イペー枯死 大雪やマイナス8.7度の低温に耐えられず枯れました。。。
氷点下 8.7℃!今年、平成30年(2018年)1月27日の朝 4時54分、八王子市は -8.7℃でした。"ブラジルの黄色い桜" イペー、耐え切れず「冬越し」できなかったようです。。。
"ブラジルの黄色い桜" イペー(イペーアマレーロ)
別名: コガネノウゼン / キバナノウゼン
平成30年(2018年) 1月22日 村内伸弘撮影
枯死が確認されたイペー(イペーアマレーロ)
平成30年(2018年) 3月28日 村内伸弘撮影
イペーの木はゴールデン・トランペット・ツリー(Golden Trumpet Tree)という異名を持つ木です。熱帯生まれだけあって寒さに弱いのでここ東京都八王子市では冬(12月~2月頃)を越せるのかが勝負なのです。
「イペー君、どんな寒波がきても枯れないで、北限記録を更新しようね」と祈ってきたのですが、3月28日、僕自身が枯死を確認しました。。。。(涙)
植物たちは様々な原因で枯れ込みますが、今回のイペー君は "ブラジルの黄色い桜"といわれる熱帯植物なので低温や霜、雪などが原因で枯れたと思われます。
とても残念です。。。
最初から越冬できるかどうかだけが心配だったので、悪い予感が的中してしまった結果です。
以下、元旦からのイペーの様子を時系列でご覧ください。
ブラジルのイペーの木
「サンパウロに咲く花」より引用
▼1月1日(元旦)のイペー
新しい年を迎えました。バークチップをしっかり敷き詰めて、イペー、寒さや霜の対策は万全です。
寒さで葉っぱがだいぶ痛んできています。
▼1月4日のイペー
▼1月6日のイペー
▼1月10日のイペー
かなり茶色い面積が増えてきました。
寒さ本番を迎えていますが、なんとか越冬してくれよ~ イペー君!
▼1月11日のイペー
がんばれイペー!
▼1月15日のイペー
この場所は北側に家屋があるのですが、東と西にはなにも遮蔽物がなく寒風が吹き抜けるのでかなり心配です。
▼1月17日のイペー
▼1月19日のイペー
葉っぱ全体が茶色くなってきました。
緑色がほとんど見当たらない状態です。
▼1月20日のイペー
植え付ける時にも考慮したのですが、この場所は北側に家屋があって、イペーに北風が直接当たりません。先ほどの説明とは逆になりますが、1月も終わり近くなって葉っぱがこれだけ残っているのは植え場所がよかったと考えることもできるのでしょうか?
あと、そもそも木が若いから元気いっぱいなのでしょうか?
葉っぱの根元にちょこっとだけ緑が残っています。
▼1月21日のイペー
▼1月22日のイペー
うわーっ!!大雪キターーーっ
真っ白な雪に覆われるイペーの木
真っ白な雪にまみれるイペーの葉っぱ
凍り付く寒さの中のイペー
南米原産のイペーにはかなり酷な環境です。。。。
枝をふるって雪を落としてあげました。
その際、葉っぱがバラバラと落ちていきました。
雪で落ちたイペーの葉っぱ
雪は降り続きます。
先ほど雪を払った枝にまたまた雪が積もってしまっています。
大試練を迎えたイペーの木
▼1月23日のイペー
このイペーにとって、こんな大雪は初体験なのか?
がんばれイペー!!
今回の雪の積雪量はこんな感じでした(東京都八王子市)。
▼1月24日のイペー
▼1月25日のイペー
この日 1月25日、八王子の気温はマイナス 8.0℃になりました。
雪の次は猛烈な冷温がイペーを襲います。。。
▼1月26日のイペー
▼1月27日のイペー
強烈な低温がまたもやイペーに襲いかかる。。。。。
平成30年(2018年)1月27日の朝
この日の朝、僕が暮らす東京都八王子市はマイナス 8.7℃を記録して、観測史上2番目の寒さになりました!
よりによって熱帯生まれのイペーが冬越しできるかどうかを実験している最中にまさかの氷点下 8.7度!!
このとんでもない寒さをイペーは凌げるのか~!?
-8.8℃ 1978/2/4
-8.7℃ 2018/1/27
-8.6℃ 1984/2/4
温暖化で東京は亜熱帯化するなんて話もありますが、今年に限ってはぜんぜん亜熱帯じゃな~い
▼1月30日のイペー
記録的な低温をしのいだのか?それともすでに枯死してしまっているのか?
外見からは分かりません。観察を続けます。
▼2月2日のイペー
あれー、またまた雪です!
雪まみれのイペー
雪がイペーの枝の上にどんどん降り積もります。
参った (T_T)
真上から見たイペー
イペー試練!
枝をさすって雪を落としてあげました。
葉っぱがまたまた沢山落ちました。
▼2月3日のイペー
この部分は葉っぱがまだそのまま残っています。奇跡的です!
▼2月4日のイペー
▼2月5日のイペー
▼2月6日のイペー
▼2月10日のイペー
生きているのか?それとも枯死してしまっているのか?
▼2月15日のイペー
葉っぱの数、だいぶ減りましたがまだ落ちきっていません。
▼2月23日のイペー
▼3月1日のイペー
春雨に濡れたイペー
▼3月6日のイペー
▼3月12日のイペー
▼3月16日のイペー
実は寒さに強いのか?イペーくん、3月中旬でも葉っぱが付いたままです。落葉の進みが止まっています。一体いつ落葉しきるのか興味深いです!
イペーは開花が先で、開花の後から若葉が出てくるので他の庭木とは落葉のサイクルが全然違うのかもしれません。
▼3月21日のイペー
春分の日、朝から雪交じりの霙(みぞれ)ですがイペー耐えています。
▼3月28日のイペー
イペー君、4月間近になってもどことなくしんなりしてて、弱々しい感じに見えるんです。生気がなくって、しわしわで、干からびちゃってるような感じに見えるんです。
僕が植え付けたイペーは冬越しできたのか!?
冬越しできたかどうか?=生きているかどうか?
いてもたってもいられなくなって調べてみました。
枯れてしまったのか?休眠しているだけなのか?単に弱ってるだけなのか?
外見だけだと分かりません。。。
枯れ枝状態の枝を剪定ばさみで切り詰めてみて、その切り口を見てみました。
イペーの枝の切り口、緑っぽさや湿っぽさがありません。。。
更に下の方で切ってみましたがやはり生きている感じがありません。。
もしかして、枯死してる??
心臓ドキドキします。
まだ枝先だけのチェックなので、木全体が枯死してるかどうかは分からないので他も調べてみます。
根元に近い別の枝の幹肌(樹皮)をハサミで少し削ってもう一度確認してみます。
樹皮をめくってみたら、形成層に生気がなく、茶色く枯れていたのでこの部分も枯死していると思います。黄緑色の"生きてる証"を見つけることなく枝の中心部分(木部)まで到達してしまいました。
更に根元に近い枝(幹)の幹肌をハサミでめくってみます。
ああ・・・ やっぱり、みずみずしさが全然ありません。。。(涙)
最後に鉛筆よりちょっと太いくらいの主幹の幹肌(樹皮)をめくってみます。
樹皮を引っかくスクラッチテストの結果、この場所のイペーは枯死したと思われます。
どの部分の枝を切っても、どの部分の樹皮をめくっても、生命の色(緑色)が見当たりませんでした。。。(号泣)
寒さにも雪にも耐えていると思いましたが、熱帯の植物であるイペー君、マイナス8.7℃を記録した平成30年の八王子の寒い冬を越すことはできませんでした。
奇跡が起きるかもしれませんので、しばらくこのままにしておき様子を見続けますが、非常に残念な結果になってしまいました。
悲しいです。。
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