浦田橋 - 片側の欄干以外は埋められている八王子市田町の古い橋
八王子市田町の旧赤線 「田町遊郭」の近くに片側の欄干以外が埋められてしまった浦田橋という橋がありました。
欄干が道路から顔を出している浦田橋
東京都八王子市田町 村内伸弘撮影
ネットによるとこの橋の下には八王子市内を流れる浅川から引いた小川が流れていて田町遊郭(八王子遊郭)への入口的な感じ=遊郭を市内と隔てる感じになっていたとのことです。川は今は暗渠化されているそうです。
浦田というのはこの辺りが昔「田町」「新地」などと共に「浦田」とも呼ばれていた名残だそうです。元横山町2丁目にある妙薬寺の裏(浦)の田地というのが語源のようです。
まあ、このちっちゃな橋を渡ると夢の世界!的な橋だったんでしょう!
明治、大正、昭和初期の男どもがどんな気持ちでこの橋を渡っていったのか、まあ僕も容易に想像できます 笑
正確な情報は不明ですが、大体総合するとこんな由来を持った橋のようです。
長崎の丸山遊郭の前にある思案橋と同じで男たちが「(遊郭に)行こか戻ろか」と思案(しあん)したんじゃないでしょうか!
先日、浦田橋を見つけた時の様子です。
この八百屋さん(フレッシュマート・ウチダ)を通り過ぎた突き当たりの道に浦田橋はあります。
浦田橋
橋がどこにあるか、わかりますか!?
よく見ないとわかんないですよね(笑)
ぼくもこの道は過去に何度か通ったことがあるんですが今回初めて気がつきました。
写真右下、欄干部分にご注目。「浦田橋」と書かれています。
浦田橋
浦田橋(うらたばし)とハッキリ読めます。
欄干の反対側には「明治」という嬉しい文字が!!
消えかかっているのですが「四十二」と書いてあるようです。
「九月」とも書いてあるので、この浦田橋は明治42年(1909年)9月に架けられたんですね。
もう110年近く、この場所にあるってことなんですからすっごく楽しいです。
浦田橋、ヒマな方(笑)は探してみてください。
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