利他の心&貧困の終焉!「ソーシャルビジネス革命」 ムハマド・ユヌス(ノーベル平和賞受賞者)

ソーシャルビジネス革命 ムハマド・ユヌス

ソーシャル・ビジネス革命
世界の課題を解決する新たな経済システム
ムハマド・ユヌス(ノーベル平和賞受賞・グラミン銀行総裁)



この本の書き出しは「世界を変えるために喜んでその身を捧げるすべての人へ」となっています。ってことは、自分自身の身体を世界を変えるために捧げられない人は読んでもムダということになります。さあ、いきなりユヌスさんから僕ら読者は覚悟を迫られます。正直、まだ僕はその覚悟を固めきれていませんが、読み進めることにしました!


まずユヌスさんは数年前、一世を風靡した "貧しい人々のための銀行"グラミン銀行を引き合いに出しながら、人間が利己のみに生きる存在ではなく、「利他(慈悲)」の心を持った存在であることを喝破しています。人間は助け合いたいという欲求や善を行いたいという希望を持った存在なのです。


痛快です!従来の資本主義によってはびこっている個人的利益を追求するビジネスに対して疑念を表明し、欠陥を指摘し、ユヌスさんは他者の利益に専念するビジネス(ソーシャルビジネス)を提唱しました!


そうです!ソーシャルビジネスは「すべてが他者の利益のために行われる損失なし、配当なしの会社(=利他的なビジネス)」のことなんです。現代の経済理論に欠けている他者の役に立つということだけに専念する持続可能なビジネス活動なのです。ビジネスを通じて社会的目標の実現のみに専念する会社の設立をユヌスさんは提言しています。



僕はある社会問題を解決するためには現在の株式会社ではダメだ、NPOや NGO(寄付金や助成金、委託金に頼る慈善モデル)もどこか物足りないと思っていたので、ユヌスさんが生み出した考え方はまさに「我が意を得たり」という感じでした。ソーシャルビジネスの経営目標は利潤の最大化ではなく、人々や社会を脅かす問題の解決であると言い切ったこのノーベル平和賞を受賞したバングラデシュ人の思想に強く共感しました!!


それと、ユヌスさんの人類に対する信頼感、一人一人の人間に対する愛情がすごいです。「貧困は人災である。貧困のない世界を創る。貧しい人々は力さえ与えれば、チャンスさえ与えれば、才能さえ引き出せれば自立できる、そしてよりよい社会を創り上げることができる。すべての人に尊厳、自由、平和の保障された生活を!」このグラミン銀行創設者の人を見る目は本当に温かです。このバングラデシュ人は非常に道徳的で、ある種の聖人や教祖のようです。でも、現実主義のやり手のビジネスマンの雰囲気も同時に強く醸し出しています。実に不思議なお方です。間違いなく古今東西の偉人に列せられるでしょう。


皆さん、人間の幸せは金を儲けることではありません。人間はお金を儲けるだけのロボットではありません。この本を読んで敵対的ビジネスで金儲けに邁進することをやめ、同情心(思いやりの心)をもって社会問題を解決することを目的にビジネスに取り組んでいきましょう~♪♪



ソーシャルビジネス革命 ビジネス + 利他の心でビジネスを変える!

ビジネス + 利他の心でビジネスを変える!(ムハマド・ユヌス)


ソーシャルビジネス革命 世界の課題を解決する新たな経済システム

■「ソーシャル・ビジネス革命」目次

はじめに ソーシャル・ビジネス ―― 夢から現実へ

第一章 なぜ今、ソーシャル・ビジネスなのか?

第二章 産みの苦しみ ―― グラミン・ダノンの事例から学ぶ「適応」と「変化」の教訓

第三章 ソーシャル・ビジネスを始める

第四章 ひとりの子どもを救うために ―― 医療分野のソーシャル・ビジネスの事例

第五章 ソーシャル・ビジネスの法的・財務的な枠組み

第六章 グラミン・ヴェオリア・ウォーター ―― 世界の水問題を解決するソーシャル R&Dプロジェクト

第七章 ソーシャル・ビジネスのグローバル・インフラの構築

第八章 明日に向かって―― 増えつづけるソーシャル・ビジネス

第九章 貧困の終焉―― その時は今


貧困の終焉!
貧しい人がひとりもいない世界!
お腹を空かせたまま眠りにつく子どもがいない世界!
予防可能な病気で早く亡くなる人がいない世界!
戦争が過去の出来事になっている世界!
無私(Selflessness)!


実にすばらしい理念の数々です!!!!



ムハマド・ユヌスさんが考案した「世界の課題を解決する新たな経済システム」


ノーベル平和賞受賞・グラミン銀行総裁 ムハマド・ユヌス 岡田昌治 [監修] 千葉敏生 [訳]

ノーベル平和賞受賞・グラミン銀行総裁
ムハマド・ユヌス
岡田昌治 [監修] 千葉敏生 [訳]



ソーシャル・ビジネスが人々の琴線に触れたかどうかなのだ。ソーシャル・ビジネスが住みよい世界を願う人々の夢の一部になれば、もう誰にも止められない。どんな逆境に遭っても、ソーシャル・ビジネスは繁栄し続けるに違いない。(ムハマド・ユヌス)


ソーシャル・ビジネスに参加したいと思っている人は、待つ必要などない。社会全体ではなく、社会の一部になら、すぐにでも影響を及ぼすことができるのだ。ソーシャル・ビジネスを始めようと思っている人は、今すぐに始めてほしい。(ムハマド・ユヌス)


世界は変わる。そして、変えるのはほかでもない私たちなのだ。(ムハマド・ユヌス)



■「ソーシャル・ビジネス革命」内容


拡大する貧富の格差、深刻さを増す環境破壊、資本主義のほころびと人心の荒廃など、人類が直面するあまたの課題。それらをビジネスのしくみを応用して解決する新たなコンセプトが、「ソーシャル・ビジネス」だ。経済的な持続性を保ちつつ「損失ゼロ、配当ゼロ」で運営され、営利企業や企業の社会的責任(CSR)活動、NPOや NGOとも異なる革新的なシステムとして、世界中で注目を集めている。


その生みの親にして、グラミン銀行の貧困者救済活動によりノーベル平和賞を受けたムハマド・ユヌスが、自らのソーシャル・ビジネスへの取り組みと、この企業体が秘める無限の可能性について、あますところなく、情熱的に語りかける。


バングラデシュで、フランスのダノン社と立ち上げた合弁会社「グラミン・ダノン」の経営をはじめ、ヴェオリア・ウォーター(浄水)、インテル(遠隔地医療サービス)、アディダス(靴)など、自身の主宰するグラミン・グループと各国企業との合弁事業を詳しく紹介。ファーストリテイリングや九州大学など、日本の産学との提携にも期待を寄せる。


ソーシャル・ビジネスは、誰でも、身近なところから今すぐに始められる。大切なのは「利他の心」を忘れず、何よりも楽しむこと! ユヌスは言う。「世界は変わる。そして、変えるのはほかでもない私たちなのだ」。自らを変え、世界を変えたいと願う、すべての人のための実践の書。


ハヤカワ・オンラインホームページより引用


Building Social Business: The New Kind of Capitalism that Serves Humanity's Most Pressing Needs - Muhammad Yunus

Building Social Business: The New Kind of Capitalism that Serves Humanity's Most Pressing Needs - Muhammad Yunus


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