平和とは何かを考える本を読破!「徳川の平和」を考える 落合功 著
パックス・トクガワーナ!平和とは何か。江戸時代、なぜ 250年間もの平和を継続できたのか。「徳川の平和」を支える仕組みを、戦国時代から明治時代までの歴史的な流れのなかで考える。日本経済評論社
僕が読破した書籍『「徳川の平和」を考える』 落合功 日本経済評論社
令和2年(2020年) 2月23日 村内伸弘撮影
『「徳川の平和」を考える』の目次
第1部 「徳川の平和」とは
第2部 「徳川の平和」の幕開け
第3部 徳川の軍隊とは
第4部 「徳川の平和」を支える仕組み
第5部 平和とは生きること
第6部 「徳川の平和」と大開墾時代の幕開け
第7部 江戸時代の諸相
第8部 徳川将軍権力の覇権性
面白い本でした!
ふだん、平和平和と僕たちが何気なくつかっている「平和」をいう言葉の意味を徳川時代の平和から考えることができるのがこの本です。
著者の落合功さんがまえがきで述べているように、"戦争から平和を考えるのではなく、平和から平和を考える" のがこの本なのです。
「徳川の平和」とは "徳川将軍権力のもとでの平和"という意味になります。
日本一国でも、世界全体でも 250年もの間平和が続いたという事実はなかなかないと思います!
略奪や自力救済行為など結局は強い者が勝つ戦国時代や中世の世界から始まって、豊臣秀吉の刀狩や検地などを経てどちらが正しいかを個々の戦い(どっちが強いのか?)ではなく公儀/公権力の判断にゆだねる「豊臣の平和」がやってきます。
そして、専制的な統一政権である徳川幕府が圧倒的な軍事力や統治力、文明力で諸藩や寺社勢力、民衆を押さえつけた「徳川の平和」になりました。
そんな大きな歴史的な流れがとてもわかりやすく描かれているのがこの本です。
「平和」についてすっごく勉強になりました。
「平和のために戦争する」とか
「戦争がない状態が平和」とか
「タブーに踏み込むことなしに天下人の資格はありません」とか
「平和というのは、将来を見通せる時代」とか
「平和は空気のような存在」とかとか
いろいろな格言も文中にちりばめられています。
国史大辞典、パックス・ロマーナ、パックス・ブリタニカ、パックス・アメリカーナ、兵農分離制、惣無事(平和=天下惣無事)、統帥権干犯問題、英霊の言乃葉、鎖国制、生類憐みの令、飢饉、江戸・大坂・京都・長崎、教育力 etc
気になるキーワードはこんな感じでしょうか?
この本、とても読みやすいですよ。
気になる方はぜひ購入して読破してみてください♪♪
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