世界遺産 唐招提寺 - 鑑真和上御廟と井上靖「天平の甍」文学碑
鑑真和上御廟を掃き清めるお坊さん
鑑真和上御廟
文学碑「天平の甍」
平成30年(2018年)10月12日 村内伸弘撮影
唐招提寺の一番奥にある鑑真和上の御廟(霊廟)にお参りします。
道は歩きやすく整備されています。鬱蒼とした神秘的な場所という程ではありません。
むしろ明るい印象です!
←開山堂 鑑真和上御廟→
鑑真和上御廟の築地塀
築地塀ってやっぱりとっても味わいがありますよね!ついつい写真を撮っちゃいます。
御廟の入口の門
鑑真和上御廟清域(聖域)
御廟に入りました
この奥(先)が御廟です
苔むす清域
また小学生たちがいました。橋の上で男の子に「さっきも会った」って言われちゃいましたw それは僕のセリフだよ~(笑)
さあ、御廟にお参りします。
お坊さんが箒(ほうき)を持って御廟を掃き清めていました。
鑑真和上は 1300年経ってもこうやってみんなから大切にされているのです。
僕は手を合わせ、頭を垂れてお参りしました。
御廟のすぐ近くにある池
御廟の敷地から敷地外を見たところ
敷地内に記念碑がありました。
趙樸初居士之碑
日本、中国、韓国仏教徒は黄金の絆で結ばれている(趙樸初)
「趙樸初居士之碑」建立協力金奉納者名
奉納者のお寺の名前、ビッグネーム揃いです!そうそうたるメンバーです!
知恩院門跡 心譽康隆
横から拝んだ御廟
御廟は緑がうつくしいです!
そして、見つけました~!
「天平の甍(いらか)」文学碑
「天平の甍」 井上靖 新潮文庫
小説「天平の甍」は僕が中学生だった時、たぶん新潮文庫の100冊とかで読みました。もう 40年近く前のことなので、細かい内容は忘れてしまいましたが天平時代/奈良時代の遣唐使(留学僧)たちが命をかけて当時の先進国・唐(中国)へ船で渡る物語です。
1300年も前の話ですから海外に行くというのは今とは較べ物にならない程すごい話ですし、遣唐使船も実際多数沈没していて唐に行くというのはまさに命がけの行動でした。この小説にはそんな若い僧たちの物語が描かれています。鑑真和上はそんな日本の若い僧たちの情熱に応え、艱難を乗り越え来日されたわけです!
鑑真和上は 742年に日本からの熱心な招きに応じ渡日を決意されましたが、当時の航海は極めて難しいもので、鑑真和上は 5度の失敗を重ね盲目の身となられました。しかし和上の意志は堅く、753年、6度目の航海で遂に来朝を果たされました。
ああ、もう一度「天平の甍」読みたいな~
奈良は劇的です!
天平はドラマチックです!!
遠藤周作の「沈黙」も読みたいし、時間がな~い(涙)
「天平の甍」 井上靖
文学碑「天平の甍」
千載の昔 淡海三船元開撰述の
「唐大和上東征傳」あり
早稲田大学教授 安藤更正博士
「鑑真大和上傳之研究」著す
作家 井上靖氏 その教示を得て
小説「天平の甍」を世に贈る
大和上の行實 巷間に広まるは
両氏の功大なり
一九九六年五月吉日
唐招提寺 第八十二世長老 證圓
井上靖の「天平の甍」は鑑真和上の生涯を描いた小説でもあるわけです。僕も鑑真和上のように、どんな困難にもめげない屈強な精神を身に付けたいものです!
目的を果たしました。御廟を後にします。唐招提寺を後にします。
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