浄土真宗宗祖 親鸞聖人のご生涯
"愚禿釈親鸞" 親鸞聖人(しんらんしょうにん)の一生!真宗本廟 - 東本願寺パンフレットより
浄土真宗宗祖 親鸞聖人(しんらんしょうにん)の御影
今年(令和2年)10月3日に大好きだった歌子おばあちゃんが亡くなり、先月11月7日、"真宗大谷派の本山"である京都・東本願寺にお参りしてきました。
その際にゲットした真宗本廟(東本願寺)のパンフレットに浄土真宗の宗祖・親鸞聖人(しんらんしょうにん)のご生涯というページがありました。
歌子おばあちゃんが丸暗記して毎朝お勤めしていた美しい抑揚のある「正信偈(しょうしんげ)」。その「正信偈」を著わしたのは親鸞聖人です。僕はおばあちゃんの命終後から「正信偈」の暗記を開始しているので、著者である親鸞聖人の人生も合わせて学んでいきます。
親鸞聖人のご生涯 真宗本廟(東本願寺パンフレットより)
親鸞聖人のご生涯
誕生・得度(とくど)
親鸞聖人は、今から約850年前(承安3年/1173年)、京の地に生まれられました。平安貴族の政治が終わりを迎えようとする時代でした。9歳のとき、青蓮院で出家得度して仏門に入られ、その後、比叡山に登り勉学に励まれます。しかし、そこでは苦しみ悩みをのり超える道を見つけることができず、比叡山での修行に終止符を打ち、法然上人の門をたたかれます。29歳の時のことでした。
回心(えしん)
法然上人は、阿弥陀如来に帰命して南無阿弥陀仏と称えるならば、だれもが平等に煩悩の身のままで救われると説かれました。上人によってわかりやすく、善人も悪人も、老いも若きも、男も女も、生まれや才能も間わず、南無阿弥陀仏を称えることによって成り立つ救いが明らかにされました。煩悩をなくすために修行を重ねてきた親鸞聖人にはたいへんな驚きでした。これ以降、念仏をよりどころとして生きていかれます。
法難(ほうなん)
念仏による平等の救いを説く教えは、さまざまな価値観や束縛から多くの人々を解放しました。しかし同時に、他の仏教諸派や権力者らとの間に摩擦を生ずることになりました。そして親鸞聖人35歳(承元元年/1207年)の時、朝廷から念仏を止めるようにとの命令が下され、法然上人のお弟子 4人が死罪となり、法然上人をふくめて 8人が流罪となります。親鸞聖人も罪人として越後(現在の新潟県上越市)に流されます。これが法然上人との最後の別れとなり、ふたたびお会いすることはできませんでした。
教化(きょうけ)
この流罪を契機に「愚禿釈親鸞(ぐとくしゃくしんらん)」と名告り、恵信尼公をともなって配所におもむき、家庭生活を営む中で念仏の教えに生きていかれます。5年の年月を経て罪はゆるされますが、しばらくは越後にとどまり、その後、関東地方にむかわれます。そして約20年にわたり、念仏の教えを多くの人々に語り伝えていかれました。
その後、親鸞聖人は 60歳ころから京都に帰られます。関東の門弟とはお手紙や書物を書き送るなど、交流を続け、80歳をこえても、たくさんの書物を執筆し続けられました。それは法然上人をとおして出遇われた平等の救いの道を浄土の真宗と掲げ、それを後世の人々に伝えるためでした。
入滅(にゅうめつ)
親鸞聖人は弘長2年(1262年)11月28日、90歳の生涯を閉じられました。
念仏に生き、浄土の真宗を顕かにし続けられた一生でした。
真宗本廟(東本願寺)パンフレットより引用
親鸞聖人の一生、うつくしい一生です
南無阿弥陀仏!
平成19年(2007年)に梅原猛さんの「歎異抄」を読んだ時、親鸞聖人は生きているうちはまったくの無名で、臨終も葬儀も実に寂しいものであったと書いてあったことを思い出しました。だからこそ僕は今、親鸞聖人の生涯をより一層美しく感じています。
親鸞聖人の葬送荼毘(本願寺聖人伝絵) 東本願寺蔵
親鸞聖人によって顕かにされた浄土真宗の教えは、老若男女を問わず、全ての人々を浄土に救いとるという誓い(本願)をたてられた阿弥陀如来の救いを明らかにするもので、長い歴史を経て今日に伝えられています。
真宗本廟(東本願寺)パンフレットより引用
浄土真宗
私たちの宗旨(しゅうし)は浄土真宗(じょうどしんしゅう)です
【本尊】
阿弥陀如来
あみだにょらい
【正依の経典(しょうえのきょうてん)】
仏説無量寿経(大経)
ぶっせつむりょうじゅきょう(だいきょう)
仏説観無量寿経(観経)
ぶっせつかんむりょうじゅきょう(かんぎょう)
仏説阿弥陀経(小経)
ぶっせつあみだきょう(しょうきょう)
【宗祖】
親鸞聖人
しんらんしょうにん
【宗祖の主著】
顕浄土真実教行証文類(教行信証)
けんじょうどしんじつきょうぎょうしょうもんるい(きょうぎょうしんしょう)
【宗派名】
真宗大谷派
しんしゅうおおたには
【本山】
真宗本廟(東本願寺)
しんしゅうほんびょう(ひがしほんがんじ)
所在地: 京都市下京区島丸通七条上る常業葉町754番地
真宗本廟(東本願寺)パンフレット「真宗の生活」より引用
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