「百花繚乱」の教育における意味 - 中学校の卒業文集に見る中学教育の到達点
「正しく 強く 賢く 美しく」 八王子一中 深谷校長先生(昭和40年/1965年3月 卒業記念文集より)
八王子一中 深谷善一校長先生
昭和40年/1965年3月当時
昭和40年/1965年3月の八王子市立第一中学校の卒業文集「桑の実」
「和而不同」(わじふどう) 教職員の寄せ書き
令和2年(2020年) 10月25日 村内伸弘撮影
おばあちゃん家の倉庫を整理していたら昭和40年/1965年3月の八王子市立第一中学校の卒業文集が出てきました。おじさんが一中を卒業した時の文集のようです。
※八王子一中は僕の母校でもあります
この巻頭言の深谷校長先生の「百花繚乱」という文章があまりにも素晴らしく僕は大いに感動したので、皆さんに共有します。
1965年なのでもう 55年も前の文集ですが、教育者や経営者、宗教家など人を導く立場にいる皆さんはぜひこの「百花繚乱」という意味を噛みしめてみて下さい。
深谷善一校長先生の巻頭言「百花繚乱」
「百花繚乱」
百花繚乱とは、いろいろな花が時季を得、ところを得て咲き乱れているさまをいう。
私は、桑の実第十六号の発刊にあたって、二百三十人の卒業生諸君の将来を想い、この言葉に思いあたったのである。
人は平等である。しかし現実には、それぞれ異った個性の担い手として存在する。その他にありようがないし、また、そうでなければ存在の意義がないのである。
私たちが学ぶということは、個性を研(と)ぎだす作業なのどである。義務教育を終えようとする今、諸君はすでに何程か本来の自己を研ぎだしている筈である。今後も是非この作業を続けてほしい。そして、ニ百三十のそれぞれの花を咲かせてほしい。
百花繚乱は決して夢ではない。
「十人十色」とか「千差万別」とかの言葉もありますが、「百花繚乱」という言葉の方が断然イイですね!これムラゴンの「みんな人間、あなた宝物」とほぼ同じ意味です!!!!
深谷校長先生の奥深い人間理解や人間愛、そして教育者としての信念や情熱が伝わってくる名文です!!
皆さん、ぜひこの文章を 4~5回繰り返し読んでみてください。そして、その意味や意図するところを一つでも自分自身や皆さんの周りで暮らす人たちに当てはめて実践してみてください♪♪
幸せで心豊かな社会が築けると思います(^^)/
桑の実 16号 八王子市立第一中学校
"人生とは" 学校長 深谷善一
"いつまでも若く" 学年主任 上野義臣
この上野先生は僕が一中にいた時の校長先生です!
編集後記「人生航路のよき糧とならんことを祈る」
三ヶ年の歩み(昭和37年度~昭和39年度)
最後に文集に載ってたおじさんの文章「人は走る」
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