め)でたりして、思索の時を持ったのです
福寿草がいたるところでかわいらしく咲いています
句碑(記念碑)
くれてなお 命の限り 蝉しぐれ
中曽根首相が天心亭で詠んだ代表句
もう傘はいりません
水の音が聞こえてきます
どこからともなく、水が滴り落ちる音が聞こえてきました
ポチョン、ポチョンという美しい音が僕の耳に入ってきました!
日の出山荘、すばらしいです!
ここで僕・村内伸弘も自然と一体になれました!!
内閣総理大臣・中曽根康弘さんがそうであったように、思索の時を持てました!!!!
ロナルド・レーガン米国大統領記念植樹
梅も咲いています
青雲堂にも陽が当たってました♪♪
これが屋外プールだったみたいです。ゴツいですねw
お土産でこの CDを購入
日本民主党大演説会に於ける中曽根康弘演説
昭和30年1月31日(月)午後1時 東京 日比谷公会堂
結論。来てよかった~
令和の日本人は、昭和の日本人に較べて更に忙しく、あわただしくなっていると思います。"山中のぼろ家"での中曽根さんの孤独な思索、これから僕も見習いたいと強く思いました!!
バス停に向かいます
バスの時間、間に合いました
この日の出町のコミュニティーバス「ぐるり~ん ひのでちゃん」に乗って、次は「ロン・ヤス会談 記念碑」を見に行きます。同じ日の出町の文化の森というところにあるそうです。探し出してたどりつきます(笑)
▼今回の東京都日の出町旅行
日の出山荘へのアクセス バス→徒歩 東京都日の出町の風景を楽しむ
日の出山荘 中曽根・レーガン日米首脳会談記念館。ロンヤス会談の舞台を見学しました
ロン・ヤス会談記念碑/日米首脳会談記念碑 東京都日の出町文化の森
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